今月から市の特定健診が開始されている。5年ほど前から基本健診に代わり
特定健診が行われているが、その内容はメタボリック症候群や生活習慣病の
チェックが主体である。具体的には腹囲やBMIなどから内臓肥満症例を拾い上
げ、高血圧・脂質異常・血糖異常・貧血などからメタボリック症候群を同定・指導
しようとする限定的な検査内容になっている。したがって、普段病院(診療所)に
かからない比較的若い年齢層(40~65歳)が対象となるべきであるが・・・。
実際には治療中の高齢者(75歳以上)もこの対象になっているようで本来あまり
意味がない内容である。高齢者ではむしろ血管疾患、悪性腫瘍や感染症の検査
が重要であると思われ、基本健診+必要な画像診断あるいは内視鏡検査の追加
が重要となります。高齢者では既にホームDrがいるケースが多いので、主治医と
良く相談して、検査を勧める方がより効率的であると思います。理想は人間ドック
になろうと思われますが、予算の関係もあり、十分対応するのは困難であると感じ
ています。