おばさんの落書き部屋

日々の出来事など思いつくまま

映画鑑賞

2012-12-08 19:23:59 | 映画

12月に入り、何となく気ぜわしいそんな中、合間をぬってこのところ3本の映画を観た。
どちらかと言えば、邦画より洋画、フィクションよりノンフィクション、観終わった後も
心に残る映画が好きだが、最近は空いている時間に何でもOKで観ることにしている。

「声をかくす人」(ミリオン座)
1865年にアメリカ合衆国政府によってはじめて処刑された実在の女性の物語。
その罪は、リンカーン大統領暗殺の共犯。
“私は無罪です”と静かな口調で主張し、命と引き換えに秘密を守り抜き、強い意志を持って
最後の瞬間まで気高くふるまう姿は、圧倒される。
彼女の処刑から1年後最高裁は戦時でも民間人を軍法会議で裁くのを禁じたそうだが、
歴史の裏に数々の物語があり、それは必ずしも事実であるのかとこの映画は強いメッセージを
送っているようだ。

「思秋期」(名演小劇場)
確か、岩崎宏美が“思秋期” という曲を歌っていたと思い、歌詞を調べてみた。
映画の内容とは結びつかず、広辞苑にもこの言葉は載っていなかった。
思春期に対する言葉?映画の内容から推し量ると“人生の黄昏どき”みたいな感じ・・?
ストーリーは世間から必要とされず、家族もなく、酒に溺れ、暴れ、悪態をついてばかりの50男と
裕福な地区に暮らしていながら、夫のDVに苦しんでいる子どももいない中年女のふとした出会いを通し、
悲哀に満ちた人生の秋を描いた作品。
全編、暗いトーンのシーンばかりだが、最後は荒れ果てた心の二人が寄り添い、優しさを取り戻していき
明るさが見える映画だった。

「パルムの僧院」(名演小劇場)
12/1~12/14まで限定公開でジェラール・フィリップ生誕90年特別映画祭があると知って映画館に
立ち寄った。
デジタルリマスター版・モノクロ休憩なしの173分。
料金は学生もシニアも一般も関係なく一律¥1,300-。
ジェラール・フィリップは36歳の若さで亡くなっており、生きていたら90歳の老紳士。
他に「赤と黒」「夜毎の美女」「悪魔の美しさ」「勝負師」の4本が上映されることになっていたが、
今週は忘年会が2つも入り、家事もおろそかになっていて残念ながら期間中に観に行けそうにもない。
フランス映画だが、イタリアでオールロケされているそうで、出てくる実際の風景も映画を観る楽しみの
一つだ。
ストーリーは聖職者になるためにナポリでの勉学を終え、故郷パルムへ戻ってきた主人公が宮廷の
陰謀と恋の嵐に巻き込まれるといった内容で亡くなってはいるがにわかジェラール・フィリップの
ファンになってしまった。
    



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1 コメント

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Unknown (ハーモニカ仲間)
2017-03-19 13:48:25
久しぶりのブログ更新、懐かしく読ませていただきました。ありがとうございます。
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