itchy1976の日記

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奥田英朗『真夜中のマーチ』

2006年06月18日 23時08分06秒 | 書評(奥田英朗)
真夜中のマーチ

集英社

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今回は、奥田英朗『真夜中のマーチ』を紹介します。軽いタッチのミステリー小説だと感じました。青年実業家のヨコケンと三田物産に勤めているミタゾウとクールな女性であるクロチェの3人で10億円を強奪するというのが大まかなストーリーである。10億円を奪うまでのどたばた劇が見ものでしょう。ちょっと間抜けな人たち同士でどたばたしている感じすらする。同著の同系統の作品として『邪魔』や『最悪』がありますが、それよりも気軽に読めるのが売りなんでしょう。

それにしても、ミタゾウの情けなさと不器用に生きている姿というものを描いているのがいいなあ。こういう不器用な生き方しかできない人を描くのが奥田さんはうまいなあといつもながら思う。


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