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Pump up the Volume

カッコ悪いってことは、なんてカッコ良いんだろう。

往路。(豪州蜜月旅行/到着日の1)

2007-03-05 23:40:36 | 旅行系
さて、オーストラリアへ向かう飛行機の中の話。海外旅行も5度目ですが、やはり飛行機は緊張します。基本的に高いところ苦手だもの。平気なフリはしてるけれど。

オージーは暑がりが多いから冷房が効いてるので、必ず毛布を借りるようになんてアドバイスを読んでいたのだけどね。実際はそんな事もなく快適でしたよ。

夜発で現地に明け方に到着する飛行機。初日から向こうで元気に遊びたいし、比較的大人しくしておきました。食事の際のビールもおかわりせず(笑)。ただ、国際線の機内だとどうしても上映する映画が気になってしまいます。比較的新しいものが見られるからね。

今回眠い目をこすりつつ見た映画は「モンスター・ハウス」でした。3Dアニメ。日本ではすでに公開中だけど見てませんでした。絵があまり魅力的でなくて、食指が動かなかったのだ。

実際に見た感想としては……やっぱりあまり魅力的じゃなかったかなぁ。3Dのキャラクターたちは予想よりは表情も動きも豊かだったのだけど、やっぱり違和感が大きい。ストーリー的に目新しいものもなかったです。

映画の後は2人して就寝体勢に入りました。妻はマスク&アイマスクの厳重装備。僕も乾燥対策でマスクだけはしています。ただ、こういうシチュエーションでは僕は興奮しちゃって寝れないのだよ。遠足前の小学生みたいなものです。

結局ほとんど眠らずにオーストラリア到着。実は到着前、もしかしたら暗いうちに南十字星が見れないかと期待もしていたのだけどね。残念ながらこれは叶わず。方向も分からぬまま、日の出前にケアンズ空港に降り立っていたのでした。

飛行機から出た瞬間、むっとした暑さを感じてあらためて熱帯雨林気候に来たのだと感じます。日の出前なのにこの熱気。気温も去ることながら、やはり湿度が高いよん。日本からずっと着てきたフリースはすぐに脱いでカバンにしまいました。

これから一週間は、この熱帯雨林気候の住人です。

ケアンズ空港では旅行会社の現地スタッフがお出迎えに来ていて、バスでまとまってツアーデスクのあるホテルまで送ってくれます。道すがらケアンズとオーストラリアの簡単な解説なぞ。

水は普通に飲めるとか、日差しは日本の夏の数倍以上だとか。地球の歩き方にもある基本情報ね。眠気の残る頭でボーっと聞いてましたが、結構参考になりました。

ケアンズ=グレートバリアリーフと思い込んでた僕にとって、ケアンズの街の海岸線が実は遠浅の干潟でほとんど泥に近くて、遊泳禁止だと言うのは以外でした。勝手な想像だけど、街の海が即珊瑚礁だと思ってた。実際は珊瑚礁は船で海に出た先にあります。

日焼けについてはくれぐれもと注意されました。日本人が遊びに来て、せっかくだからと日焼けオイルでも塗って海に出ようものなら間違いなく病院送りだそうです。火傷状態になります。紫外線の量が尋常じゃないそうで。

とりあえずこの時点ではまだ誇張表現だと思ってましたよ。

ケアンズ市内のツアーデスクのあるホテルまで案内され、そこの会議室で旅行のレクチャーがありました。あらためてケアンズツアーの説明とか現況など。そこでショックなご報告。

日本を発つ前は数日で復旧するだろうと言われていたキュランダ鉄道。復旧工事中にさらに土砂崩れがあり、復旧見込みが最短でも4週間後になってしまったそうです。旅行中の復旧予定は完全になくなりました。残念。

鉄道部分をバスに変更してツアーそのものは実施予定との話があったけど、さてさてどうしようかな。キュランダ観光プランの魅力がぐっと下がってしまうのは事実です。予定日は4日後。とりあえず2人で相談してから決める事にしました。

ここで細かい要望や質問も受け付けるとのことで、さっそく僕らからの要望。

この日のうちにグリーン島への移動予定だったのだけど、その船の時間が8時30分と結構早めだったのです。実は水着とか準備が足りない部分もあって、グリーン島に向かう前に買い物などがしたかったのです。グリーン島へ向かう便は他に10時30分と12時30分がある。

商店は10時オープンが多いとなると、10時30分でもちと早い。12時30分の最後の便に変更してもらう事にしました。これでお買い物プラス朝飯、昼飯もケアンズ市内で楽しめる予定。期待通りに変更できて概ね満足でした。

また、グリーン島の2日目に予定していたアウターリーフでの珊瑚礁体験でのオプショナルツアーの追加も。

下調べの時点でちょっと気になっていたのがスキューバドゥーという水中スクーターでした。頭に金魚鉢をひっくり返したような球形マスクを被ります。スクーター本体からマスクに空気が供給されるので息苦しくなく顔も濡れずに水底探検を楽しめるという。

あまり泳ぎの得意でない彼女でも存分に珊瑚礁を楽しむ事が出来そうで、絶対これはチャレンジしてみるべきだと思ってました。ただ、アウターリーフ参加者の中でも限定何組までという制限があります。

空いてれば当日参加も当然OK。でももしも一杯で参加できないとなるとちょっと悔しいです。どうせなら先に申し込んでおくべきと、この場で申込みを入れてしまいました。この時点ではまだ空きもあり、無事に予約完了。

旅行会社側で用意していた両替商で最低額だけオーストラリアドルに両替して、いよいよ船の時間まで街へ繰り出すことにしました。

珊瑚礁と熱帯雨林の国へ。(豪州蜜月旅行/出発日)

2007-03-04 22:22:11 | 旅行系
2月12日。

前日の挙式披露宴の興奮も醒めやらぬうちに新婚旅行に出発です。嬉し楽しいホテルミラコスタ泊だったので、朝はまだ舞浜周辺にいました。オチューアノにて朝食ビュッフェを堪能し、チェックアウト後はそれぞれ一旦別々に帰宅。

まだ新居に移る前でして、お互い荷物を取りに戻ったのでした。

僕はこれが5度目の海外旅行。さすがに大分慣れてきました。荷物のパッキングも適当に。衣類のチョイスもいい加減でかなり荷物は少なめです。だって向こうは夏ですし。厚着は必要ない。Tシャツなど現地で買っちゃえば良いのです。

最初の旅行では食べ物が合わなかった時のためにカップめんやら味噌汁を持っていったんだっけ。最近はそれも無し。現地では現地の物を食べてれば良いのです。ほんの数日、もし合わなくてもガマンすれば良いのだ。

もっとも。

オーストラリアは検疫のとても厳しい国です。今までのニュージーランド、ドイツ、エジプト、中国よりも明らかに厳しい。卵製品はオール不可。マヨネーズもだめだし、カップめんも具に乾燥卵が入ってるとNG。それからナッツ類とか果物とか。

持ち込み禁止物についてここまで細かく読んだのは初めてな気がします。食べ物は持ってくつもりが無かったし良かったのだけどね。

ただ、風邪薬だけは持っていくつもりでした。まだ結婚式直前の風邪が完治してませんでしたから。口に入る物はすべて申告が必要とのことで、当然薬も要申告。聞かれた時のために、一応効果や名称は英単語を調べておきましたよ。

初体験の厳しい検疫にちょっとドキドキ。カタコト英語でどこまで対応出来るかな。うまくいかず持ち込めなくても、現地で薬を買えば良いのだけのこと。これも海外旅行の楽しめるイベントの一つのつもり。

でも薬以外に大した荷物はなかったかな。それぞれ荷物はスーツケースとリュックを1つづつ。成田空港第2エアターミナル内旅行会社の窓口集合が17時30分で、ちょっと早めに揃ってさっさとチェックインを済ませてしまいました。

飛行機は20時55分発JL5141便。Qで始まるクァンタス航空とJALの共同運航便です。ネットでの評判は良かったり悪かったり。まあこればっかりは乗ってみないと分かりませんね。

チェックインの際に旅行会社の人から残念なお知らせがありました。ケアンズの2日めに予定していたキュランダ観光プランで乗る予定だったキュランダ鉄道が、2日前の大雨で運行休止中との事。復旧には数日かかるそうで、ちょうど僕らの旅行の日程とかぶってる。

←これがキュランダ鉄道。リンク先は鉄道会社のオフィシャルHPです。

なんてこったい。キュランダ鉄道と言えば世界の車窓からでも有名な熱帯雨林の間を走る観光鉄道です。グレートバリアリーフとともに超期待していた2大メインオプションの1つ。雨季で台風が来てるとは知っていたけど、そんなことになっちゃうとは思わなかった。

プランを最終日にズラせばもしかしたら復旧してるかも。詳しくは現地のツアーデスクで相談するように言われてしまいました。なんてこと。自然現象ばかりは仕方ないけど、それでもちょっとショックでした。

さて、航空券を受け取りすぐにチェックインしてスーツケースも預けてしまいました。2人合わせて33kgで、40kgの制限にはまだまだ余裕がある。きっと帰りはめいっぱい詰めて重くなって帰ってくるのだろうけどね。

それから常夏の国に行くのにコートは不要という事で、空港の手荷物一時預かりサービスを利用しました。ここを使うのは初めて。コインロッカーよりもちょっとお得。寒い時期に暖かい地域に行く時利用するには良いね。

あと、これは毎回の事ですが海外旅行保険に加入しました。保険付のクレカを持ってる人には不要だろうけど、僕らは共に持ってないもので。前日婚姻届を提出したばかりで、パスポートの氏は一致してません。でもちゃんと夫婦として加入する事ができましたよ。何となく嬉しくなる。

搭乗開始時間まではまだあり、お腹も少し空いていたので空港内のラーメン屋で食事をしました。出国前の最後の食事はジャージャー麺なり(笑)。正直言うと茹ですぎで麺が柔らかく、あまり美味しくなかったです。

さて、その後はいよいよ出国ゲートへ。

機内持込品のチェックはちょっとだけドキドキします。危険物を持ってるつもりはないけれど、止められると何となく格好悪いじゃない? しかも何でか僕は止められる事が多いのです。ベルトや財布、携帯電話などはカゴに入れてリュックと一緒にX線装置に。

案の定今回も止められました。小物類を入れたウエストポーチがもう一度X線装置に。さらに中身を開いてチェックしたいとの事。やましい物は入れてないし手放しで同意。出てきたのはガイドブックにデジカメ、デジタルビデオ、財布。

財布を見て係員は得心がいったようでくすりと笑いました。ああ、そうだった。僕の財布は装飾に金属パーツが使われているのです。3cm×10cmくらいのプレート。これがX線で見るとナイフ形状に見えなくもない。結局は問題なく持ち込み許可。

ちなみにオーストラリア入国の際も同じお財布で引っかかりました(笑)。海外旅行には向かない財布かもね。チェック後は税関を通過して搭乗口へ。途中免税店を軽くひやかし、後はゲート前で搭乗時間を待ちました。

ヘーレンダーメン。

2006-05-17 22:07:40 | 旅行系
ワールドカップがらみのニュースなどでドイツの様子をテレビで見る事も多くなりました。

実は数年前、ドイツには観光に行った事があります。日本人のガイドさんも付く、海外旅行初心者でも安心のパックツアーね。

でも一度宿にチェックインしちゃえば自由時間もある。確か初日は夜フランクフルトに到着して、そのまま宿のある町に行ってチェックインしてその日は終了だったんだよね。案内も聞かず、あまり予習も無しに旅行に参加したクセに、いきなり初日の晩から外におでかけ。

今思えば少し無謀だったかも知れないなぁ。

それでも無事に小さな居酒屋に到着して、メニュー指差したりしてどうにかビールと料理にありつけて満足したのでした。で、その時の話。

ビールが回るうちに当然の如く迫る生理現象。トイレとおぼしき空間に向かったのですが、扉には男女の別の分かるようなイラストがない。大きくアルファベットの文字が張られているだけでした。

『H』と『D』の文字。うーん、どっちが男性用なんだ? ガイドさんに聞いた覚えもない(翌朝に説明がありました)。でもガイドブックで読んだような気がするなぁ。確か、ヘーレンとダーメンなのだ。

覚え方として、入れん(ヘーレン)、入っちゃダーメン、って聞いたような覚えがある。でも、入っちゃいけないのは男性?女性? 肝心のところを覚えてないの。困ったものです。

誰か一人でも通りがかれば、それで判断できるんだけどなぁ。案の定そういう時に限って人が来ない。お酒飲んで気もゆるんでたし、まあ良いかっと扉を開けましたよ。

まるでマンガのように中に女性がいて大慌て。洗面所だったから良かったけど。大声で謝って、日本語じゃダメじゃんってんで更に「ソーリー!」。ああ、でも英語でもダメか(笑)。幸い意志は通じたようで、笑って許してもらったけど。

ドイツ旅行の最初の思い出と言えば、まずはそのトイレ騒動だったのです。

※ちなみにヘーレンが女がへぇれん。ダーメンが男が入っちゃダーメンですよ。

昨日の食事
・朝が納豆タマゴかけゴハン。ダカラ。
・昼がヴィドフランスにて、具だくさんサラダ、明太フランス。スープ春雨。
・夜がゴハン、麻婆豆腐、サラダ。バナナ。きなこ飴。

『中國周遊六日間』DVD&CD完成!

2004-11-02 00:14:11 | 旅行系
趣味のPCを多少マニアックに駆使しまして、中国旅行のDVDとCDが完成しました。ディスクメディア2枚収納できるソフトケースを買ってきて、パッケージも印刷。我ながら良い出来です(苦笑)。

マニアなりに解説をさせてもらうと、フォトCDはデジカメ持参組の三人分の写真629枚を収録。カシオのデジカメに付いてきたソフトを使って、サムネール表示付きのHTMLインデックスファイルも含んで559MBなり。

DVDは元テープの映像4時間近くを切ったり繋いだり、写真や文字もインポーズして91分に編集。ビデオの取り込みにcanopusのDVRaptor、編集にはUleadのメディアスタジオプロ5.2、MPG2エンコードにTMPGEnc Plus2.5、オーサリングにDVDit! PE2.5、DVD焼きにB's Recorder GOLD BASIC。

全部何世代も前の機器やソフトです。でも慣れてるから使い易いんだよね。特にオーサリングソフトは、こんなDVD全盛な時代になってるのに未だに決定版!というソフトが無くて、DVDitは評判良くないですが、僕がしたいことは一応出来るのでまあ良しとしてます。

ディスクのラベルデザインについては、フォトCDは収録した写真の中から旅行の最大の目的だった漓江下りと万里の長城の2枚の写真を選んで使いました。DVDは中の動画からキャプチャーした画像を使ったのですが、これがデジカメの写真に比べるとかなり画質が落ちる。また、ビデオだと必ず誰かがカメラマンになりますから、5人揃った映像が無い。そんなワケで5人揃った写真を一枚だけ使って、後は動画のキャプチャ画像を縮小して一面に貼り付ける形にしました。

まあツベコベ言わずに現物を見てよ、と言いたいところですが、旅行仲間の顔も出てることですのであまりしっかりと分からない写真で掲載してます。作成したのは2枚組を5セット。資材と時間を費やしました。さあ幾らで買ってもらおうかしら?(また言ってる。)

北京の夜。(チャイナ周遊6日間/4日目の4)

2004-10-01 20:00:00 | 旅行系
4日目の夕食は天安門広場近く、中国歴史博物館内のレストラン『皇家友誼商店』でした。どうやら海外旅行客専門のようです。内装がすごく凝っている。そして、よく見ると装飾品に値札も付いていたりする。ショールーム兼ねてる感じでしょうか。

セロリとピーマンの炒め物、鶏肉と野菜炒め、チンジャオロース、キャベツの黒酢炒め、卵スープ、鳥肉のソーセージぽい何か。五星全麦啤酒。

夜は北京の街を少し歩いてみることにしました。北京二日目ですが、昨日は僕は夜はダウンしてしまったので、やっと自由行動を楽しめます(笑)。出発前にまずは軽くホテルのプールへ行ってみます。

北京飯店のホテルは25m×3コース+ジャグジーです。5コースの短水路の端2コースを一部潰してジャグジーにした形で、ジャグジー以外の場所は横5コース分の幅があります。お客さんはまったくいませんでした。まあ10月の北京と言えばもうかなり寒いもの。泳ごうなんて人は少ないです。

入ってみて驚いたのは水温の低さ。26度と表記されていましたが、日本の温水プールに慣れた僕には少し寒く感じました。軽く30分ほど泳いで、ジャグジーに入って終了。堪能とは言わないけど、まあ北京のホテルのプールを一応利用してきたという感じでしょうか。

さて、まずは天安門広場まで歩いていきました。式典の準備のために立入禁止となっていた広場も天安門も、今日は入れるようになっていました。ガイドは明日まで入れないとか言ってたんだけどな(笑)。さすがに建国のお祭りで、たくさんの人が訪れていました。広場の中心や門の前でビデオや写真をたくさん撮りましたね。

その後は天安門を抜け、故宮博物館の南側(牛門)から王府井の方に歩きました。ぐるっと回り込んで北京飯店へと戻るルートです。王府井は北京最大の繁華街と言われるだけあり、とても賑やかです。変わった食材の屋台の並ぶ『東安門美食坊』では色々と魅力的な物も見かけましたよ。この日は何も買わなかったけどね。

ここで僕は本屋を覗いてみたかったので、皆と別れて王府井書店に行きました。地上5階地下2階のとても大きな本屋です。マンガ売り場や、写真集売り場など、土産になりそうな本を物色。DVD売り場を見ると、かなりの安さに驚きました。新作500円くらい。いかがわしさ満点です。

地域コードの違いから日本の普通の再生機では見れないんだけどさ。工夫すればPCでも見れるワケだし、悪くないと思いましたね。他にも日本の昔のドラマのビデオCDとかたくさんありました。『愛していると言ってくれビデオCD13枚組』とか。著作権とかどうなってるんだろうね(笑)。

本屋覗いてるウチにお酒を買い忘れてしまい、この日は友人のビールを分けて貰って夜を過ごしました。

※2005年1月10日投稿。投稿日時を10月1日に修正。

ニセモノじゃないよ、ホンモノそっくり。(チャイナ周遊6日間/4日目の3)

2004-10-01 17:00:00 | 旅行系
実は万里の長城を見物した後、ひと悶着ありました。ガイドと落ち合う外国人用の休憩所に集合した時の事です。万里の長城を堪能し、大満足だった気分に一気に水をさされたのです。

外国人観光客に対し、土産物を売り込むのはある程度は仕方ないと思いますが、ここの売り込みは本当にしつこかったです。旅行会社もグルになってますから話を聞くのはある程度は諦めてます。それでもロレックスのニセモノとか持って来られちゃうとね。もう話聞く気にならない。

「絶対得だよ。買え」

何十個のロレックス(の偽物)を並べて言います。何なんだよこのシツコさは。いらないし、興味ないって言ってるのに中々開放してくれない。金額は日本円にして三万円くらいでした。

「本物ならともかく、偽物にそんな金出せないなぁ。日本なら千円で買える」

仲間の1人が言うと、売り込みの男は言いました。

「ニセモノじゃないよ! ホンモノそっくり」

そっくりって何だよ。ずっと黙って聞いていたけど、そこで堪忍袋の緒が切れてしまいました。頼むからこれ以上イヤな気分にさせないでくれ。

「もういい加減やめろって。絶対買わないって言ってるだろ。気分悪くなるんだよ。次のお客に売りつければいいじゃん。二個でも三個でもニセモノ売りつけて儲けてろよ。どんなにしつこくされてもウチらは絶対に買わないからな」

黙り込む店員。他の店員も固唾を飲んで見守っています。やがて黙っていた店員が口を開きました。

「他のお客いないよ。今日はもうあなたたちだけ」

ああ、ムカつく。大仰に肩を竦め、さらに拳を握り締める振りを見せます。

「だったら明日の客でも明後日の客にでも売ってろ!」

黙って様子を見ていたガイドの方を向いて言いました。

「なあ、いつまでココにいなくちゃいけないんだよ? 車の準備出来てないって、いつ来るワケ? ここじゃなくても外で待っててもいいんだろ? もうココにはいたくないんだよ!」

無愛想なガイドは慌てて、車は準備出来てるからもう行きましょうとか答えました。さっさと言えよ、このダメガイド。さっと立ち上がり、仲間を促して店の出口へと向かいました。

またおいで、とか言ってる声が後ろで聞こえる。絶対来ねぇ。二度と来ねぇ。万里の長城自体は何度も来たいと思ったけれど、この店には、絶対、来ない。

※2004年12月5日投稿。投稿日時を10月1日に修正。

人工建造物。(チャイナ周遊6日間/4日目の2)

2004-10-01 14:00:00 | 旅行系
その長大さで観た者全てを圧倒する城壁は、吹きすさぶ強風にもビクともせずにせり立っていた。万里の長城。八達嶺入り口より修復、整備された城壁を進み、『No Visitor(立入禁止)』と書かれた壁のある見張り台まで歩くのに約1時間半。入り口付近では見かけた多くの観光客も、この終点までは殆ど来ていない。

我が物のように見張り台でハシャぐ僕ら。立入禁止の壁の先には未修復の、長い年月の経過で無残に壊れた城壁が更に更に続く。360度広がる山の景色を見回しても、そのどの方向にも城壁は見え、視界から消えることは無い。

「この視界内の全部の長城を合わせても、全体の1%にもならないんだね。」
仲間の1人がボソリと呟いた。

月から見える地球上唯一の人工建造物とも言われる万里の長城は、全長が六千キロ以上もある。歩いた距離と、それから目に見える長い長い城壁の長さ。さらにそれが全体のほんの一部分に過ぎないという事実を考えると、その巨大さは計り知れないものがある。

観光地の一つに足を踏み入れ、立入禁止地点まで歩いてすっかりこの巨大な世界遺産を制覇した気がしていたけど、まったくそのカケラ程度しか歩いてないことに気付かされた。また来なきゃ。違う場所の万里の長城も、あらためて見てみなきゃと思った…。

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万里の長城はその全部を廻れるようにはなってなくて(何せ殆どが山奥だ)、国内で主要な観光スポットが何箇所かある。僕らが行ったのはその中でも北京市街に一番近く、観光地としても一番有名な八達嶺。もっとも早くに観光地として修復、整備された万里の長城で、市街からは60kmほど離れている。

到着した時点で駐車場にも入れないくらいに車が多く、タクシーが停まったのは少し奥に入り込んだ場所だった。入り口付近の看板には『八達嶺熊園』の文字。塀の向こうを覗いてみると、普通に熊がたむろしてる。万里の長城が目的で皆訪れるのだ。熊に興味を持つ人はあまりいない。実際、仲間内でも立ち止まってた見てたのは僕だけだった。

前日の雨とはうってかわって、雲一つ無い快晴。中国周遊のメインイベントとも言える万里の長城観光に仲間全員浮かれていた。ポツポツと露店の並ぶ車道を歩いて上がっていきつつ、周りの山を見上げると尾根には所々城壁が見える。あれも、これも全部万里の長城だ。登る前から感無量で、途中で八達嶺と大きく書かれた石のモニュメントがあったのに写真を撮り忘れてしまった。

八達嶺の入り口には建国のお祝いの赤い堤燈がいくつも飾られていた。入場前に外国人用という休憩所に連れてかれたが、トイレだけ済ませてすぐに万里の長城内へ。八達嶺は入り口から城壁は左右に分かれ、左が男坂、右が女坂と呼ばれている。傾斜の度合いが、左の方が急であるのでこう呼び分けているそうだ。

「野郎共! お前等の股に付いてるモノは何だぁ!」
気分よく大声で叫ぶ僕。全員一致で男坂へ向かうことにした。戻ってみて、余裕があったら女坂も行って見れば良いのだ。

入り口付近でガイドが写真屋のトコロに連れて行く。
「皆サンで記念撮影いかがデスカー?」
いーえ、結構です。自分達で写真なら撮れますから。

じゃあ私はココで、と無愛想なガイドは入り口の方に向かった。男坂にはついて来ないらしい。先ほどの外国人用の休憩所で待ってるので、好きなだけ歩いて来いと言う。願っても無い。正直このガイドには期待してなかった。大体が少し肥り気味で同じスピードで登ってくるのはキツそう。余計なガイド無しに自分たちだけで万里の長城を堪能したい気分でもあったからだ。

5頭の馬が並んで通れたという城壁は、実際にはそんなに幅が無いように感じた。歩き出してすぐに登りの傾斜が始まり、その後緩くなったかと思うと今度は階段状になった急坂が続く。段差の高さも一定でなく、登りづらい。一番急な箇所で50度くらいはあったろうか? 下る時は手すりか地面に手をつける事になりそうだ。

風は強く冷たいし、大した運動量でも無さそうだったのに、高さからくる緊張からか汗が出るし喉も渇く。それでも何箇所かの見張り台を越え、一番高い砦らしい地点まで歩いた。風はさらに強くなり、覗き穴からビデオを構えると、両手でもブレないよう固定するのが難しいくらい。後で再生しても音は風切り音しか記録されてなかった。

この付近まで、登頂記念の写真やメダルをいかがわしい物売りがたくさん宣伝していた。ここより先に進む者はあまりいないのか、そこから先で極端に人影が減る。僕らは当然のようのその先へと足を進める。最頂部より少し下る形で城壁は続いていた。そうして、殆ど人影が見えなくなって辿り着いた見張り台に『No Visitor』と書かれた看板があったのだった。

雄叫びを上げたり(叫んだのは僕のみだが)、写真を撮ったり、僕らは充分に万里の長城の雰囲気を堪能した。のんびりと、帰路に向かう。男坂を下りスタート地点に戻った時点ですでに約束の時間は過ぎていた。女坂に向かう体力はまだあったと思うけれど、既に仲間全員満足していたしココで終了とすることにする。

知識でも知ってはいた万里の長城は、実際歩いてみるともっとその凄さが分かる。存在することそのものが凄いのだ。世界最大の人工建造物。一度でも二度三度でも、訪れて体感する必要があると強く強く感じたのだった。

またまた気取ってエッセイぽく書いてみました。

※2004年11月08日投稿。投稿日時を10月1日に修正。

建国記念日。(チャイナ周遊6日間/4日目の1)

2004-10-01 10:00:00 | 旅行系
10月1日、4日目です。
前日は泳ぎも夜遊びもせず、少し早めに寝たこともあり、かなり早めに目覚めました。今日はいよいよ万里の長城見物です。

北京飯店の朝食バイキング、さすがにかなり規模の大きな物でした。種類多すぎ。端からビデオに撮ってみたのだけど、それだけでもかなりの時間をとってしまいました。パンの種類が多かったけど、面白かったのはチマキかなぁ。竹筒に包まれたもち米を蒸かした物なのですが、口に入れてみると意外。お米だけど、甘いの。中にナツメグが入ってたんですよね。微妙な味でした。

あとは日本ソバに寿司もありました。が、不人気なようで、ソバは見事に乾燥してパサパサ。寿司も粒々の判別できないくらいに潰れた白米に、いつ巻かれたのかも分からないベシャベシャの海苔。これは食べる気しないなぁ。

朝食ですが、シリアル、牛乳、ベーコン、ポテトフライ、スクランブルエッグ、チマキ、エビシュウマイ、ソーセージ、揚げ春巻、パンケーキ、トマトジュース、ランブータン、メロン、オレンジ、スイカなどでした。

さて、最悪のガイドの変更についてですが、旅行会社の現地デスクに問い合わせたところ、建国のお祭りのためお休みでした。……ダメじゃん、中国。仲間で相談した上で、もう彼にはあまり期待せずに自分らで楽しむようにしようと決めました。ガイドは基本的に無口ですから、こちらから出来る限り質問する。黙り込んだら諦める。話半分で聞く、などなど。頼りになるのは各々の持つガイドブックです。

朝食後はタクシーにて市街を離れ郊外へと向かいました。先に万里の長城に行く予定でしたが、建国記念日でたくさんの人出があり、特に午前中は向かう道が混むだろうと、先に明十三陵に向かいました。

明十三陵は、明代の13人の皇帝の眠るお墓なのですが、大きくて地下宮殿もあり、特に有名な定陵を見物しました。入り口からすでにたくさんの人、人、人。さすがは建国記念日です。中国の観光客のツアーの人は、皆同じ色の帽子を被ってるのが印象的でした。白い帽子の集団、黄色い帽子の集団。まるで運動会みたいじゃない?

地下宮殿は、正直言って感動は薄かったです。壁や床、石を並べてあり凄いとは思うけど、広さはそうでもないし、エジプトで散々大きい地下墳墓は見学したからなぁ。構造的にもかなり単純でした。龍と鳳凰の飾り付けカッコ良かったな。ただ、エジプトと違うのは塗装がほとんど無いこと。殆どが石の削りだし剥き出しです。シンプルで良い気もするけど、写真栄えはしませんね。中はとにかく人が多くて、移動は大変でした。

地上に戻り、定陵の上から見渡す景色は最高でしたね。天気は良く、見渡す周りは緑の雄大な景色。ポツンポツンと定陵以外の皇帝の墓も見えます。黄色い帽子に混ざって記念撮影したりしました。そう言えば、ここも世界遺産だったんだよね、一応。

定陵見物後、ツアーとしては恒例の土産物屋に寄りました。まずはヒスイのお店。加工してる様子などの見学ができるのですが、当然興味なし。特に店員の話もガイドの話も聞く気ゼロだったので、勝手に店内を歩き回ってトイレに行きました。その後も高級ヒスイの土産など買う気も無いですから、店の外に出て少し回りを歩いてみたり。集合時間まで時間つぶし。

昼食は高速道路沿いのドライブインのようなところでしたが、ここでも食事前に七宝焼きの工場に寄らされる。当然のように説明などは無視して勝手に自由行動です。大体さぁ。独身男性5人のグループに芸術品の売り込みをする方が間違ってるって。何度も書きますけど。

冷奴風の味の無い豆腐、茹でピーナッツ、チャーシュー、木耳と卵の中華スープ、キャベツの千切りサラダマヨネーズ和え、水餃子、椎茸とチンゲンサイの炒め物、小豆の揚げ春巻、鯉肉のフリッター、鶏肉と野菜炒め甘酢餡かけ、茄子の味噌炒め。北京啤酒。

鯉肉は久々に食べたけど、生臭みもなく美味しかったです。キャベツの千切り~は普通に日本の学食などで食べるのと同じ物。ここへ来て中華料理にも、なんとなく手抜き感を感じるコースでした。

食後、出発前。入り口付近で売っていたジェラート売り場の前で立ち止まってしまいました。食べたい! でも危険な香りもするんですよね。火ぃ通ってない食べ物って、中国は危険そうじゃない? でも他の観光客は気にせずに買って食べてます。ええいままよ。僕も買って食べてしまいました。売り子の女の子の笑顔が素敵だったことも少し影響してます。買ったのは抹茶ジェラート。思いのほか苦くて驚きましたが、美味しかったです。

※2004年11月6日投稿。投稿日時を10月1日に修正。

ダック先生。(チャイナ周遊6日間/3日目の2)

2004-09-30 18:00:00 | 旅行系
※ビデオ編集で一時中断してましたが、あらためて中国旅行記を再開したいと思います。

雨降る寒い中、故宮博物館、景山公園、天安門広場(外)と観光して疲れ果てた僕らは、いよいよ北京のディナーで最大のお楽しみ、北京ダックを食べに向かいました。天安門広場より地下鉄で向かった先は和平門駅。アジア最大の北京ダックの店『北京和平門全聚徳烤鴨店』です。かなり大きな建物。6階建て。なんと店舗面積が15000㎡もあるそうな。よく分かりませんが、海部俊樹元首相やら、ブッシュ、キッシンジャーなどアメリカの政治家の訪れた写真がたくさん飾られてました。

僕らが食事をしたのは4階の最奥の部屋。すでにたくさんのグループがいて食事してました。目の前に切って取分けられている北京ダックに興奮。うちらもついにダック先生が食べられるのね! 円卓に座ると、順番に料理が運ばれてきました。

牛焼肉、ダックの手羽の棒々鶏風、ダックの手羽の煮こごり、えのきと野菜の炒め物、青椒肉絲モドキ、椎茸とチンゲンサイの炒め物、白身魚のフライあんかけ、酢豚ぽいの、そして北京ダック。ビールは『燕京啤酒』500mlくらいでした。

さて、ちゃんとした北京ダックを初めて食べた感想ですが…正直言うとそんなに美味しいものでは無いなっと(爆)。皮は歯応えもあり、味も濃くて鶏皮とは違うことは感じさせますが、皮だけでそんな目を見張るような味があるワケでもありません。多少の身も食べるのだけど、肉はいたって普通なように感じました。全体としてはかなり脂っこい感じ。まあこんなもんかなぁ。

あとで仲間に感想を聞くと、皆大体同じような感じでした。まあ美味しいと思うけど、すっごい美味い!って物じゃないねって。期待が大きすぎたのかも知れません。

食事後、お店の前にあったダックの人形の前で記念撮影をしてから、タクシーでホテルに向かいました。途中で車外に見た北京の夜景は、やはり建国のお祭りの装飾が凄かったです。旗も、照明も。一部の道路の上には東京のミレナリオのような電飾。明日は建国記念日。かなり大きなお祭りなのだなぁと思いました。

ホテルは北京飯店でした。当初の予定では北京スイスホテルだったのですが、こちらが要人が泊まるとかで使えなくなり、北京飯店へ。でも、スイスホテルよりも北京市の中心に近く、夜出歩いたりするには返ってこっちの方が良かったかもしれません。

北京飯店は100年の歴史を持つ北京でもかなり大きいホテルで、A棟からE棟まで、フィットネスジムや温水プール、ボーリング場などもある。僕的には北京のホテルのプールでも泳いでみたかったしね。良かったと思います。

ただ、この日はやはり昼間の寒さなどの疲れも出てしまったのでしょうか。チェックイン後、ベッドに直進。泳ぐこともせず、外出もせず。軽く出かけた仲間もいたようだけど、僕は結局翌朝までグッスリと眠ってしまいました。

※2004年11月6日投稿。投稿日時を9月30日に修正。

北京到着。(チャイナ周遊6日間/3日目の1)

2004-09-30 16:00:00 | 旅行系
さて3日目です。
本日の予定は朝食後に飛行機で北京へ移動し、北京市内観光。天安門広場、故宮博物館、景山公園をまわります。夜は北京ダックの夕食。

まずは5時半に起床して荷物を整理しました。昨日飲み干したビールなどを並べたみたりして(笑)。準備完了後はホテルの朝食バイキングへ。6時から食事OKと言うものの、実際に行ってみるとテーブルもまだ整っておらず、食べ物も少ししか準備が出来ていません。…だめじゃん。らしいっちゃあらしいけどさ。準備できてる物の中から選んで食事しました。

パン、ヨーグルト、シリアル、牛乳、野菜のバター蒸し、フルーツなど。

目の前で料理してくれるハズのビーフンが食べたかったなぁ。準備が終るドコロか、始まってもなくて。待つ時間も無くて残念ながら諦めました。朝食後はチェックアウトを済ませて、いざタクシーにて空港へ。搭乗時間まで少しあったので、先日の漓江下りの写真集の"ちゃんとした値段"が確認できたら買おうかなぁと思ってたのですが、朝早過ぎて空港の本屋やってないでやんの。そうしてフライト予定時間の8時20分になり、飛行機は離陸。

桂林-北京間の機内食は、パン、月餅、茹でピーナツ、メロンでした。

国際線に比べて機内食のなんとシンプルなこと(笑)。驚いたのは、ほぼ空席が無かったコト。日本からも、日本への国際線でもかなりの空席が目立っていたのに。建国記念日絡みで休みもあり、中国人の国内旅行が多かったのかなって思いました。

北京へはほぼ予定通り、10時40分に到着しました。僕らを待っていたのは、雨天の北京と、最悪のガイド、常さんでした。このガイド、何が悪いかってすごい無愛想なの。"仕事だから仕方なくガイドに来てる"雰囲気をかもし出しまくり。太ってる容姿も相まって、何するにも面倒くさそうに動く気に食わないガイドと言うイメージでした。広州・桂林のガイドがフレンドリーでよく喋る女性だったので、特に印象は悪いです。

市内に向かう車内で北京についてのオリエンテーションがあるはずでしたが、まったく口をきかない。こちらからの質問には、ボソっと答えるか黙り込むか。途中急に車を降りてタバコ屋に向かう。そして戻っても何の弁解も無い。市内の昼食の『美麗都大酒店』到着までに、ガイドに対する嫌悪感はピークに達してしまいました。このままこのガイドで良いとは誰も思っていなくて、食事しながら作戦会議です。北京には旅行会社のデスクもあるはずだし、ガイドの交換を申し入れよう、とかね。ただ今すぐ交代は望めないだろうし、今日一日は我慢する方向で落ち着きました。

そんな不機嫌な状態で食べた中華ランチですが、セロリと胡瓜の漬物、ジャガイモの千切り、茹でピーナツ、セロリと豚肉の炒め物、酢豚、ピータンの御粥、炒飯、キャベツ炒め、麻婆豆腐、蒸し餃子、チャーシュー焼売、アンまん、カスタードクリームまんでした。

食後はお約束の商品売り込み。今回の目玉商品はお茶の味まで美味しくなってしまう石製の急須で~す。いやもう、マジメに聞くにならない。確かに味が変わった気もするんだけどね。渋みが消えて滑らかになる、て言われるんだけどさ。粘土臭くなっただけと違うか? 正直言って個人的には普通の急須で飲んだ方が全然美味しいし。と言う訳で、誰も購入せずに終了。この時点から、僕はもうツアーで連れてかれるお店での売り込みをマジメに聞く気が完全に失せました。

食事の後は故宮博物館、景山公園、天安門広場と一気に回りました。雨の中、しかも寒くって、気分はかなり下がり気味。『上着着たほうがいいですよ』くらい言えないのかよ、このガイド。食後で少し身体が温まっていて、車に上着を置いてきたメンバーが殆ど。北京の雨の冷たさにいい加減ヤになってきました。せっかくの故宮博物館も、最悪のガイドは解説もぜずにさっさと進む。後ろ振り向いて付いて来てるかのチェックすらしない。言う事聞く気も起こらず、皆好き勝手に写真撮ったりしてました。

北京の雨と寒さは確実に僕らの元気を奪っていたようで、故宮博物館の後半辺りからはもう流れ作業で見学するだけになってました。今思えば紫禁城内では国際写真展などもやっていたし、晴れてたら全部見るべく走り回ってたかもなぁ。まぁ過ぎてしまったことは仕方ないです。次に寄った景山公園でも、北京の景色を楽しむよりも速く車に戻りたいという気持ちで一杯。まずは上着を着させろって。マジで。

一旦車に戻り、ようやくウインドブレーカーを着てから天安門広場に向かいました。典の前日でも、たくさんの人が訪れてて驚きましたね。車ではとても近くまで行けず、少し離れた場所で下車。歩いてより近くまで向かいます。が、天安門広場自体は明日10月1日の建国記念日の飾り付け中で立ち入り禁止。写真撮ったりして雰囲気だけは味わいました。

※2004年10月13日投稿。投稿日時を9月30日に修正。