ちがいのわかる男はかっこいい。
ちがいのわかる女もかっこいい。
ちがいのわかる子どもは、
もうメチャメチャかっこいい。
---
先日テレビ朝日系「題名のない音楽会」で放送の
スイスのロマンド管弦楽団とジュネーブ音楽院の学生演奏、
佐渡裕氏指揮のホルスト「惑星」から「木星」。
ビデオに録画したものを育英センターに持ってきて
子ども達とわいわいと見ていました。
いやぁ、佐渡さんの繰り出す棒から生まれる音楽は
本当に魔法のようで、エネルギッシュで、繊細で
かっこいいです。
途中3拍子のところ、タンバリンが映って、
あぁ、こんな風に叩くんだねというのも見て
感心してたりしました。
---
さて「題名」の佐渡さん版を見終わった後、
続けてもう一つ、2月8日NHKで放送の、
NHK交響楽団演奏、シャルル・デュトワ指揮の
ホルスト「惑星」から「木星」をビデオで見ました。
見比べてみると、佐渡さんとはまるで違って、
いかめしい表情で、ニコリともせずに、
実に几帳面なカチッとした感じで棒を振る
指揮者なのです。
ふうん、いろんな振り方があるものだなぁと
感心していると、一緒に見ていた男の子が言いました。
「あ、ここ!全然さっきと(佐渡さん指揮の演奏と)違う。」
彼は、佐渡さんの指揮の「木星」を聴いたときにも、
自分たちの演奏と比べてか、何度も「ここ違う!」
「あ、ここも!」とつぶやいていました。
そして、デュトワ指揮。
たびたび彼は演奏のあまりの違いに
「あ、ここの感じが違う!」と小さく叫んでいました。
同じ楽譜で、同じような編成のオーケストラが
演奏していながら、まるで違って聞こえてくる音楽。
その違いに気付いて彼はいったい何を感じたんだろう。
彼は、特別に高度な音楽教育を受けてきたわけでもない。
ただ、彼が小学校にいた間ずっと、わたしたちと一緒に歌い、
一緒に合奏を作ってきた。
ワクワクする気持ちを覚えつつ「ね、そうでしょ。違うよね。」
と興奮して相づちを打つ自分がいました。
「指揮者が変わると、そして演奏する人が変わると
音楽ってまったくちがうんだよね。不思議だね。」
---
いや、彼がそのときなにを感じたかはともかく、
「違う」って気付くということがすごいことなんです。
ちょっと赤飯炊いてあげたいくらい嬉しいです。
長い時間をかけて、彼の体の中に、音楽を聞き分ける
センスが染み込んでいったんでしょうね。
ちがいを知ることは、自分を取り巻く世界をあれとこれの
ちがいを知り分けられるようになること。
あれとこれのちがいを「分ける」ことはすなわち「分かる」こと。
すなわち「解る」こと。
うん、よくわからないけど(笑)、ともかく「ちがいがわかる」
ことは、ものごとの理解の第一歩。
いいぞ。ちがいのわかる少年。
今こそ世界に歩み出せ!
---
まだ、どこがどう違うって、うまく言葉には
出来ないけれど、この「気付き」は、いつか
花開くのだろうと思うのでした。
そう。もしかしたら3年後、5年後、あるいは
10年後、20年後、ひょっとしたら、50年後かも
しれないけれど、いつか花開くであろう「音楽の種」が、
音楽教室の活動を通して、少しでも子ども達の中に
育って行くことを願います。
---
Challenge!! IKUEI!!
by 川上
ちがいのわかる女もかっこいい。
ちがいのわかる子どもは、
もうメチャメチャかっこいい。
---
先日テレビ朝日系「題名のない音楽会」で放送の
スイスのロマンド管弦楽団とジュネーブ音楽院の学生演奏、
佐渡裕氏指揮のホルスト「惑星」から「木星」。
ビデオに録画したものを育英センターに持ってきて
子ども達とわいわいと見ていました。
いやぁ、佐渡さんの繰り出す棒から生まれる音楽は
本当に魔法のようで、エネルギッシュで、繊細で
かっこいいです。
途中3拍子のところ、タンバリンが映って、
あぁ、こんな風に叩くんだねというのも見て
感心してたりしました。
---
さて「題名」の佐渡さん版を見終わった後、
続けてもう一つ、2月8日NHKで放送の、
NHK交響楽団演奏、シャルル・デュトワ指揮の
ホルスト「惑星」から「木星」をビデオで見ました。
見比べてみると、佐渡さんとはまるで違って、
いかめしい表情で、ニコリともせずに、
実に几帳面なカチッとした感じで棒を振る
指揮者なのです。
ふうん、いろんな振り方があるものだなぁと
感心していると、一緒に見ていた男の子が言いました。
「あ、ここ!全然さっきと(佐渡さん指揮の演奏と)違う。」
彼は、佐渡さんの指揮の「木星」を聴いたときにも、
自分たちの演奏と比べてか、何度も「ここ違う!」
「あ、ここも!」とつぶやいていました。
そして、デュトワ指揮。
たびたび彼は演奏のあまりの違いに
「あ、ここの感じが違う!」と小さく叫んでいました。
同じ楽譜で、同じような編成のオーケストラが
演奏していながら、まるで違って聞こえてくる音楽。
その違いに気付いて彼はいったい何を感じたんだろう。
彼は、特別に高度な音楽教育を受けてきたわけでもない。
ただ、彼が小学校にいた間ずっと、わたしたちと一緒に歌い、
一緒に合奏を作ってきた。
ワクワクする気持ちを覚えつつ「ね、そうでしょ。違うよね。」
と興奮して相づちを打つ自分がいました。
「指揮者が変わると、そして演奏する人が変わると
音楽ってまったくちがうんだよね。不思議だね。」
---
いや、彼がそのときなにを感じたかはともかく、
「違う」って気付くということがすごいことなんです。
ちょっと赤飯炊いてあげたいくらい嬉しいです。
長い時間をかけて、彼の体の中に、音楽を聞き分ける
センスが染み込んでいったんでしょうね。
ちがいを知ることは、自分を取り巻く世界をあれとこれの
ちがいを知り分けられるようになること。
あれとこれのちがいを「分ける」ことはすなわち「分かる」こと。
すなわち「解る」こと。
うん、よくわからないけど(笑)、ともかく「ちがいがわかる」
ことは、ものごとの理解の第一歩。
いいぞ。ちがいのわかる少年。
今こそ世界に歩み出せ!
---
まだ、どこがどう違うって、うまく言葉には
出来ないけれど、この「気付き」は、いつか
花開くのだろうと思うのでした。
そう。もしかしたら3年後、5年後、あるいは
10年後、20年後、ひょっとしたら、50年後かも
しれないけれど、いつか花開くであろう「音楽の種」が、
音楽教室の活動を通して、少しでも子ども達の中に
育って行くことを願います。
---
Challenge!! IKUEI!!
by 川上
ね。(^^
我が家の子供もゲームをしてる時、いろんな
音が混ざる中でも効果音を聞き分けたり出来る
んですよね。一緒にしてる私が鈍いのかってく
らい。お気に入りのBGMとかもあるらしく、
「このステージの音は勇ましくて好きなんだ~
♪」とか言ったりするんですよ。
まあ、この場合は好きこそ物のって感じです
かね。(笑
特別に感受性を豊かにしたいとかって育てた
訳でもないのですが、卒業を目前にした子供に
一つ本を与えてみました。想像する楽しさを味
わって欲しいな~なんて思って。
さて春休み中に読み終わるか?(笑
おっしゃるとおりですね。
子どもの感受性には、本当に驚きます。
昨日と今日と同じように見えても、着々と
体も心も成長していっているんですよね。
音楽を聞くきっかけって、ゲームの音楽でも、
CMソングでも、映画やドラマの音楽でも
なんでも「あり」ですよね。
そういうわたしは、ある時期から映画やドラマの
音楽=サウンドトラック(サントラ)を聴くのが
好きになりました。
そして、大人になってから買っているのは、
子どもの頃に聴いていたTV番組や映画の
音楽ばかりでした。
>卒業を目前にした子供に一つ本を与えてみました
素晴らしいですね!!本のプレゼント。
お父さんが直々に買ってくれた本は、
お子さんにとって、きっと特別な意味を
持つことと思います。
ますます本の好きなお子さんになることでしょうね。