京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

紅葉の大徳寺塔頭~興臨院

2020-11-30 | 京だより

帰宅にある臨済宗の大本山大徳寺には沢山の塔頭があり、このほとんどが戦国武将とかかわりがあります。
その中のひとつ興臨院を訪れました。



興臨院は室町後期に能登の守護、畠山義総が創建。
その後前田利家が本堂屋根を修復し前田家の菩提寺としました。
室町時代の建築様式の本堂、唐門は重要文化財。
重文の表門に入ると紫式部の花が迎えてくれます。



紅葉の参道を奥へ、唐門から本堂へ。
本堂前の枯山水庭園は「昭和の小堀遠州」と言われた作庭家、中根金作によって復元された蓬莱式枯山水庭園で「理想的な蓬莱の世界観」を表現していると伝えられる。

 





茶室「涵虚亭」(かんきょてい)は古田織部好みの四帖台目に隅板を加えたもの。



晩秋の大徳寺。境内は静寂な雰囲気。
それぞれ趣のある塔頭巡りはいかがでしょうか。

興臨院 拝観料600円 12月15日まで
黄梅院 拝観料800円 12月6日まで
同日でも使える両院共通拝観券は1200円

お帰りには門前で売られている大徳寺納豆をご賞味ください。


京都好き男 細木


清水寺夜間拝観

2020-11-27 | 京だより


清水寺の夜間拝観へ。

少ないかと思いきや、なんのなんの、けっこうな人出。

1年前と比べるのは愚の骨頂。

本堂から奥の院へ。

どこもかしこも密、密、密!

写真を撮るのに前へ前へ前へ!

肝心の紅葉はというとほぼほぼ終盤。

この木に光があたるから、キレェ〜。

商売上手のお寺です。
















KAZ



京都市電が走っていた街~昭和52年と今の烏丸七条~

2020-11-27 | まち歩き

右の建物、京都近鉄百貨店の前身は「丸物百貨店」で、中林仁一郎氏によって創業され、当時は「京都物産館」という名前でした。
マークが○の中に「物」であったところから1931年に「丸物」と改称されました。
その後、1977年に京都近鉄百貨店に変更され、1998年に吸収合併されましたが、伊勢丹の開店等もあり経営状態が悪化し2007年に閉店、建物は解体、跡地にヨドバシカメラが2010年に開業しています。
左側の建物は京都タワービルで、地上9 階、地下3階でホテル、名店街、公衆浴場などが入居しています。
左奥に小さく1952年完成の3代目京都駅」が見えます。


1977年9月6日撮影

下の画像は43年後に同場所で撮影した画像です。
街路樹が道路中央に植えられました。
京都ヨドバシは、総合商業施設形店舗として2010年に開業しました。
館内は、地下1階から3階までヨドバシカメラ、6階レストラン街、4階、5階ファッションフロアー、地下2階専門店フロアーとなっています。

タワービル屋上の京都タワーは、高さ131m、工期1年10ヶ月、総工費38億6400万円、1964年12月に完成しました。
形はローソクだと勘違いされている方が多いようですが、海の無い京都を照らす「灯台」をイメージしたものです。
京都では“東寺の塔より高いものは建てない”ことが不文律となっていて、建設当時は歴史的景観との調和が議論されました。
現在は、京阪グループの京阪ホテルズ&リゾーツの経営となっています。
左奥は、1997年7月に完成した4代目京都駅です。


2020年11月22日撮影

敬老70きっぷ


行願寺(革堂)を紹介します。

2020-11-26 | 京だより

当館より西北、徒歩約3分、寺町通丸太町を少し南に行くと「行願寺」(ぎょうがんじ)があります。

 





都七福神巡りの長寿・福徳を授ける「寿老人」をおまつりするとともに、「西国三十三所観音霊場第19番札所」でもあることから、多くの方が訪れています。
行願寺は一千年の歴史を持つ天台宗のお寺で、別名「革堂(こうどう)」とも呼ばれています。
行願寺を創建した行円上人は、俗人のころは狩猟を生業としていました。ある時、射止めた雌鹿から子鹿が生まれたのを見て、これまでの殺生を悔い仏門に入りました。
行円上人は、死んだ雌鹿の革(皮)にお経を記して常に身にまとい、人々の救済に尽くしていたことから、「皮聖」「皮聖人」と呼ばれ、そのころから行願寺を「革堂」と呼ぶようになったそうです。
行円上人が肌身離さずつけていたとされる雌鹿の革衣は、現在も行願寺の「宝物館」で大切に保管されています。
行願寺のある寺町通りは、近くに老舗のお茶屋さん(日本茶)やパン屋さん、骨董店が立ち並ぶ通りです。

行願寺をお参りした日は、穏やかな小春日和で、境内では数匹の「猫」が出迎えてくれ、中には人懐こい猫が足元にすり寄って来て、しばしの間、心を癒してくれました。





ちなみに、行願寺は、「西国三十三所観音霊場札所」で唯一の尼寺で、境内のあちこちに尼寺ならではの優しい心遣いが感じられるお寺です。
京都市内のある「西国三十三所観音霊場札所」は、この行願寺のほかに、
「醍醐寺」(伏見区)、「清水寺」(東山区)、「今熊野観音寺」(東山区)、「六波羅蜜寺」(東山区)、「六角堂」(中京区)の五寺があり、京都市内の西国三十三所めぐりをされる際は、交通の便利な当館をご利用ください。

小五郎


晩秋の散策 吉田神社~真如堂

2020-11-24 | 京だより

秋の深まりとともに京都市内の各地で本格的な紅葉シーズンを迎えています。
吉田神社から真如堂へ歩いてみました。
少し紅葉も散初めた吉田神社から斎場所大元宮を通り神楽岡の吉田山へ。



吉田山は東山三十六峰に含まれる標高105m、南北に400mの丘陵。
現在は一部が公園となっており、さらに奥へ進むと静寂な森に包まれた究極の穴場カフェ「茂庵」があります。
それはさておき、吉田山山頂から東へ降りて行くと宗忠神社(むねただじんじゃ)に出ます。



宗忠神社は黒住教の教祖、黒住宗忠を祀る神社でここの正参道を真っ直ぐに行くと真如堂です。
鮮やかな深紅や黄色などに染まった三重塔や本堂周辺の木々が観光客の目を楽しませています。

 

 

紅葉が最も美しい瞬間は夕日を浴びている時と言われています。
真如堂の紅葉は今がピークですが、本堂の裏などは苔の上の散りモミジと併せて12月上旬まで楽しめます。

 

真如堂は特別公開中ですが紅葉の境内を散策するのは無料。
ここから黒谷さん(金戒光明寺)へは徒歩10分です。
こちらも紅葉の名所です。
京都には探せばそんなに混雑しない紅葉の名所が多くあります。
各自コロナ対策をしっかりして晩秋の京へお越しください。

京都好き男 細木


20-21年日帰りプランWith新型コロナウィルス感染防止対策

2020-11-24 | 宿だより

石長松菊園では、忘新年会プランの販売を開始いたしました。
新型コロナウィルス感染拡大のおりから、少人数でのご利用に限らせていただきますとともに、新型コロナウィルス感染防止対策へのご協力をお願いいたします。

●参加される皆様の検温を実施いたします。
  体温が37.5度以上ある場合は参加をご遠慮いただきます。
  37.5度以下の場合でも体調が少しでもすぐれない方は参加をご遠慮ください。
●手指のアルコール消毒をお願いいたします。
●飲食時以外にはマスクをご着用ください。
●飲食中のご歓談は控え目にお願いいたします。
●回し飲みはお控えください。
●お鍋の取り箸等はお一人づつご用意いたします。
●会食中のマスクを入れる袋をお渡しいたします。
●新型コロナウィルス接触確認アプリ(COCOA)、京都市新型コロナあんしん追跡サービス、京都府新型コロナウィルス緊急連絡サービス(こことろ)、などの追跡サービスのご利用を推奨いたします。

http://shogikuen.co.jp/enkai01_2020.html


“秘境”奥嵐山と大悲閣(千光寺)

2020-11-20 | 京だより

京都の紅葉の名所は見頃を迎えております。
その一つ嵐山方面へ行きましたが、平日にもかかわらず若い人を中心に多くの人で賑わっておりました。
私は「密」を避けて嵐山でもあまり人が来ない秘境と言ってもいいかもしれませんが奥嵐山へ足を延ばしました。
終着点は大悲閣(千光寺)。
大悲閣の入り口までは渡月橋から大堰川から保津川上流に向かって歩く事約1㎞、20分程の散策。



大堰川は絶好の舟遊びポイント。
貸しボートや遊覧船の船上から両岸の紅葉が楽しめます。

因みに大堰川とは渡月橋を挟んで嵐山公園付近の呼び名。上流に向かうと保津川と名を変え、下流は桂川となり淀川に合流します。

それはさておき、その保津川に沿って上流に進むと奥嵐山を満喫できる河原の広い渓谷にでます。

 

ここまでくると貸しボートの姿はなく、遊覧船や時折保津川下りの舟が下っていきます。
ここから九十九折の200の石段が続く参道を登った崖の先に大悲閣はあり、保津峡の絶景が望めます。



大悲閣(千光寺)は、大堰川、高瀬川、天竜川などの河川開発工事を手がけた江戸時代の豪商、角倉了以が晩年を過ごした山荘。
了以の像、彼の念持仏である本尊、千手観音菩薩が安置されています。



崖の上に突き出るように建つ観音堂からは保津川渓谷の絶景。



運がよければ生い茂る木々の隙間からトロッコ列車も、ちらっと見えるかもしれません。

新型コロナウィルス以前には外国人には人気のスポット。
今は参拝者も少なく、ゆっくりのんびり“秘境”奥嵐山が堪能出来ます。
これからまだまだ紅葉が楽しめる奥嵐山へ、密を避けてぜひどうぞ。
大悲閣入山料は400円です。

京都好き男 細木


龍馬祭と長楽寺

2020-11-16 | 京だより

11月15日は坂本龍馬さんの誕生日と命日。
さっそく霊山護国神社へお参りに。
今年は龍馬さんもマスク。



毎年龍馬祭にはたくさんの方がお参りに来られていますが今年はどうかな?
今年も龍馬さんを慕ってる方達のお参りする姿が途切れることなく続いていました。
今、コロナの時に龍馬さんが生きていたらどんが策を出してくれるのかな?なんて考える今日この頃です。
偉業を成し遂げられたのは本人の力ももちろんの事。
沢山の素晴らしい仲間に出会い大切にしてきた龍馬さんの人柄。
素晴らしい仲間との出会いは人生の宝物だと思います。
私もそんな人生を送れる人間に成長していきたいと思えるそんな場所なんですよねぇ。

そんな日には夏ごろからマークしていた長楽寺。
ちょっと紅葉には早いお庭を見ながら着物姿でおしとやかに佇んでまいりました。

 



当館には後姿のきれいな仲居さん達がそろっていますよ(大爆)
ぜひ会いに来てくださいネ。

ゆっぴー