おばさんの落書き部屋

日々の出来事など思いつくまま

憲法週間記念「講演と映画の会」

2012-04-27 23:32:41 | 講演会

名古屋市の主催で憲法週間記念として鶴舞の名古屋市公会堂で講演(90分)を聴きに出かけた。

 講師 : ノンフィクション作家・評論家 柳田邦男氏
 演題 : 「言葉の力、生きる力」
〈要旨〉
言葉の力を考えると人は物語を生きていると捉えると意味がわかる。
主婦でもサラリーマンでも人生は波乱に満ちたものであり、特に戦争を経験した人は凄い人生である。
書くことにより、人に話すことにより、人は生きる力を得、また末期のがん患者では
痛みや苦しみをやわらぐそうだ。

 講演の中で、紹介があった本や映画

  田中俊一さんの歌集「歯と瞼(まぶた)」
  歯で棒をくわえ文字盤をたどって瞼でOKをだし、書いた作品だそうだ。
  難病のALSを患いながら亡くなるまで詠んだ短歌が掲載されており、正岡子規もそうだったように
  書くことによりつらい中でも生きようと再起させてくれる力が湧くのだそうだ。

  「いのちの初夜」北条民雄
  ハンセン病の診断を受け、療養施設に入ってからの出来ごとや感じたことを書いた私小説。

  サン・テグジュベリの童話「星の王子さま」のなかから
  きつねのセリフで「大切なことは目に見えない。心で見なくては・・」と。
 
  自主映画「風のかたち」(伊勢真一監督)
  小児がんと闘う子どもたちのサマーキャンプを描いたドキュメンタリー映画

  映画「大丈夫」
  “大丈夫”は小児科医・細谷亮太先生の言葉で映画を観るひとりひとりへの励ましのことば
  だそうだ。
 
講演の後、人権啓発映画「桃香の自由帳」(36分)を観た。 
テーマは人と人の絆で人と人とが寄り添い共に生きる温かい世の中とは何かを
語りかける内容の映画だった。
柳田邦男さんの講演とあって、ホ-ルは満席に近い聴衆でロビーでは
「人権を理解するコンクール」入賞作品が展示され、会場では漫画家やなせたかしさん
デザインの人権イメージキャラクターもステージに登場し、会場をわかせた。

  




 

 



 

 

 


心に残る映画「アーティスト」

2012-04-13 10:27:23 | 日記

  4月上旬4本の映画を鑑賞した。
 中でも「アーティスト」はフランス映画として初めて作品賞をとり、5部門を制しただけあって
 もう一度観たい魅力ある映画だった。
 あらすじは サイレントからトーキーへの過渡期のハリウッドで落ちぶれていくスター男優と
 自分を慕う女優の卵が、人気上昇中の新進女優となり、複雑な思いと好意を寄せあうラブストーリー。
 劇中のダンス・ステップは素晴らしい。
 3DやCGなど刺激の多い映画ばやりの昨今、白黒でサイレント映画というのも斬新で
 却って新鮮味を覚えた。
 主演の男優ジャン・デュジャルダンは甘いマスクで魅力的であり、女優のベレニス・ベジョもチャーミングで
 キャスティングもぴったりだった。

 もう一本はアカデミー主演女優賞に輝いたメリル・ストリープ主演の「マーガレット・サッチャー」
 (鉄の女の涙)を伏見ミリオン座で観た。
 現在は認知症を患っているとのことだが、元イギリス首相の半生を描いた映画だ。
 マーガレット・サッチャーは1979年に54歳で英国史上初の女性首相になり、ストリープは
 その40代半ばから80代を演じているが、同一人物が演じているとは信じがたい程、老いを見事に
 表現している。
 栄光の陰には大きな代償もあり、実在の人物を描いた作品は見終わった後、心に格別な思いが
 残る。

 名演小劇場「アリラン」 
 映画祭で世界的に名声を得るも沈黙が続いた韓国の監督の隠棲生活を自ら撮影したドキュメンタリー映画。
 残念ながらこの映画は私の好みではなく、上映中、不覚にも所々、居眠りをしてしまいストーリーがよく
  つながらず・・。 
  ただ、劇中で彼が唄うアリランの歌は哀愁というより苦しみに似た感情がこもっていて日本語訳しか
  聴いたことが なかったので印象に残った。 


 星ヶ丘三越映画劇場「RAILWAYS」
 
三浦友和主演 
 鉄道一筋に生きてきた定年間近の運転士の第2の人生の分岐点で夫婦の絆を描いた映画。

 
      

  
 

  
 

 

 

 
                      


夜桜見物

2012-04-10 23:36:50 | 日記

今朝の中日新聞1面に満開に咲き誇る五条川沿いの美しい桜並木の航空写真が掲載
された。
1,400本の桜の帯は、市街地全域の7.6キロにも及ぶと報じている。スゴ~イ!
私の住む町でも藤が丘、明徳公園、香流川沿いと桜の美しい場所はたくさんあるが、
この写真をみて、ライトアップされた夜桜を今日は見物に出かけることにした。

名鉄岩倉駅周辺の川沿いがメイン会場になっているらしい。
明日から、少しお天気が崩れるらしいが、日曜日からこちらは、暖かい日が続き絶好の
お花見日和となっている。

臨時駐車場も作られていて、川の両岸にはタコ焼き、鯛焼き、みたらし、綿菓子、焼き鳥、
アメリカンドッグ、おにぎり、など美味しそうな匂いも立ち込め、小学生の孫2人はすぐに
風情より「花より団子」モードに。
夜の川岸は、つり下げられた雪洞と地面に設置された照明に「ソメイヨシノ」の淡いピンクが
浮かびあがり、本当に日本人の心情にマッチする美しい花だと実感。

ここは全国の「さくら名所百選」にも数えられているとか・・。
いつもは名古屋城の桜を見に行くことが多いが、ここも素敵な場所だった。
 
  


 

 

 

 


演劇グループ“ZERO”25周年公演

2012-04-08 22:49:33 | 演劇

桜満開の初めての日曜日。街ではお花見を楽しむ家族連れが多く見られた。 
地下鉄・東山線の藤が丘駅前も桜の木の下、露店が立ち並び多くの人で賑わっていた。

そんな中、今日は栄の愛知県芸術劇場・小ホールで女性だけのアマチュア劇団“ZERO”の
25周年記念公演があり最終日の15:00~開演の舞台のお手伝いに出かけた。

源氏物語より「末摘花」(すえつむはな)  作:北条 秀司
源氏物語の中に登場するお姫様、「末摘花」はもの凄く醜い容姿に書かれていて
光源氏は姫をみて余りの醜さに絶句するが、「恋」は見目形ではなく、
紫式部の源氏物語とは違う展開になっているとのこと。
末摘花の一途な想いを通して、もの悲しさの中に希望を感じさせる内容。

劇団員は仕事や家庭と両立させながら練習を重ね、演じ続けているそうだ。
一つの作品が完成するには、衣装、舞台装置、照明、音楽、多くの人の支えと情熱が
なければ出来ないことだと改めて感じた。
古典は教科書以外、読んだことはないが、これを機に一度読んでみるのもいいかも。
  
   
          藤が丘駅前にて             





 

 



 

 


PET検査

2012-04-05 21:02:22 | 日記

1年4ケ月前、ずっと健康そのものの私だったが、思いがけず入院、手術をした。
以後、元気で変わりなく生活はしているものの、その後、定期的に検査を受けることを
余儀なくされている。

今回で2度目になるが、1年に1回のPET-CT検査を受診。
検査費用は自費診療で¥105,000- 健康保険3割負担で¥30,000と高額 
当日はお水以外は絶食、来院から帰宅まで約3時間30分のコース。
この検査は悪性腫瘍など特異的に取り込まれる薬剤を静脈注射して、その薬剤の体内分布を
カメラで撮影して、診断を行う検査である。
放射性薬剤のため、検査1回の被曝量は8ミリシーベルトとか。

福島原発の被ばく量の記事を読むと・・・
  “東京電力福島第一原発周辺の住民が食事や呼吸で放射性セシウムを体内に
取り込んだ結果、被曝(ひばく)量がどれくらいになるかを京都大などのグループが調べ、
14日発表した。最大に見積もって計0.16ミリシーベルトで一般市民の年間線量限度
1ミリシーベルトを下回った。” とある。
となると、その8倍の被ばく量? 
検査とは言え、あまり気分のいいものではない。、

検査説明書によると、検査で使用される薬剤による身体への重篤な副作用はないとのこと。
医学的なことはよく解らない。
今後、再発、転移のないことを願つつ、今年も、この季節一番の美しい桜を眺め楽しめることに
幸せを感じている。