おばさんの落書き部屋

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8月の映画鑑賞

2015-08-26 23:14:07 | 映画

台風15号が熊本・九州北部を通り抜け、名古屋も今朝は雨だったが、午後からはまた、
暑さが戻ってきた。
猛暑続きの8月だったが、今年は戦後70年と言う節目の年でもあったためか、
新聞、テレビも戦争を扱ったニュース、映画、特集番組が特に多かった。
戦争映画は好きではないが、実話に基づいた作品は観ることにしている。

「野火」シネマスコーレ
第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島で、島を彷徨う敗兵がその地で見たものは。
大岡昇平原作で有名な戦争の愚かしさ、人間の悲しみを描いた全編、うす暗い
ジャングルの中で起こった様々な極限状態は見終わったあとも重い余韻が残った。

「ソ連国境15歳の夏」シネマスコーレ
戦争とともにソ連国境に置き去りにされた15歳中学生たち120名が300キロの
道のりを過酷極まる逃避行にて、必死に生き抜いた実話。
現代の中学生が放送部の夏休みの課題に、1通の招待状から辿る物語。

「バンクーバーの朝日」星ヶ丘三越映画劇場
明日も見えない異国の地で、逆境を乗り越え、活躍した日本人の先駆者たちの
物語。戦前のカナダ・バンクーバーで実在した野球チーム選手たち。
歴史に埋もれた感動の実話は映画を観る喜びだ。

「ふたつの名前を持つ少年」名演小劇場
1942年のポーランド。ナチスドイツの手から逃れたユダヤ人の8歳の少年が
「たとえ親を忘れても、絶対に生きろ」という父との約束を胸に
たった一人で終戦まで3年間、生き抜いた感動の実話。
それにしても小さな子どもをドイツ秘密警察はこんなに執念深く追い詰めたかと
思うのだが、支配者にへつらい密告をする市井の人間たちの汚さも心に残った。
主人公は途中、右手を失うが、現在は家族を得て、幸せに暮らしている
ラストシーンがあり、救われた気持ちになった。

「セバスチャン・サルガド」名演小劇場
ブラジル生まれの報道写真家 セバスチャン・サルガドの作品の生き方に
迫る映画。戦争、難民、虐殺、ありのままの地球の姿を映し出していた。
故郷の荒野を緑化するプロジェクトにも取り組んでおり、彼の半生を
描いたドキュメンタリー映画は見ごたえがあった。
 

  

 



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