いなっち日記

気持ちは「ナウなヤング」でも身体がちょっぴりついてこなくなってきた、アラフォーライダーの自転車と何気ない日々のお話・・・

僕のデビュー戦

2007-10-27 22:29:34 | レースリポート
3年前、大分のオートポリスで行われた
「大分チャレンジサイクルロードレース」。

自転車を買ったのが3月。
レースは5月。
レースまでたった2ヶ月しかありませんでしたが
自分なりに一生懸命練習しました。
仕事が遅くなって真っ暗になってもライトをつけて走っていました。

そしてレース当日。
会場に着くと周りは速そうな人たちばかり。
みんなチームジャージやプロチームのレプリカジャージに身を固め
乗ってる自転車はカタログでしか見たことのないようなものばかり。
翻って・・・自分はというと
自転車は7万円の入門モデル。
格好はレーパンははいてたものの、上はユニクロのシャツ。
「素人丸出し」
それなのに、スタート位置は最前列の真ん中という一番おいしいところ。
(すいません・・・僕、後ろでいいのに)と思い
ドキドキしながらスタートを待ちました。

そしてレーススタート。
もう、やぶれかぶれだ!いけるとこまでいけ!!と開き直って
ガシガシこぎまくりました。
初めての集団走行で初めてのドラフティングを体験し
(なんだ、案外ラクチンじゃん)
とちょっと拍子抜け。
最初の1周はおとなしく集団の中ほどにいましたが
2周目の終盤の上りでデビュー戦にもかかわらず先頭を引きまくりました。
そして集団後方に戻り、また上りで先頭。
なんだ、みんな上りはたいしたこと無いな!なんて思っていましたが
後になって思えば、上り終わったあとのホームストレートが
思いっきり「向かい風」だったので誰も先頭にでたがらないための
牽制だったと後になって気付きました。

そして最終ラップ。
ペースは上がり、最後の上りでアタックがかかり集団がばらけました。
僕は完全に出遅れてしまいましたが、前からこぼれてくる選手を
一人一人拾いながら順位を上げて、最後のストレートで必死にもがき
30人中11位でゴール。

スタート前(はやそー)とビビっていた選手や自転車の殆どが
僕より後ろだったことがわかり
「何だ、カッコだけジャン」ということが分かりました。

あれから3年が経ち
エキスパートクラスでそれなりに走れるようになりました。
だいぶ、レースの雰囲気にもなれて気持ちにも余裕が出てきましたが
いまだにスタートラインでスタートを待つ緊張は治まりません。
というか、その緊張感を味わうためにそこにいるのかもしれません。

なぜなら
日常では決して味わうことのできない「非・日常」がそこにあるからです。
そして、スタートの号砲が鳴った瞬間、「がーーーーーーーーーっ」と
他の選手に遅れをとるまい、と普段にはない興奮状態で
自転車をこぎまくってる瞬間は「俺はレーサーだ!!」と思える瞬間でもあります。

大人になると「ドキドキ」することや興奮することって殆どなくなってしまいます。
僕はその「シゲキ」を求めてレースに出ているのかもしれません。

そして、毎日練習しているのは、少しでも前で走りたいという思いと
「かっこだけじゃん」と思われたくないためでもあるかもしれません。




コメント
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