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9月24日(土) 老舗蒲鉾店の新たな挑戦。

2022年09月26日 08時02分07秒 | 2022年

 8時起床。

 朝食はオートミール。

 1泊2日で義実家へ遊びに行く妻と娘を見送ってから、身支度を整える。今日は、前職時代の先輩と小田原へ遊びに行く予定になっている。台風が心配だったが、ちょうど過ぎ去ってくれたようだ。

 横浜まで出て、10:24発の特急踊り子7号に乗る。

 本来は伊豆急下田行きの列車なのだが、伊豆急行線内が大雨で運休となっている影響で伊東止まりになっている。 

 小田原までの所要時間は30分強。あっという間に着いた。まあ、どうせ特急料金を払うなら、新幹線に乗れば1駅15分だったのだが。

 久しぶりの小田原である。

 待ち合わせの時間まで少し余裕があるので、駅ビルに上って駅前の景色を眺める。前職時代に仕事で小田原を訪れていた頃から、この景色が好きだった。

 先輩と合流し、まずは「海鮮茶屋魚國」で昼食。前職時代に私が担当していた商店街の理事長が経営する魚屋さん直営のレストランである。

 先輩が横浜駅徒歩15分の場所に戸建てを買った(数日前に契約した)という話を前のめりで聞きながら、旬の鰹を使ったサラダを食べる。鰹は藁焼きにしているようで、香りも良いし旨味が凝縮されている。

 メインはお刺身定食を選んだ。

 魚種はわからないが、どれも美味しい。さすがは鮮魚商の直営店である。

 先輩は真鯛の兜焼き定食。思っていたよりもかなり大きい。

 食事を終え、小田原かまぼこ通りの奥にある「山上蒲鉾店」まで歩く。本社の裏にある製造工場の2階にオープンしたばかりの「CAFE&RESTAURANT やまじょう」が目的地である。

 看板の「レストラン」の表記が消されているのは、レストランメニューの提供がまだ始まっていないから。

 天井が高くて開放的な空間だ。

 まだオープンして1週間なので、お祝いムードに包まれている。

 小田原かまぼこのお店にはそれぞれのロゴマークがあり、山上さんはこれ。ちなみに、私は以前に小田原かまぼこについて色々と勉強したことがあるので、13店全てのロゴマークを覚えているというのがちょっとした自慢である。まあ、小田原在住の方々にとっては当たり前なのかもしれないが。

 お店の窓からは相模湾がよく見える。山上さんの蒲鉾の美味しさの秘訣のひとつが、この海に近い立地である。この場所の地下水にはミネラルが豊富に含まれており、それを使って作る蒲鉾は唯一無二の味になる。

 飲み物はアイスカフェラテ(先輩はアイスコーヒー)を注文したのだが、注文した後で果たして蒲鉾と合うのだろうかという疑問が出てきた。ただ、アイスカフェラテはクリーミーで美味しい。

 蒲鉾と伊達巻の食べ比べができるプレート。蒲鉾は「上」、「特上」、「極上」の3種類。ランクの違いは、生グチの配合割合の違いである。山上さんは、今となっては珍しく生の魚(グチ)を捌くところから自社で行っており(他の多くの蒲鉾屋さんは冷凍のすり身を仕入れている)、その生グチをどれだけ使っているかによって味や歯応えが変わる。ちなみに、「極上」のもうひとつ上に「梅鶴」という最高ランクのものがあり、私はお正月にはこれを買っている。伊達巻は今も手焼きで、板付き蒲鉾に負けないくらい美味しい。私はそれまで伊達巻が好きではなかったのだが、ここの伊達巻を食べて価値観が変わった。

 食器類にもこだわっている。小田原の蒲鉾は高級品なので、食器も含め食べる環境の演出は重要だ。

 追加で伊達巻アイスも注文。自家製のミルクアイスクリームに伊達巻を練りこんでいる。「いくら美味しいとはいえ、伊達巻とアイスはどうなんだろう」と思いきや、これがあっと驚く美味しさだった。塩アイスのイメージに近いが、間違いなくここでしか食べられない一品である。

 先輩はティラミスを注文していた。これも自家製だそうである。本場イタリアの方から教わったレシピで作っているそうだ。

 1時間半ほど滞在してからお店を出る。次はレストランメニューが始まったら来よう。楽しみにしています。

 小田原から東海道線に乗り、先輩の住んでいる辻堂へ移動する。

 テラスモールで洋服を見てから、喫茶店でお茶をする。家を買うという一大イベントがあったことを差し引いても、話したい事、聞きたい事が尽きない。

 蕎麦屋「越後叶家」で早めの夕食。野菜天せいろを注文したら、天ぷらの半分がキノコだった。せめて1つにして欲しい。

 18時過ぎに散会。先輩はこれから奥さんと合流し、不動産屋さんとの打ち合わせに行くそうである。完成・引き渡しは12月の予定だそうなので、お呼ばれするのが今から楽しみだ。横浜に住むようになったら、我が家から近くなるのも嬉しい。平日の仕事帰りに気軽に会えるようになる。

 東海道線、京浜東北線、横浜線を乗り継いで新横浜に帰ってくる。

 19時過ぎに帰宅。すぐに入浴と洗濯を済ませ、いつでも寝られるような態勢を整える。妻からLINEで娘のおやすみボイスが届いていた。

 久しぶりの1人の夜である。本を読むか、溜まっている録画番組を見るか、YouTubeの海に溺れるか迷って、全部やることにした。

 体力が尽きるまで起きていようとしたのだが、思いのほか早く、1時半には眠くなって歯を磨く。

 2時前に就寝。