散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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面接授業@沖縄 ~ 第1日

2014-05-10 23:54:10 | 日記
2014年5月10日(土)

 問題というのは、バスの時刻表のことだ。
 モノレール駅近くのきれいなホテルで、フロントの若い男女二人が外国人観光客(中国語が多い)にソツなく対応している。
 これなら大丈夫と安心して、「明朝、琉大に行きたいのだけれど、最新の時刻表はありますか?」と訊いたら途端に会話が滞った。分厚い冊子を開けたり閉じたり、手元のPCからインターネット検索したり、見かねた女性の方が横から割って入った。
 「沖縄のバスの時刻表が非常にわかりにくいうえ、急な変更も多く、当てにならない状態なのです。たいへん申し訳ありませんが、ターミナルにお越しになって確認なさるのがいちばんかと思います」と、気の毒そうに言う。
 お越しになって、って、そうなの?う~ん・・・
 まあいいや、幸いホテルの目の前が那覇市のバスターミナルだ、少し早めにいけば大丈夫だろうとタカを括って寝た。「少し早めに」ターミナルに着いたのが8時22分、4番ホームからの97番線琉大行きは20分に出たばかり、次は8時55分である。やられた!
 それでも間には合うのだろうが、初日は何かと気忙しい。少考一決、表通りに出て客を降ろしたばかりのタクシーを呼び止めた。流大までは20分あまり、2000円ぐらいかなという、仕方ないやとそのまま乗り込む。
 この白髪の運転手さんがなかなか話し好きで、25分ほどの間に一代記を語ってくれた。後刻あらためて書き留めておこう。これならタクシー代は惜しくない、かえってトクした。

***

 面接授業は50名登録で45名ほどの出席、40名は女性だろうか。皆、食いつきよく熱心である。いかにも沖縄らしい姓を読み上げつつ、出席点呼が楽しい。
 休憩時間にお隣で面接授業をやっていらっしゃるO先生と歓談、「ニライ・カナイは他界ではなく、むしろ異界」と教わったのは苦い収穫、『死生学入門』の解説、調べ不足だったかも知れない。
 夜は所長のG先生がお宅経由で那覇までお連れくださり、八重山料理の店で振る舞ってくださった。「豊見城(とみぐすく)」問題、G先生のお住まいのこと、お店のこと、それぞれ後述する。

 ああ疲れた、いい疲れだけれど、かなり疲れた。
 

沖縄到着

2014-05-10 07:17:46 | 日記
2014年5月10日(土)

 診療後、羽田から20時初の最終便で那覇へ。関東は雷雨、沖縄は既に梅雨、雨から雨へ、1,000マイルを2時間半で移動。1977年に2人の仲間と初めて沖縄を訪れたときは、往路を敢えて船便にした。甲板からトビウオの群れを見て、胸ビレを羽ばたいているかどうか議論したりした。船中で2泊、帰途に飛行機の速さをあらためて実感したが、船は決して遅くないとも思った。航路に障害がない限り、40時間ほどで着いてしまうのだ。陸は隔て、海はつなぐ。この時の仲間の一人が昨年病没した。

 空港から那覇市内へ、首里行きのモノレールが便利である。赤嶺・小禄・奥武山公園・壺川・旭橋で11分、目黒から最寄り駅までと変わらない近さだ。駅からホテルまでも濡れずに行けて、首尾良くチェックイン23時35分、問題はそこからだ。

(続く)