社会を見て、聞いて、感じる。

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7月30日(火) 最後はソースカツ丼。

2024年08月03日 17時08分22秒 | 2024年

 5時半起床。昨晩寝たのが早かったので、こんな時間に自然と目が覚めた。

 温泉で汗を流す。早い時間帯なので貸切である。

 妻と娘は6時半過ぎに起きてきて、大浴場へ出掛けていった。

 今日は生憎の天気だが、昨日でなくて良かった。

 7時半から朝食。これぞ旅館の朝食というラインナップで嬉しい。

 9時半過ぎにチェックアウトして、永平寺へ。雨はちょうどやんでいる。

 入口のところまで来て、娘が「行きたくない」とぐずり始める。最初はなだめすかして何とか連れて行こうと思ったが、どんどん機嫌が悪化してきたので諦める。私は以前に来たことがあるので、妻は見学に行ってもらって私は娘と引き返す。

 3人で行きたかったが、この機嫌の娘を連れて入るとお寺や周囲の方のご迷惑になってしまう。それに、この日記を書いている今は冷静だが、当時は私もそれなりにイライラしていたので、こんな気持ちで参拝するのは仏様にも失礼だと判断した。

 娘と2人、無言で参道を戻る。途中、お互い不機嫌を長引かせても意味がないと気持ちを切り替え、元々参拝後にと約束していたソフトクリームを買ってから車へ戻る。甘い親である。

 ソフトクリームを食べ終えて落ち着いたところで、先ほどの出来事について話し合う。聞いてみると、やはり自分の行きたい場所ではないから付いて行きたくなかったとのことだった。「誰かと旅行に行く場合、自分の行きたいところだけに行けるわけではない。あなたの行きたかった恐竜博物館に3人で行って楽しかったように、お父さんとお母さんの行きたかった永平寺にも3人で行きたかった。今回は仕方ないが、次は自分以外の誰かの行きたいところにも行ってみようという前向きな姿勢でいて欲しい」という話をする。娘は真剣に話を聞いてくれて、次は頑張ってみると言ってくれた。次回にいきなり改善するか、何度かこういうことを繰り返すのかはわからないが、これもまた子育ての醍醐味である。

 まあ、協調性のなさは私からの遺伝だと思うので、むしろ申し訳ないと思うところもある。

 参拝を終えた妻と合流する。ギリギリ最後まで雨に降られず済んだようで良かった。

 福井市へ戻り、「レストラン十阡萬」(福井インター入口店)で昼食。観光向けではなく地元のドライブイン的なレストランだが、福井名物のソースカツ丼と越前おろし蕎麦が美味しいと評判である。

 私は単品のソースカツ丼(ロース肉のでか丼)、妻が越前おろしそばとソースカツ丼(ハーフ)のセットを注文し、娘にもシェアしながら食べる。噂どおりの美味しいソースカツ丼である。甘めだがさっぱりしたソースと大きなカツ、そしてやはりご飯が美味しい。

 娘はソースカツ丼が相当気に入ったようで、食べる量もスピードも普段の倍くらいになっている。

 越前おろしそばは昨日の宿の夕食で食べたものも美味しかったが、こちらはお蕎麦の存在感が強めで更に美味しい。もう1杯注文しても良かったかもしれない。

 福井旅行最後の食事も最高だった。永平寺から小松空港へ向かう上では結構な遠回りだったのだが、頑張って運転してきて良かった。

 小松空港へ戻ってレンタカーを返却。無事に車の運転が終わって肩の力が抜ける。家族を乗せての運転は出張時とはまた違った緊張感があった。

 娘はまた来たいと繰り返している。私ももう一度化石発掘体験をしたい。そして「内くら」でご飯を食べたい。

 定刻14:50発のJAL188便は、使用機材の到着遅れに加えて羽田上空の天候悪化に対応するため追加の燃料補給を行うとのことで、出発が40分ほど遅れた。しかし、離陸後は愛知県方面から大回りをするルートを飛行し、到着時の遅延は25分ほどに短縮されていた。出発時は帰りのバスを2本(1時間)遅らせることを覚悟したが、おかげで1本(30分)で済んだ。ただ、事前情報のとおり着陸の少し前から揺れが続き、着陸直前には娘が気持ち悪いと泣き出してしまった(かろうじて吐くまでには至らなかった)。こればかりは飛行機の宿命なので致し方ない。娘は市販の酔い止めも身体に合わない(逆に気持ち悪くなってしまう)し、飴で対処するのが精一杯である。

 バスで新横浜まで戻り、18時前に帰宅。すぐに朝顔に水をあげる。

 荷解きをしてから入浴を済ませ、夕食。妻が素麺を作ってくれた。

 化石発掘体験で持ち帰ってきた化石を(とりあえずの)入れ物に移す。

 石の上に平らに付着している黒い部分が植物の化石である。研究員さんが「化石を箱に入れて『植物の化石』って書いたら、それでもう夏休みの自由研究が完成するよ。あと、化石を学校に持って行ったらヒーローになれるよ」と仰っていたのを思い出す。確かに、楽しいし、珍しいし、インパクトも強い自由研究の完成である。

 洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。

 23時過ぎに就寝。