ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

2型DMのSGLT2阻害剤の有効性について

2017年01月22日 08時54分11秒 | 診療&トピツクス
 最近2型DMメタボ症例に対し、積極的にSGLT2阻害剤を投与しております。
特にBMI≧30では減量効果を期待して投与しております。現在35例程がエント
リーしております。やはり平均的に2~3kgは減量効果が期待できました。ただし、
2割程は体重減少効果がなく、食事療法の強化が必要です。男性で毎日飲酒・甘党が
多いようであります。女性では多尿・頻尿のため、陰部の痒みや痛みを訴える方も多少
あり(5%前後)、その部位の消毒や一時的抗生剤投与を追加して様子をみています。
発疹に関しては当院使用のデベルザやジャデアンスではあまり問題となる患者さんはな
いです。脱水に関してはペットボトル1~2本引水するよう指導しておりますが、現在
は冬季ですので問題はないようであります。また、高齢者ではCKD(中程度以上)や心
不全(軽度以上)では厳重な管理あるいは中止するようにしております。やはり、SGLT2
阻害剤は70以下のメタボ症例が最適であろうと思われます。さらにEMPA-REG OUTCOME
のでは38%心血管死を抑制するとの驚異的な報告があった。この結果は欧米人が主体では
あるが、我々東洋人にもその有効性が期待されると思われる。


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