社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

7月29日(月) 恐竜づくし。

2024年08月02日 17時08分22秒 | 2024年

 6時半起床。

 朝食は昨日コンビニで調達しておいた。宿の朝食も付いているのだが、出発時間の関係で遠慮する。その旨をお話したところ、朝食時間の前倒しやおにぎりの用意などをご提案してくださったスタッフの皆さま、お心遣いありがとうございました。

 外が涼しいので朝風呂で森林浴を満喫しようと思ったら、娘に加えて妻までやってきてぎゅうぎゅう詰めになった。まあ、これはこれで楽しいからいいのだが。

 8時前に宿をチェックアウトし、かつやま恐竜の森・福井県立恐竜博物館へ。

 まずは「かつやま恐竜の森」で化石発掘体験をする。

 正直なところ私はそれほど興味がない状態で(娘の付き添いとして)参加したのだが、実際に発掘調査をされている研究者の方が説明・案内をしてくださり、それがとても面白くて始まる頃にはやる気満々になっていた。

 実際にこの地域で発見された白亜紀前期の地層にあった石から化石を探す。約1億2,000年前の石たちである。

 事前説明で教えて頂いたポイントを思い出しながら石を選び、タガネとハンマーで叩いて割っていく。

 そして観察。これを繰り返す。

 化石かな?と思うものが出てきたら、研究員さんに確認して頂く。

 汗だくになりながら熱中し、約45分の発掘時間はあっという間に過ぎていった。そして、3人とも植物の化石をたくさん見つけることが出来た。めちゃくちゃ楽しかった。

 発掘した化石は、(特に貴重なものが出た場合を除いて)1人1個持ち帰ることが出来る。

 私は綺麗に断面を露出させることに成功した植物の化石を選んだ。繰り返しになるが、娘はもちろん、元々恐竜や化石に全く興味のない私でもめちゃくちゃ楽しかった。

 いよいよ「福井県立恐竜博物館」に入る。

 いきなりティラノサウルスが出迎えてくれ、娘のテンションは爆上げである。

 偶然なのだろうが、娘との写真を撮ろうとするとこちらを向いてくれる。本当に意思を持っているのではないかと思えるリアリティと迫力がある。

 ティラノサウルスに限らず、私が子どもの頃に比べると再現技術が格段に向上していて驚かされる。

 全身骨格の展示も充実しており、約50体の内10体は本物の化石で作られている。

 化石と並んでフィギュアも展示されているので、素人でもわかりやすい。

 こういう展示方法は更にわかりやすい。

 娘は化石を見ただけで大抵の恐竜の名前を当てていた。私からするとほとんど同じように見えるものも「ここが違うんだよ」と見分け方を教えてくれる。いつの間にここまで詳しくなったのだろう。

 将来は恐竜の化石を発掘して調べる人になったら楽しいかもねと提案してみたが、本人はそうではなくて恐竜そのものになりたいらしい。

 発掘された状態の化石。何となく頭だということはわかるが、これを立体的に組み立てていくのだからやはり研究者はすごい。

 皮膚や筋肉の一部が残った状態で発掘された、いわゆるミイラも展示されている。少し不気味ではあるが、骨の位置や筋肉の付き方がわかって面白い。

 娘の好きなアンモナイトの化石も展示されていた。宝石のような美しさである。

 評判通り、本当に充実した博物館である。後から娘に何が一番良かったか聞いたところ、やはり最初の動くティラノサウルスが凄かったとのこと。

 レストランの受付をしてから先にお土産を買い、その後は図書館で休憩。娘と妻は恐竜の本に集中している。

 昼食のメニューは全員分を娘が決め、全て恐竜由来の料理が割り当てられた。娘はステゴサウルスのキッズプレート。

 私は肉食ティラノバーガー。その割には野菜もちゃんと入っている。

 妻は化石発掘オムライス。中に恐竜の卵(うずら卵)が入っていた。

 ティラノバーガーが名前の割にボリューム不足だったので、福井名物のソースカツ丼も追加する。娘も味見をしてかなり気に入ったようである。

 食事を終え、博物館の外に出る。

 外の広場で少しだけ遊ぶ。かなり暑いが、これでも気温は30℃前後で湿度も低いので、首都圏に比べると過ごしやすい。

 続いては「かつやまディノパーク」(恐竜が住む森)へ。

 森の中に実物大の恐竜像が展示されている。

 精巧な上に動くので、かなりリアルである。

 思っていたより大きい恐竜もいれば、逆に案外小さい恐竜もいる。

 これだけ翼が大きいと、こういう森の中では飛べないのでは…。

 娘は肉食恐竜が好きなので、捕食シーンの迫力にとても喜んでいた。

 私は逆に草食恐竜を応援したいタイプである。

 中でも一押しはトリケラトプス。ティラノサウルスに角を突き刺して撃退する戦闘力の高さが魅力である。

 ブラキオサウルスかと思いきや、娘にマメンチサウルスだと訂正される。全長は20mという特大サイズ。首だけで15mもあるらしい。バランス的に首を支えるのが大変なのでは?と思ったが、これも娘に「首の中は空洞になってて軽いんだよ」と教えられる。空洞という言葉を知っていることに驚かされる。

 どんなに恐竜に詳しくなっても、娘が一番好きなのはやはりティラノサウルスらしい。確かにこの迫力は他に類を見ない。

 恐竜迷路などで少し遊んでから、バスに乗って回る巨大昆虫冒険ツアーへ。

 出てくる昆虫が本当に巨大で、恐竜よりはるかに怖い。この蜘蛛なんかどう考えてもティラノサウルスより強いでしょ。

 「てんとう虫は実はバリバリの肉食です」という解説を聞きながら巨大てんとう虫を見る。怖い。

 蝉も木の幹より大きい。

 めちゃくちゃな世界観だが、嫌いではない。

 巨大スズメバチに睨まれている。ミツバチの気持ちが少しだけわかったような気がする。

 巨大カブトムシvs.巨大クワガタ。私はクワガタのほうが強いと思うが、娘はカブトムシのほうが強いと言っている。実際の勝率はどちらのほうが高いのだろう。

 最後にティラノサウルス広場で遊ぶ。恐竜尽くしの1日が終わろうとしている。

 後部座席で眠る妻子の寝息を聞きながら、今日の宿泊先へ移動する。なぜか私はそれほど眠くない。

 17時前に今日の宿泊先「丸岡温泉たけくらべ」に到着。すぐに温泉で汗を流す。思っていたよりコンパクトな浴場だったが、泉質が良く温度もぬるめでゆっくり入ることが出来た。

 お土産を広げる。恐竜博物館ではティラノサウルスのプラモデルと恐竜クイズブック。

 かつやま恐竜の森の公園事務所(化石発掘体験の受付場所)では靴下やハンドタオルなどを購入した。このデザインがとても可愛い。

 夕食は、裏のお庭と山を眺められる食事処の特等席で。

 大いに遊び、お風呂で汗を流した後なのでお腹はペコペコである。

 妻はビール、娘はオレンジジュース、私はサイダーで乾杯。

 やはりお刺身が美味しい。昨日の「内くら」で白身魚の魅力に気付いた娘に半分あげる。これから一緒に白身魚を食べられると思うと嬉しい。

 今回は奮発してのどぐろの塩焼きが付いてくるコースを選んだ。大正解だった。

 福井県のブランド牛である若狭牛。

 ほどよいサシが入っていて柔らかく、美味しい。

 福井名物の越前おろし蕎麦。大根おろしと冷たいお蕎麦はこの時期にぴったりである。

 野菜の炊き込みご飯で〆る。おこげが美味しい。これまでのお店で食べたご飯は全て福井県産米だったが、どれもとても美味しかった。自宅でも次は福井県産米を買ってみてもいいかもしれない。

 部屋へ戻り、布団でゴロゴロしながらオリンピックを見る。

 娘を寝かしつけるタイミングで、妻も私もそのまま眠る。21時前には眠っていたと思う。今日は体力をフルに使い切った。


7月28日(日) 福井旅行。

2024年08月02日 00時32分07秒 | 2024年

 6時起床。

 朝食はヨーグルトとソイプロテイン。

 今日から2泊3日の家族旅行で福井へ行く。メインは娘がずっと行きたがっていた福井県立恐竜博物館である。

 7時半前に家を出て、横浜線と京急線を乗り継いで羽田空港へ。

 羽田9:20発のJAL185便に乗って小松空港へ。前回の飛行機初体験の際には着陸時に怖くて泣いてしまった娘だが、今回は景色を楽しむ余裕もあって楽しめたようである。

 小松空港でレンタカーを借り、三国町にある「海のレストランおおとく」で昼食。

 妻が見つけてくれたお店で、冬は越前がにを提供する料理宿のようである。

 娘は「ふくいサーモン&いくらの親子丼」を選んだ。サーモンといくらはどちらも娘の大好物である。

 おそらく娘は分けてくれないだろうという予想の下(的中した)、単品でふくいサーモンのお刺身も注文。脂のよくのった美味しいサーモンである。

 妻と私は御膳を注文。私は銀だらの煮付け、妻は白身魚のムニエル御膳を選んだ。メイン料理以外にもお刺身やフライなどが付いている。

 銀だらの煮付けは甘めの味付け。普段、銀だらの粕漬けを贔屓にしている私にとって、煮付けという調理法は新鮮だった。

 食事を終え、「神の島」とも呼ばれている雄島を見に行く。海が透き通るように美しい。日本海のイメージとは全く異なり、南の島へ来たような感覚になる。

 全長200m超の雄島橋を雄島へ渡る。日差しが強く暑いが、風が心地よい。

 遠くに東尋坊が見える。結構近いのかな。

 島内には大湊神社がある。まさに神の島だ。

 娘と一緒に波打ち際まで下りてみる。溶岩でできている島の断崖には「柱状節理」という柱のような規則正しい割れ目が入っている。私は全く知らなかったのだが娘はこれを理科の絵本で読んだことがあるそうで、実物を見てとても興奮していた。

 炎天下でも元気いっぱい。

 続いては「越前和紙の里」へ。

 紙の文化博物館を見学する。

 入場券も和紙で作られている。本の栞にぴったりな大きさと手触りである。

 様々な種類の和紙が展示されているコーナーや、和紙に描かれた木版画の特別展などを見て回る。

 娘は和紙作りの工程を紹介する動画に熱中しており、2回連続で見ていた。

 実際の和紙作りを見学できる「卯立の工芸館」へも行こうと思ったのだが、娘が休憩したいとのことで、私と娘で先に車へ戻る。

 和紙の原料となる楮(こうぞ)が外に干されている。

 妻にお願いし、自分用に越前和紙の栞を2種類買ってきてもらった。とても可愛い栞である。

 美山へ移動し、今日の宿泊先「ルポの森(GRAN FOREST越前美山)」にチェックイン。

 フロントでは恐竜が出迎えて(襲って?)くれる。

 名前のとおり森に囲まれた宿泊施設である。

 荷解きをして少し休憩。

 今回は少し奮発して露天風呂付きの部屋を予約した。

 夕食は美山にある料理屋「内くら」へ。

 インターネットで見つけて地元の方々から強く支持されているようだったので予約したのだが、先に結論を言うと期待を大きく超えて素晴らしいお店だった。

 目の前を流れる足羽川で獲った天然物の鮎が食べられる。

 ビール、自家製梅ジュース、オレンジジュースで乾杯。

 お刺身の盛り合わせ。山あいのお店だが、日本海の海の幸も抜群に美味しい。普段はマグロとサーモンしか食べない娘も「これはおいしい!」と言いながらバクバク食べている。

 私は酒のみではないので、序盤からご飯も頂く。お味噌汁やお漬物も美味しい。

 ズワイガニの握り寿司。妻が食べたいと注文したものから、少しだけ身を分けてもらう。

 日本海側で幻の海老とも呼ばれているガサエビの唐揚げ。大きさも味も甘海老の上位互換で、妻がしみじみと「これはビールに合う」と言っていた。

 ここからは串焼きシリーズ。娘用に注文した若モモ。私も1片もらったが、とてもジューシーである。

 純けい(卵を産んだ雌の親鳥)。脂身が少なく歯応えがある。私はとても好きな味。

 鰤の胃袋。良い意味でクセがない。言われないと魚の胃袋だとは気づかないと思う。

 名物の鮎は塩焼きで頂く。天然物だから小ぶりなのかと思いきや、大きくて身もふっくらしている。こんなに美味しい鮎は初めて食べた。

 若鮎の天婦羅も食べる。メニューには「極小」と記載されていたが、私がイメージする一般的な鮎より大きい。足羽川すごい。

 料理が抜群に美味しいだけでなく、お店の方々がとても温かく、居心地も最高だった。このお店を目的に福井へ行こうと思うほどである。帰りがけに娘にプレゼントも頂き、本当にありがとうございました。

 宿へ戻り、裏の森を散策する。

 所々に恐竜の痕跡があり、娘のテンションが上がっていくのが手に取るように伝わってくる。

 何かが見えるな。

 登っていってみると、恐竜を発見。娘は大喜びである。

 娘は本当に恐竜が大好きで普段から図鑑を読み込んでおり、骨から種類がわかるらしい。

 道から少し外れたところを入っていくと、所々に恐竜好きの喜ぶ仕掛けが用意されている。

 もう1頭見つけた。

 軽い散策のつもりが、予想以上に面白く本格的な探検になった。

 宿の皆さま、素晴らしい企画をありがとうございます。

 温泉の大浴場で汗を流したあと、部屋の露天風呂にも入る。真っ暗で外の景色は見えないが、ひぐらしの鳴き声に包まれて気持ち良い。大浴場のお湯が熱めだったので、娘は露天風呂のほうが気に入ったようである。

 (娘にとっては)明日の恐竜博物館が本番なので、早めに寝かしつける。

 妻とゆっくりお喋りをしてから、私たちも早めに眠る。23時前には布団に入った。明日は体力勝負になるだろう。