現在大館市ではまさに基本検診の期間中であり、当院でも5~10人前後の健者?が受診してる。癌を専門にしている小生がいつも感じていることであるが、残念ながら直接的に何かしらの癌を検出する項目は皆無である。したがって、基本健診のデータ評価よりも、むしろ健者の自覚症状や病歴はもちろんのこと診察が重要である訳でが・・・。そこで提案であるが、現在癌検診に最も有効とされている”PET-CT検査”の導入を検討すべきであろう!PET装置とはポジトロン・エミッション・トモグラフィーの略称であり、FDG(微量の放射線物質標識のブドウ糖)を静注して、体内のその集積分布を検出する装置である。がん細胞では正常細胞に比べ、ブドウ糖の取り込みが亢進(3~8倍)しており、集積像として検出される。したがって、全身の癌病変の検出に有効(癌検出率2%)とされる。しかしながら、欠点もあり、もともとブドウ糖代謝の多い臓器(脳・腎・膀胱および肝臓)ではその判断が難しくなる。また重症のDM(糖尿病)患者でも無効となる。また、今のところ検査料が高価(通常10~12万)であるが、これからの普及しだいで安くもなろう!!いずれにせよ、海外(特に米国)では日本の10倍以上の患者さんが利用しており、近い将来、日本でもそうなると予想される。新しい癌検診機器の導入/普及も重要となろう!!
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