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【あらすじ・感想】文庫版・『ガラスの仮面』第06巻【ネタバレばれ】

2015-02-02 23:10:20 | ガラスの・・・あらすじ
※※『ガラスの仮面』文庫版読み返してます。あらすじと感想まとめてます。※※
※※内容ネタバレ、感想主観です。※※


仮面年表は こちら
紫のバラ心情移り変わりは こちら

49巻以降の話、想像してみた(FICTION)*INDEX*はこちら

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『ガラスの仮面』文庫版第06巻 ※第6章(途中から)※第7章(途中まで)

第6章 舞台あらし

千絵として舞台へ立ったものの、セリフもわからずなんと答えていいのか
分からないマヤ。
分かっているのはただ自分が千絵ということだけ・・・。
「なんとかいったらどうだ千絵!」
なんとか言わねばならない・・・なんとか・・・・
マヤは静かに、行けてあった百合の花を口に加え、ギュッとかみしめた。
悲しみやくやしさを表しながらも、何も答えられない状況にしたのだ。
思わずセリフを飲む舞台上の共演者、そこへ助け船を出すように
亜弓が姿を現した。
お互いの演技カンだけが頼りのアドリブ芝居。
これが、亜弓とマヤ、初めての共演となる。

亜弓はマヤにわからせるように千絵の人となりをセリフとして伝えた。
亜弓が導き出したいのは千絵の怒り、そして家を出ていくというセリフ・・・。

千絵のこと、千絵の父親のことなどを語りつつも、巧みにマヤを挑発する
ような動きを見せる亜弓に、自らを怒らせようとしていることを察したマヤは、
亜弓の呼吸に合わせるように暴言の応酬をみせた。
次にどんなセリフが出るか誰もわからない、息をのむような展開に
観客そしてスタッフ達もかたずをのんで見守った。

その後も亜弓は巧みにリードしながらマヤの言動を誘導する。
そして亜弓の言葉に思わずマヤは、こんな家出て行ってやると言いそうになり
言葉をのむ。
もしこのセリフが芝居の筋から外れていたら・・・・
そんなマヤの背中を押すように、やおら亜弓は振り上げた右手で
したたかにマヤのほほをぶった。

「こんな家、出ていってやる!!」

マヤは思わず声を荒げ、そしてそのまま舞台そでに走りだした。

亜弓にぶたれたほほは真っ赤にはれていた。
しかしそれ以上に、圧倒的な亜弓のリードで自分が操られていたことを
実感し、自分と亜弓の間の実力差をまざまざと見せつけられたようで
マヤの心は大きく沈むのであった。
しかし亜弓は、自らに堂々と立ち向かってきたマヤの舞台度胸に
改めて脅威を抱くのであった。

舞台終演後、喝采を浴びる亜弓の一方、隅で顔色も悪く立ちすくむ
マヤに、真澄が声をかけた。
マヤがセリフもわからないまま舞台に立とうとしたときは
ひどく動揺し、思わず止めようとした真澄だったが、
今はいつもの冷徹な落ち着きを取り戻したかのようにマヤに話しかける。
ちょうど両親の迎えを受けていた亜弓を見ながら、
大女優と映画監督の娘という恵まれた環境にあり、美しく演技の天才、
生まれつきの主人公である亜弓の輝かしさと自分の地味さを改めて
対比し、深く落ち込むマヤ。
いまだやまない雨、真澄はマヤを車で送ろうとするが、
マヤは大都芸能に送ってもらうくらいなら濡れていった方がましだと
拒否する。
その様子を見ていた周囲の人間は、天下の大都芸能若社長である
速水真澄になんて失礼なことをいうのだと非難する。
その言葉にいらだちを強くしたマヤは、さらに真澄にくってかかり、
これまで受けた妨害工作など、非難を大声でぶつける。
誰もはむかうことのできない真澄に真正面から暴言を吐く姿は
あまりにも強烈で、周囲は凍りつく。
そしてそんな言葉をまともに浴びせられた真澄は冷たく、
「どんな手を使ってもおれは自分の欲しいものを手に入れるだけだ」
と言い放った。
やはり思っていた通りの冷血漢、いやなやつ、だいっきらい。
あんな人の思い通りにだけはなるものか、マヤの心はさらにかたくなになっていく。

台本をすり替えられ、セリフも筋立てもわからないまま舞台に立ったマヤ、
そして天下の大都芸能の鬼に食って掛かる怖いもの知らずの無茶な子。
いままであんな少女に出会ったことがない・・・・
真澄は静かにグラスを傾ける。

**
相変わらず行方の知れない母のことを思うマヤのもとに
紫のバラの人から花が届く。
さらに一ツ星学園の制服や靴、教科書に万年筆など高校進学のための
プレゼントも贈られた。
送り主の名は分からなかったものの、おだやかですずしげなはりのある男の人の
声だったときき、紫のバラの人への思いを強くする。

一ツ星学園高等部入学式
真新しい制服に身を包んだマヤのクラスはタレントクラス、
周囲を見渡しても華やかで個性的なクラスメートがひしめいている。
しかしそんなスターのタマゴ達が、「北島マヤ」の名を聞くとどよめくのだった。

一ツ星学園演劇部は、全日本高高校演劇大会で毎年優勝する名門クラブ。
有名な演出家や役者が演技指導を行い、入部するのにも演技テストにパスしなければならない。
そんな演劇部の中でも、一際異彩を放つのが、三年生の金谷英美ーーー
その役がのり移ったかのような鬼気迫る演技に、マヤの背筋も凍りつく。

そんなマヤの元に、紫のバラの花束が届けられた。
あわてて紫のバラの人を追って玄関に向かうも、すでに人影はない。
姿を見せない紫のバラの人に、落胆の気持ちを抱いていたマヤは、
生徒たちが何やら騒いでいるのに気付く。
何でも大都芸能の速水真澄が学校を訪問してきたようだ。
一ツ星学園には多くの大都芸能所属タレントが在籍しているため、
毎年多額の寄付をしているのだ。
玄関前に止められた、大きな黒塗りの車、何気なく覗き込んだマヤは、
その後部座席に残された1輪のバラに気付く。
そのバラは、紫色をしていたーーーー。

真澄が来ているという校長室に飛び込むマヤ、紫のバラの人が
大都芸能の車に乗っていたのではないかと、真澄に詰問する。
マヤから直接紫のバラの事を問われ、最初は動揺した真澄だったが、
すぐに落ち着きを取り戻すと、車に乗せていた女優の持っていた花束にあった
バラが紫だったのだろうと取り繕った。
マヤが紫のバラの人への感謝の気持ちを伝えたく思っている様子を察するが、
当然真実を語ることは出来ず、結局いつものように軽口の応酬に
最後はマヤが怒り出して校長室を後にした。
大人げなくマヤをからかい、高笑いをする真澄の楽しそうな様子に、
部下は目を白黒させていたが・・・。

**

未だ謹慎の解けないマヤの元に、一人の黒ずくめの男が尋ねてきた。
以前『石の微笑』を、そして演劇部の金谷英美の所にも姿を見せていたその男は
大都芸能の人間だった。
そしてマヤは、大都新劇場のこけら落とし公演『奇跡の人』ヘレン・ケラー役の
オーディションを受けないかと誘われる。
オーディションは8月の終わり、目も見えず口もきけず耳も聞こえない三重苦という難役。
難しい役だがやりがいのある挑戦に、麗たちもマヤを後押しする。
しかしその舞台は因縁の大都芸能、
『紅天女』を手に入れる為に汚い手を使って劇団つきかげをつぶした宿敵、
しかも同じヘレン・ケラー役の候補には、姫川亜弓、そして一ツ星学園演劇部の
金谷英美もいるという。
演出は劇団オンディーヌの小野寺一、さらに家庭教師アニー・サリバン役は
亜弓の母、姫川歌子という完全アウェイの状況にマヤの心はひるむ。
絶対受けないと拒否するマヤに、月影はヘレン・ケラー役を勝ち取らなければ
つきかげを破門すると通告した。

その頃、姫川亜弓もまた、ヘレン・ケラー役を親の七光りでなく、実力で勝ち取る為、
家を出ることを決意する。
その様子を静かに見送る母、歌子。
二人の関係はもはや親と子ではなく、女優対女優のものだった。

オーディションの日程が8月20日に決まったこと、そしてようやく北島マヤが
オーディションを受けると言ってきたとの報告を受ける真澄に、
秘書、水城は皮肉を込めたような顔で言葉をかける。
「また、紫のバラでも贈ってはげまされたらどうですか?」

誰も知らないはずの、そのバラの存在ーーーーー
舞台『奇跡の人』を巡って、何かが変わっていく、動いていく


第7章 炎のエチュード


大都芸能に集まった5人のヘレン・ケラー候補

白鳥令奈 劇団「風」所属
早川あきこ 劇団「てんま」所属
金谷英美 一ツ星学園演劇部所属
姫川亜弓 劇団「オンディーヌ」所属
そして、
北島マヤ 劇団「つきかげ」所属

層々たる実績、そして知名度のあるメンバーが揃った。
そんな中マヤは、不安を感じながらも、
何も持っていない自分に唯一残された演劇という道が、
この役を勝ち得なければ破門となって絶たれてしまうことに危機感を抱き、
宿敵大都芸能の謀略に負けず、紫のバラの人の励ましを支えに
精一杯取り組むことを決意する。

夏休みに入って、教会の稽古場で麗を相手に稽古を続けるマヤ。
そこへ現れた千草は、マヤが三重苦の役をつかんでいないことを
的確に見抜き、厳しく指導をする。
目も見えず、耳も聞こえず、口もきけないヘレンがどうやって一人で遊ぶのか。
しかし病院を抜け出してきた千草の体力は続かず、すぐに息が上がってしまう。
更なる指導を受けようとした矢先、稽古場として借りていた教会の持ち主が変わり、
取り壊されることになる。
そのショックで心臓発作が再発した千草は、追ってきた速水真澄によってまた病院へ連れ戻された。
稽古場を失ったマヤ、何処で稽古を続ければいいのか途方に暮れる。
その様子を真澄は思案顔で見ていたーーー。
そして、数日後、マヤの元に紫のバラの花束が届く。
長野の別荘への招待状と共に。
いつも絶妙なタイミングで救いの手を差し伸べてくれる、紫のバラの人。
その正体もなにもわからないまま、マヤは一人、長野の別荘へと向かう。

**

白樺高原に着いたマヤを、別荘の管理人夫婦が優しく出迎えた。
自分の事を詮索しないでほしい、というメッセージと共に置かれた紫のバラの花束を抱えながら、
マヤは、以前千草に出された宿題を思い返していた。
三重苦のヘレンは、どうやって一人で遊ぶ・・・・

別荘では管理人の山下夫妻がマヤを丁寧にもてなしてくれる。
その優しさに感謝の気持ちを抱きつつも、そんな環境ではいつまでもヘレンの心は掴めないと、
マヤは自身の耳に粘土を詰め、目には包帯をぐるぐる巻きにし、三重苦のヘレンとして過ごすことを決意する。
部屋中をグチャグチャにし、全身あざだらけになりながらも、
役作りだから心配するなと山下夫妻に筆談で伝えるマヤだったが、
あまりに尋常でない様子にたまらず、管理人夫婦は自分達の雇い主である真澄の元を密かに訪ね、
その状況を報告した。

不自由な状況でもがき苦しむマヤだったが、いまだにヘレンの心が掴めず苛立ちばかりが募っていく。
わずらわしい包帯や耳栓、もうすべて取り払ってヘレンの世界から逃げ出してしまいたい。
音もない闇の中手探りだけの生活は辛く、さらにひどいことに、階段から落下した際に
足をねんざしたのか立てなくなってしまった。
管理人の報告を受け、ひそかに別荘を訪ねていた真澄は、
その様子を離れて見守っていたが、動かない足で無理やり立とうとしてよろめくマヤを
とっさに両手で支えあげた。
その感触はいつもの山下のものではない。
"あなたはだれ?"
指で問うマヤに、真澄は胸に差していたバラを握らせる。
"あなたはむらさきのバラのひと?"
真澄が手を握って答えるとその瞬間、
マヤはその胸の中に飛び込んでいったーーーー。

ずっと会いたかった、紫のバラの人。
目も見えず、耳も聞こえない状態ではあったが、その胸をぎゅっと抱きしめると、あふれる涙を
抑えきれず、嗚咽を漏らす。
そんな健気なマヤを思わず強く抱きしめた真澄は、慌ててマヤをソファまで連れて行くと
静かに座らせ、何も言わずにその場を去っていった。
名前だけでも教えてほしいというマヤの叫びに答えることもなく、ただ
"あなたのヘレンをたのしみにしています"
とマヤの手のひらに残して。

紫のバラの人の励ましで、くじけそうになっていた心を立て直し、
必ずヘレンの心つかむと、気持ちを新たにするマヤ、
しかしそんなマヤとは反対に、真澄は自分自身の思いもよらない行動に激しく動揺し、
戸惑いを感じていた。

10歳以上も年下の少女に、おれともあろう者がーーー

なにをするともなく、ただひたすら食べ物を探し、食べ、横になるだけの生活。
ずっと目も見えず、耳も聞こえない生活を続けるうちに、次第にマヤの心のなかで
変化が起こっていた。
不意に体のまわりに感じる虫の気配、
ふと見つけたなにか柔らかく軽いものの感触。
毛糸玉から糸ををほどいては丸め、またほどいてはまとめる。
ただそれだけのことをマヤは飽きもせずずっと続けていた。

ある日、体に吹き付ける風、そして雨を感じたマヤ。
開いていた窓を閉めようとするが、固い窓の桟に手を挟んでしまい、身動きが取れなくなる。
どうもがいても開かない窓、挟まれた手の痛みに耐えられず、
マヤは必死にもう片方の手で窓を割りながらうめき声をあげ、苦しむ。

声を出して助けを呼ぶことができるにもかかわらずーーーー

**

姫川亜弓は、施設「希望の家」で目が見えず、耳が聞こえず、言葉も話せない子供たちにまぎれていた。
亜弓は誰よりも真摯にその施設で
ボランティア活動に取り組み、その真剣な姿に職員たちも心を打たれ、
今は盲聾唖の人たちと全く同じ扱いをうけながら生活をしている。
その様子は、そこで暮らす人たちと全く区別がつかないほどだった。

金谷英美は、実存する三重苦の少女のビデオを何度も何度も繰り返し見ながら、
徹底的にその動き方を体に叩き込んでいた。
その他の候補者たちも手取り足取り演技指導を受けながら連日の稽古に汗を流している。

そして、いよいよ8月20日、オーディションの日がやってきた。
乱雑に広げられたおもちゃの中、ヘレンとして遊ぶ審査。
並べられた豪華な食事を、ヘレンとして食する審査。
3次審査ではヘレンの実演を舞台上でおこなう。
それらの審査の過程において、各々がそれなりにヘレンとして
印象的な演技をする中、
マヤのある種動物的で独特な演技は
どこか違和感を残しつつも、審査員たちの印象に引っかかるものを
感じさせてはいた。
しかしやはり姫川亜弓、そして金谷英美が最有力視されていた。

そしていよいよ最終審査
ただ椅子がならべられただけの殺風景な部屋で、ただ座って待つ、
ヘレンとして。

突如、静寂を破る非常ベルの音が響き渡る。

一様に慌てふためき、何が起こったのかと立ち上がり周囲を見渡す
候補者達、しかし・・・。

ヘレンの耳に、そのけたたましい音は決して届かない。

姫川亜弓、そして北島マヤは微動だにすることなく、
ただ椅子に座って何をするともなく、そこにいた。

第07巻へは・・・こちらから
*****感想**************************************
すごーくすごーく間が空いてしまいました。申し訳ない。
なんというか、かなり重要巻であるにもかかわらず、まとめにくい話ですね(笑)

この巻の見どころはなんといっても、

☆水城さん、真澄の紫の秘密にサッサと気付いているご様子
☆真澄さん、自分の中に起こったマヤへの衝動に戸惑いのご様子(まだ恋心とは思ってない)

です。

ちなみにマヤは1年E組のクラスにいましたが、自己紹介するときは
1年D組っつってました。