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先日、厚生労働省より10歳代のタミフル使用を原則的に禁止するよう通達があった。これはタミフル服用中の10代患者の飛び降り事故が相次ぎ、この薬剤との関連が疑われ、世論がこの使用に懐疑的になったからである。この選択は一時的には正しいと思うが、患者背景や多剤との併用内容も定かではなく、事故原因をすべてタミフルに求めるのは間違いであろう!?ここはひとまず冷静になって科学的・疫学的にキッチリ検証すべきであろう!!しかしながら、TV報道で明らかになった事例で、日本でのタミフル使用率は全世界シェアの80%に達しているという事実に、小生は愕然としました。つまり、この小国がタミフル乱用国であったとは、われわれ医師サイドにもかなり問題がありそうである。とにかく現在インフルエンザ患者にはそくタミフル処方という構図が形成されており、憂々しきことであると思われる。抗生物質の歴史がそうであったように、薬剤の乱用は必ず薬剤耐性菌を誘導し、結果的にその有効なはずの薬剤が無効となる。タミフルもそうならないよう使用適応をもう一度よく考え、その使用量を半減して、インフルエンザの耐性化を未然に防ぐべきであるのは言うまでもなかろう。
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