(み)生活

ネットで調べてもいまいち自分にフィットしないあんなこと、こんなこと
浅く広く掘っていったらいろいろ出てきました

( ´艸`)☆更新履歴☆(´~`ヾ)

(ガラスの・Fiction)49巻以降の話、想像してみた*INDEX (2019.9.23)・・記事はこちら ※ep第50話更新※
(ガラスの・INDEX)文庫版『ガラスの仮面』あらすじ*INDEX (2015.03.04)・・記事はこちら ※文庫版27巻更新※
(美味しん)美味しんぼ全巻一気読み (2014.10.05)・・記事はこちら ※05巻更新※
(孤独の)孤独のグルメマップ (2019.01.18)・・記事はこちら ※2018年大晦日SP更新完了※

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【まとめ】美味しんぼ全巻一気読み【ネタバレ的感想含】

2014-09-26 00:55:28 | 美味しん

ガラスの仮面もまだまだまとめ終わっていないのに、我が家に
美味しんぼがやってきてしまいました・・・。

美味しんぼ・・・それはもう25年以上も前からの愛読書。
個人的三大料理漫画のひとつでもあります。
ちなみに、
 ◎美味しんぼ
 ◎味いちもんめ
 ◎ザ・シェフ
です。
どれもドラマ化していることを考えると、それなりにメジャーな漫画ばかり
なんでしょうか。
いずれにしても美味しんぼは、本当に子供のころから読んでいて、私の
食に対するイメージを形成したといっても過言ではない、いや、
現代日本人の食に関するうんちくのほぼ6割はこの漫画が発生源ではないのか、
というくらい影響力の高い漫画だと思っています。(いいか悪いかは抜きにして!)

久しぶりに1巻から読み返したら、もうそりゃぁ、突っ込みたい所満載で面白すぎて。
というわけでこちらは至極簡単に、私自身積年の突っ込みメインでまとめます。
愛あるが故です、あくまでも。

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しんぼ

001巻 豆腐と水
 01豆腐と水
   新入社員ゆう子22歳、グータラ社員山岡27歳
   理由はともかく、豆腐と水各3種ずつを当てるのは、
   あてずっぽうでももうすこし誰かいるだろうと思えますが、
   それでは話が始まりませんね。
 02味で勝負!
   フォアグラよりアンキモのほうがおいしいという知識を得ました。
   それが正しいかどうかはさておき、フォアグラを食べるたびにアンキモを
   思い出すことに。
 03寿司の心
   美味しんぼ定番の、有名になっておごる料理人シリーズですが、
   それよりなにより、今の所大原社主が人格者です。
 04平凡の非凡
   京極さん初登場回!岡星さん初登場回!それだけで十分な話です。
 05料理人のプライド
   やたらと優秀な料理人が多い東西新聞社員食堂シリーズです。
   「海原の若旦那!」登場でそろそろ山岡の謎が明らかに・・・?
 06油の音
   いよいよ海原雄山登場。みんな大好き悪雄山です。
   でも息子の職場にまで押し掛けるなんて、実はこの頃から・・・?なんてないね。
 07ダシの秘密
   みんな大好き悪雄山の「女将を呼べぃ!!」炸裂回です。やな奴だな~~。
   でもこの話読んで誰でも一度はこのダシとってみようと思いませんでしたか。
 08野菜の鮮度
   初期の重要キャラ、板山社長登場回。泥付き大根というジャンルを生み出しました。
 09舌の記憶
   ゆう子の家族が明らかになります。父は東西大学教授。
   だから東西新聞に入社できたのか、ゆう子。
   この話のおかげで、ブロイラーのイメージが著しく下げられました。
   てかブロイラーという言葉がメジャーになったきっかけかも。
   
002巻 幻の魚
 01手間の価値
   周大人登場回。横浜中華街のイメージダウンに大貢献の話。
 02活きた魚
   この話のせいで、いけす活き造りの店に行った時微妙な気持ちになります。
   たとえどんなに正しいことを言っているとしても、外でごちそうになってるのに
   「おいしくない」という子供はきらいです。
 03そばツユの深味
   中松警部登場回。まだまだ威厳ありありのこわもて警部です。
   でもやることむちゃくちゃなのは最初から。
 04日本の食材
   これに出てくる牛肉のメインディッシュは美味しそうだったな・・・
 05包丁の基本
   ジェフ君登場回。この話に触発されて、みんな大根のかつら剥き芯まで・・・
   やったでしょ。
 06思い出のメニュー
   ドイツ料理店で夫の帰りを待つ女性。この手の話はどちらかというと
   ザ・シェフっぽい。でも同じパターンでイタリア料理編とかもあったような。。。
 07幻の魚
   みんな大好き悪雄山(←しつこい)の傍若無人が楽しめます。
   ただの心の狭いやな奴です。これは山岡の心の目を通してみているのか。。
   雄山って、へこまされた時とりあえずむちゃくちゃな言い訳で帰って
   後でフォローするみたいな手よく使いますよね。
   ゆう子釣り名人伝説記念すべき第1回作品です。
 08中華そばの命
   特に印象はない話です。
003巻 炭火の魔力
 01炭火の魔力
   銀座でショーウィンドーぶち破って包丁振り回したら、普通に捕まるでしょ。
 02和菓子の創意
   この話のおかげで、和三盆と聞くだけでなんだかすごいお菓子のように聞こえるマジック。
   唐人先生が、ボケ老人みたいな絵で衝撃のデビューです。
 03土鍋の力
   この土鍋で作った雑炊、おいしそうだなーと思ってました。
 04料理のルール
   悪雄山の暴挙真骨頂、わさび醤油持ち込み。これ普通にひどいと思いますよ。
 05醤油の神秘
   初期の重要脇役、三谷さん登場回。ほんと最初の頃はよく山岡さんと
   遊んでたのにね・・・。
 06接待の妙
   辰さん大活躍回。でも1億円の小切手って、そう簡単に切れますか。
 07美声の源
   この話で「奇妙な果実」を知りました。
   今は超メジャー食材オリーブオイルも、まだまだそれほど浸透していない時代
   だったのでしょうか。
 08肉の旨味
   秘書のいる牧場主もすごいですが、お金持たずにとりあえず食いに来るという所も
   すごい。
   みんな1回は試したくなるステーキの焼き方。
 09昼メシの効果
   誰が何と言おうと、政治部の松川の言うことの方が正しいと思う。
   政変取材で大変な時に、おいしいお店のリストアップを頼むのはだめでしょ。
   あ、角丸さんでてきます。

004巻 食卓の広がり
 01直火の威力
   周大人の家族問題に踏み込みますが、それよりなによりチャーハンは火力だ!!!
 02女の華
   寿司職人夏子さん初登場回。女が女にしかできない女らしさを生かした方がいいという理論が
   私は好きではありません。
 03旅先の知恵
   そういえばここまで、富井副部長のぶっ飛び伝説ほとんどなかったですね。
   これはもう、たけのこの刺身に尽きる。生える前に採らなきゃダメなんですよねっ
   採ってすぐに食べなきゃだめなんですよねっ
 04酒の効用
   小泉局長(53)初登場回。 鏡一という名前だと初めて知りました!
   社主に喧嘩を売り続けて出世した唯一の男、という触れ込みで登場時は堅物の
   職人気質でしたが、社主と同じく性格転落の道を・・・。
   あと、ワインは魚介類に合わないという固定観念をがっぽり植えつけられた話でもあります。
 05食卓の広がり
   偏食いくない。山岡さんのことが好きだった人その1登場回。
   真山社長、生き方が真澄さんと・・・かぶります。
 06うどんの腰
   うどん三銃士登場!
 07板前の条件
   良三君初登場回。これ読んで、料理人は煙草を吸わないんだと思っていたら、
   『味いちもんめ』でおやっさんから誰もかれもボカスカ吸ってて複雑な気持ちになりました。
   良三にしては出来すぎ、裏に士郎か、わっはっはー、の雄山は
   やっぱ実の息子には期待値が高いのだな。
   でも何気に士郎が雄山の性格をよく分かってるという、やっぱ親子。
 08茶の味わい
   田畑さんの姪ひとみ登場。お茶は最後の一滴がうまい、という知識を教えてくれたのは
   この話でした・・・。田畑さん元スケバンの貫録。   
 09縁日のにぎわい
   田畑さんの叔母さんはテキ屋の元締め。
   釣り名人ゆう子、タコを釣る。

005巻 青竹の香り
 01味噌の仕込み
   ゆう子恋のライバルその1登場。
   山岡がほかの女とイチャついてゆう子プンプン、田畑さん達ニヤニヤのパターン。
   知事権限であんな特定企業の批判公然としてはまずいでしょ。大企業ならなおさら
   もめるでしょ。
 02青竹の香り
   この話ぐらいから社主の扱いが雑になってきました。
 03技巧の極致
   唐人先生、初回登場のアホ面解消されました。
   雄山の性格設定がやや軟化方向に進み始めた回です。
   ゆう子と士郎もいちゃつきはじめます。
 04スパイスの秘密
   この頃はまだ、カレー粉あります!(笑)   
 05臭さの魅力
   それにしても初期のころって、フランス人の描き方に偏見を感じます。
   小泉局長の性格設定、早くも降下していっています。
 06牛なべの味
   みんな大好きシャブスキー登場!みんな大好き魯山人も登場!
   みんな大好き雄山の「士郎の奴・・・」登場!!!
 07サラダと美容
   これがのちの究極VS至高「サラダ勝負」で問題となる、
   “本当の野菜なら、ドレッシングなんてかけないほうがうまいぜ”
   発言が出る回です
 08もてなしの心
   雄山が、相変わらず口は悪いものの明確に食に対して確固たる
   信念を持っているキャラに確立した回です。悪雄山さようなら。
   士郎競馬辞めました。   
 09鮮度とスピード
   サンダーボルツ大活躍でいいんですけど、結局の所雄山の言うとおり、
   「鮮度が大事ならヘリコプターで運べばいい」んですよね、確かに。
   何人もの人巻き込んで警察の厄介になるなんて、ダメぜったい。
   個人的にはライダースーツ士郎が新鮮でした。



女祭りチケット申し込みの日

2014-09-25 16:24:08 | MCZ

今日はいっぱい記事をUPしてしまった。
あまり増やさずにいようと思っていたのに、結局カテゴリが増えてきた。
なのにまだ1件の記事もUPされていないMCZカテ、せっかくだから。

女祭り2014 ~Ristorante da MCZ~
2014/11/24(月祝)@大阪城ホール
15:30開場/17:00開演

AE先行申し込みました。
とりあえず宿だけ先に確保しているのです。
当ったら速攻で有休申請しなければ。。。

わくわくわく。

10月はライブラッシュです。わくわくわく。


※私の机の癒しの女神、泣いてもあーりん
 シャチハタも別注でピンクカラーの使ってますっ

あ、あとチビッ子祭りのLVは全落しました。。。。。恐るべし。


【小説】アンナ・カレーニナ【メモ】

2014-09-25 15:07:05 | 雑談

ガラスの仮面で、真澄さんがマヤを初めてデートに誘った記念作『アンナ・カレーニナ』
トルストイ読んだことないし、せっかくの読書の秋なのでと手を出してみました。
洋書苦手な理由は、登場人物の名前が覚えられない・・・男か女か分からない。。。
ロシア文学初めてなので、いよいよ迷路にはまりましたので、
必要な情報メモにまとめていきます。
それにしても時間の合間を見つけてちょっとずつ読んでるので、いつ終わることやら。。

アンナ
オブロンスキー(アンナの兄)
ドリイ(オブロンスキーの妻)
カレーニン(アンナの夫)
リョーヴィン(オブロンスキーの友人)
キチイ(ドリイの妹)
ヴロンスキー


シチェルバツキー公爵家三姉妹
ドリイ:オブロンスキーと結婚
ナタリイ:
キチイー:18歳

【読んだとこ】2014/9/26
アンナ登場
リョーヴィンがキチイにプロポーズして振られます。
キチイはヴロンスキーにLOVE、ヴロンスキーはキチイの好意に優越感だが
結婚する気なし。


【あらすじ・感想】文庫版・『ガラスの仮面』第05巻【ネタバレばれ】

2014-09-25 11:27:32 | ガラスの・・・あらすじ
※※『ガラスの仮面』文庫版読み返してます。あらすじと感想まとめてます。※※
※※内容ネタバレ、感想主観です。※※


仮面年表は こちら
紫のバラ心情移り変わりは こちら

49巻以降の話、想像してみた(FICTION)*INDEX*はこちら

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『ガラスの仮面』文庫版第05巻 ※第6章(途中から)(途中まで)

第6章 舞台あらし


『紅天女』はいつか必ず正当な手段で手に入れる・・・
冷酷で非情な仕事の鬼、そして父子で『紅天女』に執着する大都芸能の速水真澄が、
そう千草の病室で宣言している頃、
窓の外ではマヤが桜小路を相手に舞台『嵐ヶ丘』の読み合わせを行っていた。
マヤに好意を抱く桜小路は、目の前でヒースクリフへの思いを語るマヤの、
自分を突き抜けていくまなざしに耐え切れず、自分はヒースクリフではない!と
叫んでマヤのもとから去っていった。
桜小路が急に怒ってしまった理由が分からず呆然とするマヤ、
そしてその様子を木陰から真澄は冷静に見ていた。

本格的な稽古が東洋劇場で始まった。
マヤの演じるキャサリンのヒースクリフへのひたむきな愛はあまりに激しくまっすぐで、
共演者たちの間でも圧倒的なインパクトを残している。
そしてなにより、ともに子供時代を演じるヒースクリフ役の真島良にとっては、
日を重ねるごとに強い印象を残していった。
いよいよ初日ーーー
舞台そでのマヤはいつもの地味でおとなしい女の子ではなかった。
キャサリンの仮面を完全にかぶったマヤは舞台上でも圧倒的な存在感を放ち、
観る者を自身にくぎ付けにした。
途中、舞台上でヒースクリフが流血するというハプニングに見舞われるも、
とっさの判断でキャシーとして大胆にもスカートのすそを破ってその血をぬぐう
アドリブでうまく対処し、その本当とも演技ともつかない真剣なまなざしに、
ヒースクリフを演じる真島は本気の恋の思いを強く燃やし、
それを観客席で見る真島の恋人由紀はせつない思いで見つめていた。
同様に桜小路も、観客席でキャサリンとヒースクリフの若いながらも激しい恋の
舞台に、現実のマヤと真島をだぶらせて見てしまう。
「いかないで、ヒースクリフ この荒野から出てはいや。わたしのそばからいってはいや」
観客を見ることもなく、ただヒースクリフと見つめ合ったまま発せられる
マヤのセリフに、耐えられなくなり席を立とうとする桜小路を、
「あの子が好きなら最後まで見ろ」
と押しとどめる真澄、しかし桜小路は自分の気持ちを抑えることができず
そのまま会場を後にした。
一方、仕事の合間に舞台を視察に来ていた真澄は、秘書水城に
「最後まで見ていく」
と告げ一人、劇場に残った。

舞台が終わると、いつもの恥ずかしがり屋で引っ込み思案なマヤに戻っていた。
そのギャップに周囲が驚きを隠せない中、マヤは初日にきてくれたつきかげのメンバーと
談笑する。
しかし桜小路が舞台途中で席を立ったことを聞き、さびしい思いで
劇場に一人たたずんでいた。
そこへ近づく真澄、ヒースクリフに行かないでといったあのシーン、
桜小路が直視できず思わず席を立ったあのシーンを、
まるで子供がおもちゃを取り上げられそうになっているようだったと
冷静に見抜き、
「早く成長するんだな、チビちゃん」
とからかいながら劇場を後にした。
“あの子はまだ本当の恋を知らない”

自分の演技が、子供からヒントを得ていることを見抜かれ呆然とするマヤに、
千草の容態が悪化したとの連絡が届き、つきかげメンバーとともにあわてて
病院に駆けつける。
緊急手術は成功したが、あとは本人の体力次第、こん睡状態は4日間続いた。
今日が山場、もし目が覚めなかったら・・・
意識が戻らない千草に、マヤは紅天女を私に教えて!!と叫び、その言葉に
呼応するかのように千草は意識を回復した。
そして枕元のマヤの腕を取ると、紅天女を受け継ぐものだと語り、
同時にもうひとりいることを示唆する。

その人物は今にわかる、その人と紅天女を目指して戦いなさい、
途中で挫折すればその人が紅天女を勝ち取るでしょう・・・・

自分が幻の名作『紅天女』の候補であるといわれてもいまいちぴんと来ないマヤ。
しかし東洋劇場でのマヤの存在感はどんどん膨らみ、
それが反対に、舞台上で浮き出るほどになっていった。
回を重ねるごとに子供時代のキャサリンとそれに引っ張られるヒースクリフ、
そして大人時代の演技達者な役者たちとのギャップがどんどん広がっていった。
あまりに熱く激しい子供時代の二人が、本来の主役の演技をくってしまっていたのだ。

とうとう千秋楽を迎えた。
初日に真澄から、マヤを愛しているなら最後までみてやれ、と言われた桜小路は
再びその舞台を観にやってきた。
しかし舞台上のマヤを見ながら、マヤの心はいつも演技ことでいっぱいで、
自分のことを見ていないことへの寂しさ、そして
舞台上で共演する真島が本気でマヤのことを思っていることも察し、
せつない思いで押しつぶされるのだった。
この舞台を、自分に見てほしいなんて、マヤはあまりに残酷だと。

そして千秋楽を迎えたマヤのもとに、紫のバラが届けられた。

「この舞台は失敗だ・・・」
皆が舞台の成功を喜ぶ中、東洋劇場会長は静かにそう言い放った。
子供時代から大人時代へ切り替わるときの違和感、
あまりに圧倒的なマヤの印象は強烈で、しかし
ひとりで演技をしているような浮き立った存在感。
演劇はまわりとの呼吸が大事であるにも関わらず・・・。
マヤの役者としての未熟さと不気味なまでの存在感を恐れた。


**


劇団つきかげの次回公演が決まった。
『石の微笑』
その舞台でマヤはなにも語らず、動くこともない、人形の役を演じることになった。
舞台あらしとして、他をくう存在感を見せるマヤに、
千草は自分を殺す演技を身につけさせようとしていたのだ。

『石の微笑』では、劇団一角獣との共演が実現した。
毎日にぎやかな稽古が続く。
そんな中、だたひたすら舞台上で座っているしかできないマヤは、
ついいろいろなことを考えてしまい、無である人形になりきることができない。
稽古場にしている教会で、セリフ覚えも終えたメンバーは、
千草の病室で演技指導を受けるようになった。
しかしその時もマヤは一人、病室の隅の椅子に腰かけ、
人形として座っているだけだった。
人形としての制限された体の動きがつかめないマヤに、千草は
独自の稽古をつけることにした。

ひそかに病室を抜け出し、マヤと二人で教会の稽古場に来た千草。
病院からそのことを聞いた真澄が、まさかと駆けつけると、
そこには不自然な動きのマヤがいた。
千草を連れ戻そうとする真澄に、椅子から転がり落ちるマヤの姿が
見える。
その違和感に思わず駆け寄った真澄は、
マヤの体に縛り付けられた竹製のギブスに驚愕する。
千草はマヤの体に竹を縄で縛り付け、身体の動きを制限することにより、
人形としての動きを身につけさせようとしていたのだ。
あまりにも行き過ぎた千草の演劇指導に呆れつつ、
真澄は千草と、そして竹が刺さってけがをしたマヤを病院へ連れ戻した。

病室で千草の演劇への情熱、そして劇作家尾崎一蓮への愛を知る真澄。
千草は『紅天女』の作者尾崎一蓮を愛していた。妻のあるその人を。
一蓮は女優としての千草を愛してはくれたが、女として愛されることはなかった。
そして尾崎一蓮を自殺に追い込んだのは、真澄の義父、速水英介。
しかし一蓮が千草に残した演劇への情熱が、一蓮亡き後の千草を支えていたのだと。


怪我の治療を終えたマヤを、真澄は車でアパートまで送っていった。
断りも聞かずに強引に車に乗せた真澄に対し、人さらい、誘拐犯などと
暴言を吐くマヤ。
そんなマヤに真澄は高校進学はしないのかと尋ねた。
金銭的に余裕のないマヤは進学をあきらめていたが、今後の演劇人生に
おいても高校での知識は役に立つと考えた真澄は、
大都芸能にスカウトし、高校進学の一切の面倒を見ることを提示した。
しかしマヤは、これまでの確執から死んでもいやだと拒否し、
業界最大手である大都芸能にたてついた。
本当は行けるものなら高校に行きたい、
そんな人の弱みに付け込んで、なんて卑劣で憎ったらしい、あのアホ、速水真澄・・・。
そして真澄の心にはマヤの残した「死んでもいや」の言葉が刺さっていた。

その後マヤのもとに、紫のバラの人の支援により、一ツ星学園高等部への
進学が打診された。
あまりのことに腰を抜かすマヤ。そして心の底から紫のバラの人への
感謝の気持ちがあふれ出てきて止まらない。

まだマヤは、その正体を知らないーーーーーー

**

紫のバラの人からの優しい応援にこたえるためにも、『石の微笑』での
人形として、自分を殺す演技をなんとか修得したいマヤは、千草特製の
竹ギブスを身に着け稽古に励む日々。
その頃、『嵐ヶ丘』でマヤと共演した真島良は、いまだ心に残る
キャサリンの熱いまなざしの残像をぬぐえずにいた。
そしてもう一人、桜小路はマヤへの思慕を忘れるかのように
クラスメートの女子たちに囲まれていた。
先日の『嵐ヶ丘』千秋楽で借りていた傘を返そうと、桜小路の学校に寄った
マヤは、そんな桜小路との間に見えない距離が出来ていることを感じる。
今まであんなにやさしくしてくれた桜小路と、話すこともなく
ただ見る事しかできない、そんな寂しさを感じた時、
桜小路はマヤに聞こえるか聞こえないか分からない声で
「ヒースクリフがうらやましかったよ」と告げた。
変わらず優しい桜小路くん、でも以前とは何かがちがう。


劇団つきかげ+一角獣の公演『石の微笑』は、
つぶれた喫茶店が入っていたビルの地下を改装して行われることになった。
その向かいにはオリオン劇場。
大きなビルの7Fにあるきれいなその劇場では、あまりに流行らない
薄気味悪い地下劇場を揶揄する声で盛り上がっていた。
そこへ訪れた姫川亜弓は、劇団つきかげと一角獣の実力について
淡々と語り、さらに舞台あらしと恐れられる北島マヤの名を挙げ、
オリオン劇場の舞台があらされないようにと忠告した。

ボロボロのビルの内装をみんなでなんとか改装し、
みすぼらしいながらもなんとか劇場としての体裁を整えた仲間たち。
本格的にその地下劇場での稽古がスタートした。
相変わらず体中に竹を巻き付け体の動きを制限するマヤ。
少しずつだが人形としての動きが分かるようになってきた。
しかし、何もしないまま座り続けるマヤの心には
いつの間にかいろいろな思いが浮かんでは消え、
いつしか横浜においてきた母のことが思い出された。
母は劇団つきかげがつぶれたことも、今のアパートに越してきたことも
そしていくつかの舞台に出たこともきっと知らない。
いつか母の為にも、本物の女優になって見せる・・・・

表情のないはずの人形に、表情が出てしまい、麗に指摘される。
心の無い表情に、どうしてもなれないのだ。
そんなマヤに、千草は禅寺での修業を指示し、
連れてこられた山相寺で、マヤは石と同化し、石になるという心をつかみ始める・・・


その頃横浜では、結核が悪化したマヤの母、春が、働いていた中華料理店を辞め、
サナトリウムへ移ることになっていた。
2年前に家を飛び出していった娘、今年は中学を卒業するはずのマヤからは
なんの連絡もない。
いったいどこで何をしているのか、親不孝な娘・・・。
サナトリウムへ向かう電車の中で、春はマヤの『嵐ヶ丘』の記事と小さく映る
マヤの写真を目にする。
その姿は、自分の記憶するマヤより少しだけ大きくなった娘だった。
女優としてやっていく、その言葉通りに芝居の道に進んだマヤの成長を
心から喜び、その切り抜きを胸に大切に抱きながら、春は療養所へと向かった。

**

『石の微笑』初日
地下劇場には、姫川亜弓、真島良の姿もあった。
実力者の集まる舞台は大成功。
マヤも目の前でみなが生き生きと演じる姿を感じながら、
人形として一分の隙もなく演じきった。
そして今まで自分が、人に合わせる演技など考えてもいなかったことに
気づかされた。
公演初日から10日もたつ頃には、小さなボロボロの地下劇場の
前に長蛇の列ができるほどの人気となり、向かいのオリオン劇場は
完全にくわれてしまっていた。

地下劇場には、初日から毎日観劇に訪れる真島良の姿がある一方、
桜小路の姿は一度も見られなかった。
そして大盛況のうちに千秋楽を迎える頃、真島はマヤに思いを伝えるが、
マヤは桜小路のことを思い出しながらその申し出を断った。
いつも親切で優しくしてくれる桜小路、しかし今回は一度も舞台を観に来てくれない、
桜小路に会いたい気持ちが涙になってマヤのほほを流れていった。

そんなマヤのもとへ、かつて住み込みで働いていた中華料理店の娘、杉子が訪ねてきた。
そして杉子は、母が結核を患い山梨の療養所へ移ったこと、
そのサナトリウムから行方をくらませたことを知らされ動揺する。
あわてて街を彷徨い母を探そうとするマヤ、しかし今日は『石の微笑』千秋楽、
舞台に穴をあけられないマヤは劇場へ連れられ舞台に立つ。
客席には、一足早く千秋楽を迎えたオリオン劇場関係者や千草の姿もあった。

絶対に失敗できない最後の舞台。
しかしマヤの脳裏には母の面影が浮かんでは消え、母への懺悔の気持ちが
とめどなくあふれ、人形の仮面をはがした。

舞台上で涙を流した人形のマヤ、
そして舞台終了後、マヤは千草から謹慎処分を命じられた。
「あなたは役者として失格です」

その頃大都芸能では、秋にオープン予定の大都新劇場のこけら落とし公演
『奇跡の人』のキャスティングについての会議が行われていた。
もっとも重要であるヘレン・ケラー役には、各劇団やタレントなどから
15名ほどの候補者がリストアップされている。
そこへスカウトマンが、さらなる候補者として、マヤの写真を提示した。
近頃話題の地下劇場で、人形役を演じたマヤに演劇的才能を見出した
スカウトマンの熱弁に、思わず微笑みを浮かべながら真澄は候補追加を了承した。
もちろん候補者の中には、姫川亜弓の姿もあった。

**

『石の微笑』終了後、来る日も来る日も母を探して街をさまようマヤ。
しかしこの広い東京でたった一人、いるかいないかもわからない人を見つけ出すことは
困難に近い。
「千万分の一でもいい、ほんのわずかでも可能性があればそれにかけたい」
そういってマヤは母を探し続ける。
急に降り出した雨を避けるため、雨宿りに入ったビルは大都プラザ劇場。
そこでは大都芸能所属俳優ばかりが集まる豪華絢爛な舞台『夢宴桜』が上演されていた。
劇評家たちの間でも話題のこの作品、中でも話題の中心は、
華族の令嬢役の姫川亜弓だった。
圧倒的な美しさ、舞台に出ただけで放たれる光に、将来の活躍が期待された。

その舞台の様子を視察にきた真澄の耳に、役者の一人が急なけがで出演できなくなった
との情報が入る。
開演まであと1時間半しかない、この代役を務められる14,5才の少女はいないか。
ふと真澄の視界に、雨宿りをするマヤの姿が入ってきた。

そして嫌がるマヤにうやうやしく、代役としての舞台出演を正式依頼した。
実力は噂になっているとはいえ、セリフもなにも知らない少女が、この短時間で
稽古もなく舞台に立つことができるのか、不安を感じる演出家に真澄は、
「並の子じゃありませんよ」
と言い切ってマヤのやる気をかきたてた。
もしかしたら、紫のバラの人も観に来ているかもしれないよ、と言いながら。

こうして期せずしてマヤと亜弓の舞台初競演が実現することとなる。

一通りの舞台の流れを聞き、残りの時間を必死にセリフ覚えに充てるマヤ。
月影千草が「紅天女」候補として育てているという噂はすでにこの舞台関係者の
間でも話題になっており、コンクールでの実績や、舞台あらしと呼ばれるほどの
卓越した演技力に、他の出演者の畏怖の心は高まる。
そして同時に、嫉妬の炎も巻き起こし、マヤを陥れたいと策略する役者によって
意図的に台本をすり替えられてしまう。

舞台開演、ぎりぎりまでセリフ覚えに集中するマヤ、
あとは千絵として、どう演じるかということだけを考えていた。
もしかしたら見ていてくれるかもしれない、紫のバラの人を心に浮かべながら。

舞台上ではおよそ稽古もしていないとは思えない演技力で、他を圧倒するマヤ。
巧みに間を取りながら千絵としてそこに居るマヤの姿に、亜弓は
やはりただ者ではないという思いを強くする。

しかし次のマヤの登場シーンである4場が始まったところで、マヤは
自分に与えられた台本と、実際の舞台とが異なっていることに気づく。

セリフも、話の流れも全く異なる。
改稿前の台本を与えられていたことを知ったマヤと真澄。
しかしもう、セリフを覚えなおす時間はない。
話の流れも何も知らないまま舞台に上がるのは無謀だ、
いつになく動揺し声を荒げる真澄、だがそこへ
舞台上から千絵の名を呼ぶ声が響く。
その声にいざなわれるように、マヤは静かに、舞台上へと向かっていった・・・。

第06巻へは・・・こちらから
*****感想**************************************
マヤの女優としてのキャリア及び実力がどんどん業界内に
広まっていく、地味ですが重要なエピソードが満載の巻です。
舞台あらしとして、業界内で恐れられているということが
今後マヤの演技力の箔づけとなっていきます。

同時にストーリーの大きな柱のひとつである母へのエピソードも進んでいきます。
マヤの母親は、入所したサナトリウムを早くも逃げ出したようです。
脱走癖は昔からあったのでしょうか・・・。真澄永遠の心の十字架事件が起こる前から、
春は逃げるタイプの人だったんだと、誰か教えてあげてほしい・・・・。

マヤはこの頃からどんなにわずかな可能性にもかける少女であることも判明。
千万分の一の可能性は叶いませんでしたが、1%の可能性なら・・・かなえられそうです。

それにしても、第6章「舞台あらし」は長いですね。

マヤが真澄にたてつくシーンで、「アホ」っつってて笑えました。
本巻での見どころはやはり、マヤの人形養成竹ギブス、ここで真澄は
はじめて一応下着姿のマヤを見ますが、
さすがに26歳から見た15歳の女の子の下着姿は、まだ大丈夫(笑)だったみたいです。
でも中学3年生だったら、成長している子はしていますけどね・・・。

関係ないですが、桜小路君の高校は吉祥高等学校というようです。
あと、真澄はまだ若社長と呼ばれています。

ヒースクリフとの絡みでは、「まだあの子は本当の恋を知らない」とかいって
余裕ぶっこいている真澄ですが、
巻末の『夢宴桜』では動揺を表に見せ始め、そろそろ溢れ出すのも時間の
問題・・・・なのか!!
次巻、二人の関係性が大きく動く!!!!のか!!!

【あらすじ・感想】INDEX*文庫版・『ガラスの仮面』【ネタバレばれ】

2014-09-24 01:35:14 | ガラスの・・・INDEX
※※『ガラスの仮面』文庫版読み返してます。あらすじと感想まとめてます。※※
※※内容ネタバレ、感想主観です。※※


増えてくると探すの大変なので、INDEXをあげておきます。
ぼちぼち1巻ずつ読み返しているので、時間かかっています。でもこんなことやってても
新刊はまだでないんだろうな~~~。

**2015年3月11日追記**
とりあえず文庫版26巻まで、それに続くコミックス版49巻までのあらすじまとめ
終わりました。
特に後半かなりむらっ気のある内容になってしまった気がしますので、
随時誤字脱字修正しつつメンテナンスしていきます。


**INDEX**
第01巻 第1章(千の仮面を持つ少女)第2章(炎の階段) 記事は こちら
  ※『国一番の花嫁』『若草物語』
第02巻 第2章(炎の階段)第3章(風の中を行く) 記事は こちら
  ※『若草物語』『たけくらべ』
第03巻 第3章(風の中を行く)第4章(春の嵐)第5章(あした草) 記事は こちら
  ※『たけくらべ』『ジーナと5つの青いつぼ』『白い青春譜(映画)』
第04巻 第5章(あした草)第6章(舞台あらし) 記事は こちら
  ※『白い青春譜(映画)』『古城の愛』『おんな河』『嵐ヶ丘』
第05巻 第6章(舞台あらし) 記事は こちら
  ※『嵐ヶ丘』『石の微笑』『夢宴桜』
第06巻 第6章(舞台あらし)第7章(炎のエチュード) 記事は こちら
  ※『夢宴桜』
第07巻 第7章(炎のエチュード) 記事は こちら
  ※『奇跡の人』
第08巻 第7章(炎のエチュード)第8章(華やかな迷路) 記事は こちら
  ※『天の輝き(テレビドラマ)』
第09巻 第8章(華やかな迷路) 記事は こちら
  ※『天の輝き(テレビドラマ)』『白いジャングル(映画)』
第10巻 第8章(華やかな迷路) 記事は こちら
  ※『シャングリラ(降板)』『黄金の実(降板)』『夜叉姫物語(代役)』
第11巻 第9章(100万の虹) 記事は こちら
  ※『女海賊ビアンカ』
第12巻 第9章(100万の虹) 記事は こちら
  ※『通り雨』『わが作品No.707 愛しのオランピア』
第13巻 第9章(100万の虹) 記事は こちら
  ※『真夏の夜の夢』
第14巻 第10章(冬の星座) 記事は こちら
  ※   
第15巻 第10章(冬の星座) 記事は こちら
  ※『ふたりの王女』
第16巻 第10章(冬の星座)第11章(紫の影) 記事は こちら
  ※『ふたりの王女』
第17巻 第11章(紫の影) 記事は こちら
  ※ 
第18巻 第11章(紫の影) 記事は こちら
  ※ 
第19巻 第11章(紫の影) 記事は こちら
  ※『忘れられた荒野』
第20巻 第12章(紅天女) 記事は こちら
  ※
第21巻 第12章(紅天女) 記事は こちら
  ※
第22巻 第12章(紅天女) 記事は こちら
  ※
第23巻 第12章(紅天女)第13章(ふたりの阿古夜) 記事は こちら
  ※
第24巻 第13章(ふたりの阿古夜) 記事は こちら
  ※
第25巻 第13章(ふたりの阿古夜) 記事は こちら
  ※
第26巻 第13章(ふたりの阿古夜)第14章(めぐりあう魂) 記事は こちら
  ※
第27巻 第14章(めぐりあう魂) 記事は こちら
  ※※2016.09.26更新※※

そして、いつになるか分からない新刊リリースを待ちきれず、
コミックス49巻以降の想像してみた・・・・INDEX


仮面年表は こちら
紫のバラ心情移り変わりは こちら