長岡育英センター・ブログ

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あのね日記の練習

2006-05-11 22:13:58 | きょうの育英
1年生のジュニア教室では、文字の練習から
徐々に日記の練習をしています。

子ども達の今しかない1年生の時を文章に
残せるように、話し言葉を書き言葉に変換する
表現の練習です。



最初の段階は先生のインタビューに答えて、
それを文字にすること。

川上「きょうの給食は何だった?」

子ども1「シチュウとパン、ハンバーグ、
イチゴと牛乳」

それを文字にするとこんな風になりました。

「しつうと
 ぱん
 はんばあぐ
 いさこ
 ぎゅうにゅう」


頑張って書けましたね。
はじめは誰でもこんな感じです。

断片的な言葉がだんだんつながっていって、
やがてまとまった文章になってきます。

---

お手本もないまっさらな紙に自分の言葉を
書いていくのは、とてもこわくて勇気の
いることだと思うのです。



絵画の指導で有名な酒井式の酒井臣吾先生の
お話を聞いた時に、「絵」のことですが、
やはりまっさらな白い紙に
「思った通りの絵を描いていいんだよ」と
子ども達が言われても、怖くて描き出せない、
子ども達が何かを表現するには勇気がいる、
という話を聞いたことを思い出します。

そんな子ども達の気持ちを汲みながら、日記書きも
気負わずに、励ましていってあげたいと思います。

---

「学校で昼休みにどんなことをしたかな?」という
テーマで初めて「日記」を書いた時に、
ある1年生の人はこんな日記を書いてくれました。

「きょうわ しょうがく6ねんせいの 
 おともたちと おにごっこお して
 あそびました」


頑張って書けています。
しかし、2回目ではもうこんな風になってます。

「きょう いちばん うれしかったことわ
 きゅしょくか わたしの すきなもの だった
 からです  また きゅしょくが いしょの
 きゅしょくが いいな。」


「わたしのすきなもの」と言っている給食のメニューが
この絵です。
  ↓


楽しくなってきましたね。素晴らしいです。
子ども達は、素晴らしい可能性を秘めているのだと
感じさせられます。

「さっぱりさらだ」が気になります。
数行、数文字でも、子ども達の喜び、嬉しい気持ちが
伝わり、こっちも嬉しくなってしまいます。

---

ある男の子の日記です。

「おやまで でんぐるがいしお しました」

「でんぐるがいし」の図
    ↓


昼休みにした「でんぐる(=でんぐり)がえし」が
楽しかったのですね。しかも山から。

子ども達の興奮と嬌声が伝わり聞こえてくるような
そんな2行です。(注:原文は1行8文字)

2回目には、こんな風に書いています。

「きゅうしょくは パン くりームしちゅう
 パンとくりームしちゅう うまっかったです」


いいじゃないですか。
「パンとくりームしちゅう」を繰り返していることで、
「うまかった」喜びを思い切り強調しています。
無意識に子ども達はそんな表現を出来るのです。

---

これからどんどん練習を繰り返していくことで、
子ども達の日記が、「日記らしきもの」から、
「本格的な日記」になっていきます。

積み重ねていく中で、1年生のキラキラした目でみた
世界を表現できたらいいなと思います。
楽しみにしています。

またときどきここで紹介します。

楽しみながら行こうね!みんな。



---
Change!! IKUEI!!
by 川上

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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こんにちは (ゆき)
2006-05-13 15:08:29
先日は、ありがとうございました。

川上さんの温かいお言葉が、とても嬉しかったです。

「あのね日記」いいですね。

自分の言葉で表現するって素晴らしいですね。でも、

>子ども達が何かを表現するには勇気がいる…

自分の子を見ていても、ダンスに来ている子ども達を見ていても、本当にそうだなぁ…と感じます。

川上さんのように、私も子ども達の気持ちを汲みながら、気負わずに励まし見守ってあげたい…と思いました。
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Unknown (川上)
2006-05-14 07:55:03
ゆきさん、お久しぶりです。

子ども達の「あのね日記」楽しいですよ。



一生懸命に知っている言葉を駆使して

先生に伝えようっていう、子ども達の

その気持ちが嬉しいです。



子ども達の「心」に端を発する

「表現」は楽しいもんだなぁと

いつも思います。



そして、私達の心をも打ちます。

技術は後からついてきますよね。たぶん。



表現方法が違っても、きっと同じですよね。



これからも楽しみながら子ども達と

学んでいけたらいいなぁと思っています。

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