散日拾遺

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策功茂實 勒碑刻銘 ~ 千字文 066/人に知らえず

2014-05-23 08:25:01 | 日記
2014年5月23日(金)

○ 策功茂實 勒碑刻銘

 策は「書き記す」こと、茂は「さかりにす(る)」と読み下して、ほめたたえる意。
 勒は「彫りつける」ことだそうだ。

 手柄を書き記し、その実態をほめたたえ/
 石碑を彫って銘文を刻み込む

 というところか。
 昨日の末尾に書いたように、鷗外こと森林太郎(シンリンタロウと読まないで・・・)は、墓碑においてまさにこのことを拒んだのだ。

 白珠は人に知らえず
 知らずともよし
 知らずとも
 吾し知れらば
 知らずともよし
(万葉集 巻6 1018 元興寺僧)

 神し知られば、と言っておく。
 むろん神は知悉している。