おばさんの落書き部屋

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めいとう なつかシネマ「自転車泥棒」

2015-01-22 00:19:21 | 映画

めいとう なつかシネマvol.16「自転車泥棒」を鑑賞。
ここではいつも名東文化小劇場の館長さんが、上映前に約5分程、作品の解説をして
下さるが、私はこれが一つの楽しみにもなっている。

お話によると、日本では昭和25年公開され、イタリアでは第二次世界大戦後の
1948年の公開でニューリアリズム(新写実主義)作品の代表作とのこと。
主役の親子はオーディションで選ばれた素人で、父親役の主人公は実際に
失業中の電気工。ストーリーと同じような境遇なので、ドキュメンタリータッチに
リアルさが増している。
子役も監督が街で見つけ出した少年で、表情も自然で抜群の演技だった。

ストーリーは長い失業の末、やっと職を得るが、自転車が必要なため、家財を
質に入れて自転車を手にいれるが、目を離したすきに盗まれてしまう。親子で
死に物狂いになって捜すが、自転車は戻らない。
このままでは職を失う為、追い詰められて今度は自分が自転車泥棒を働き
捕まってしまう。

画面ではイタリアの街並み、職を求めて安定所に並ぶ貧窮した様子がリアルに
描かれており、土砂降りの雨の中、自転車泥棒をさがす親子の姿は切なく哀しい。
このシリーズは、いつも観終わった後、余韻が残る名画ばかり。
しかも ワンコイン¥500の安さ。時間を作ってでも観なきゃ!
次回は3/18(水)「二人でお茶を」 
   



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