京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

「涅槃図」を見に行こう

2014-03-11 | インポート

御釈迦様が入滅された旧暦2月15日(現在の3月15日)、

各寺院では、亡くなられた時の姿を描いたとされる、

「涅槃図」を掲げ、法要が営まれます。

涅槃図には、御釈迦様が中央の宝台の上に頭を北にして横たわり、

「それが(北枕で寝てはいけない)と云われる由来ともされる」、

その周囲には、弟子たちが御釈迦様を悼む姿、

下の方には十二支をはじめとする、様々な動物が描かれています。

今月「大涅槃図」が公開される寺のうち、三ヶ所の寺をご紹介します。

<東福寺>(3月14日~16日)

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法堂(普段は非公開)に掲げられる「大涅槃図」は、

国内最大級で、猪が描かれているのが特徴です。

是非、探してみて下さい。

天井には「蒼龍図」も描かれています。

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境内では甘酒の接待もあり、無料で拝観できますのでおススメです。

東福寺HP⇒ http://www.tofukuji.jp/

<泉涌寺>(3月14日~16日)

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ここの「大涅槃図」は、大きさ・縦16m、横8mで、日本最大!

拝観料500円が必要となります。

泉涌寺に参拝されたら、世界三大美女の一人、

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「楊貴妃観音像」も是非、ご覧になって下さい。

泉涌寺HP⇒ http://www.mitera.org/

<真如堂>(3月1日~31日)

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ここの「大涅槃図」の図面下部には、御釈迦様の死を悼む、

多くの動物・魚・虫の姿が描かれています。

その数、127種類で、日本最多との事です。

食べると無病息災が叶うと云われている、

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「花供曽あられ」の授与もあります。(入山料込で600円)。

真如堂では、3月いっぱいまで公開されており、

桜の花見に合わせて行かれれば尚良し、かと思います。

真如堂HP⇒ http://shin-nyo-do.jp/

<京都 好き男>