長岡育英センター・ブログ

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しろかねも くがねも たまも なにせむに

2006-09-29 06:19:14 | きょうの育英
前回の続き…。

  やまのうえのおくら
  山 上 憶 良

銀(しろがね)も金(くがね)も玉も なにせむに
優(まさ)れる宝 子にしかめやも



山上憶良の和歌から、話は広がります。

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昨日木曜日も音読をしました。

この山上憶良の歌で「先生どういう意味ですか?」
という話になったので、説明をしました。



「しろかね」は「銀」のこと、
「くがね」は「金」、
「玉」は「宝石」のこと。

つまり、金銀財宝ですね。昔も今も高価なものです。

「なにせむに」は「一体なにになるだろう」。
「優れる宝子にしかめやも」は
「それに優る宝は子以上の宝はあるだろうか、
 いいやありはしない」

と、まぁそう言う意味です、とお話ししました。


---

みんなのお父さん、お母さん、それにおじいちゃんや
おばあちゃんからしてみれば、君たちも金や銀や宝石より
ずっと大切な宝なんだよ。

どうしてだろう?

と問いかけてみました。

・生きているから
・かっこいいまま成長してほしいから
・子どもだから
・命があるから

などなど。子ども達なりに考えた回答が出ました。

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「それでは、みんなはお父さんやお母さん、
おじいちゃん、おばあちゃん、それに兄弟、姉妹と
いった家族と、金銀宝石とあったとしたら、
どっちが大事かな?」
と、問いかけました。

「山ほど金や銀や宝石をあげるとしたら、それでも
家族が大事かな?」
と、あえて意地悪な言葉付きです。


なんて答えたと思いますか?

昨日いた5人全員が、「それはお母さんだよー!」
「おばあちゃん!」「妹!」とか、家族の方が
大事だって言っていました。

本当です。

照れて顔を真っ赤にしながらも、家族のことが
好きだと言っていた子ども達。

とっても素直に家族への気持ちを言葉にできるって
素敵だなぁと思いました。


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「じゃぁ、次は本当は計算問題をやろうと
思っていたんだけど、予定変更です。
そのみんなの大好きな家族のことを日記や
手紙にして書いてみようか。」

みんなの気持ちを受けて、予定を変更しました。

そして、テーマが抽象的になってしまうのを
避けるために、誰か一人または二人に絞って、
手紙風でもいいから、普段言えないことを
書いてみようということにしました。

「○○が好き」とか、
「○○してくれてありがとう」とか、
シンプルな表現でもいいから書いてみよう。
と話しました。


すると、興奮しながら、言葉多めになって
家族のことを喋りながら紙に向かう子ども達。
みんな自分の家族のことをこんなに好きなんだなぁ。
とても羨ましく思いました。


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ふと誰かが言いました。

「先生、きょうのジュニア(教室)さぁ、
なんか楽しいね。」

「そうだね。」



そうして、みんなが興奮しながら書いた手紙と日記です。
少しご紹介します。


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 おばあちゃんへ
いつもやさしくして ありがとう。
ごはんを おいしいやつを つくって ありがとう。
からだを きれいに あらってくれて ありがとう。



 ○○(注:姉さんの名前)へ
 チャレンジを おしえてくれて ありがとう。



 おばあちゃんへ
 いつもあそんでくれてありがとう
あと おやつお たべさしてくれて ありがとう
あと ごはんも つくってくれて ありがとう。



 ままへ、いつも おしごとありがとう。
やすみの日 いろんなところに つれてってくれる
おかあさんが だいすきです。
ままは、おこっると、とてもこわいくて
つのが でてきて みみが 口ち(くち)まで
さけています。やまんばに なります。
とても そうゆうところが とても きらいです。
だけど、すきです。



おかあさんへ、
 ぼくは、ほんとは、すきだけど
おこるところが ちょっときらい。



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Change!! IKUEI!!
 by 川上
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