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お正月第1弾:お年玉再考

2006-01-01 23:50:24 | 川上のひとりごと日記
あけましておめでとうございます。

「お年玉」の「相場」で、アクセス数がうなぎ登りの
育英センターブログです。

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2004年の終わりに書いたお年玉についての拙文が
Yahoo!等の検索エンジンで「お年玉」「相場」などと
入れてポチッと押すと、かなりの確率で3ページ目くらいに
出てくるわけです。

独断と偏見だらけの文なのですが、それでもご覧いただいて
いる方が多いようで、思いがけずロングセラーになった文章を
書いた側としては、嬉しいような恥ずかしいような感じです。

実際この年末年始にかけての、上記2語の検索件数たるや、
すさまじいものがあります。さらに、「金額」「年齢別」などと
入れると、このブログの駄文にあたる可能性が上がります。

いかに、みなさんがお年玉の額については頭を悩ませているか
ということがよくわかりました。


「じゃあ、わかった風なこと書いてるが、川上、おまえは
 まっとうな金額のお年玉あげてるんだろうな」
などと言われた日には…、実は、自分も迷いだらけなのです。


そもそも、去年は自分が迷っていたから調べてみたのです。
そしたらたまたま面白い文やデータを見つけたので、それで
ひとネタ書いちゃったと…、そういうわけです。

よって、今年はなんの根拠もなく、去年の記録を見て
親戚のお子様達にお年玉を渡しています。一応、少しは
奥さんと話し合いましたが。

成果主義でもないし、評価でも能力でもないし、まして、
日頃の「行い」などほとんど関係ありません。


ちなみに、娘のお年玉に至っては、去年はいただいた
ものの他は父母からというお年玉はあげていませんでした。

確か。ひどいでしょ!?

娘には得意技「モノより想い出」とか言ってます。

ジャスコでアンパンマンのミニメリーゴーランドとか
乗って喜んでますから。

「アハハ!楽しいねー!」「ウン楽しい!」とか言って。
これはこれで、間違いなく幸せな瞬間なのです。

たぶん。

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で、もう一つ耳寄りなネタ。

この間、自分も「迷い」が生じてお年玉について調べていたら、
お年玉は子どもに金銭感覚を学ぶ機会になどと書いているサイトが
あったのです。

それは、こちら
All aboutの中より、
2006年 お年玉のいかし方」という文。


大人にとって、貴重なお金をたくさん出費するお年玉。
そのお年玉を通して、お金のことを考え、子ども達の
金銭教育をしていこうというお話。

なかなか面白いです。

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で、まずは子ども達の実際の使い道を見ていくのです。
その2005年のお正月のデータによると、

1位が「ゲームやおもちゃ等を買う」で68%。7割近く。

2位は「貯金」で、31.9%です。約3割。

3位で「本を買う」26.4%。

むむむ。
こりゃ確かに、なんとなくヒトコト言いたくなる数字です。

で、この著者はこうした行動に対してとやかく言うのでなく
(そこがエライのですが)、子ども達がこうした大金を
手にするお正月こそ、親子でお金の使い方や計画的な貯蓄や
さらには発展して預貯金の口座を作り、利息のしくみや
銀行のしくみにまで話を広げてみようと言っています。

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すばらしいです。川上も実は父は地方銀行の行員だったので、
どうして銀行はお給料がもらえるのかとても不思議でした。

だって、自分が口座に預けた少額の預金に利息がついてお金が
増えるのに、なんにもしないで置いておくだけでお金が増えると
いうのに、銀行はお金が減らないの?銀行ってそんなに損するのに
お父さんは給料はどうやってもらってるの?

子供心にまったく理解できず、父の説明に何度も同じ疑問を
ぶつけていました。

今も大差なく現在に至っております。

一応、どうして銀行がお金が減らないかはわかりましたけど。

そういうアホな子どもにしないためにも、金銭の教育をきちんと
していくべきだとおっしゃっています。

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学校教育の場でもお金の教育についてはかつてはタブー視されて
いたというコメントもありました。

そうなんでしょうか?学校の先生方?


で、最後にこの人が言っちゃってるのは、投資をこの際学ばせて
みては、ということ。

もっと言って、お年玉に現金でなく株式や投資信託を購入して
あげることを考えてみては、などと言ってます。

ちょっと驚きました。びびりました。

どうでしょう。「え、僕のお年玉『株券』だよ!」とか。

うちの娘ならそのままスーパーやコンビニのレジに「株券」を
出しちゃって、店員さんを困らせてしまうかも知れません。

子どものお年玉に夢がない感じもありますが、その方が
夢を買うみたいで面白いかも知れません。それでいて、
今は売りだよとか、言っちゃう子どもってのも怖いけど。

でも、韓国だかどこだかで実際にやってる子どもが
いるんじゃなかったでしたっけ?

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ともあれ、この考え方に賛否はあるでしょう。

お年玉は人にあげるんだから、もらった人の好きに使えば
良いということで、使い道についてどうこう言うのは
おかしいという考え方もあるでしょう。

一方、くれてあげると言っても、その使い道にまで
積極的に干渉して、無駄な出費にさせないためにも、
あるいは子ども達の将来のためにも使い方を共に考えていく
という態度も、それはそれで意義があると思います。

ですが、敢えて極論をしていることを理解するなら、
この考え方にも一理あるのではないかと川上は思います。
子ども達の生きる力を養うためにも、決して無意味では
ないのではないかと思われます。

ただし、考える段階ではあっても、実際に株券であげたり、
投資信託を購入するようなことは、川上自身ではたぶん
ないでしょうけれども。

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たとえば、人の物を借りて大切に使い、最後まできちんと
片付けることができない子どもや、筆箱の中の鉛筆や
消しゴムが絶えず無くなったと言っている子ども、
公共の物を壊したり、集団の秩序を乱していても無頓着な
子どもなど…、社会生活をこれから営んでいく上で心配な
点を抱えた子どもは、育英センターに限らず現代の子どもの
中には大勢います。


そうした子ども達にとって、お金をの有効な使い方や貯蓄の
仕方などは、「学校で教わらなかったー」という子ども達の
言い訳では、大人になってからは通用しないということを
どこかできちんと教えてあげる必要があるのではないでしょうか。

言い訳が通用しないどころか、それによって自分の人生が
大きく左右され得るケースもあることも付け加えて教えてあげる
必要があります。


ただ、それがお年玉の場面でする必要があるかについては、
ちょっと難しいですね。

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わたしが言いたいのは、大人達は、お年玉を習慣だからと
言ってなんら疑念を差し挟むことなくあげるのはよして、
大人もお年玉をあげる意義について少しまともに考えて
みても良いのではないかということです。

そうすれば、その先子どもにどんな影響があるかも
考えることがあるでしょうし、金額を相場で考えることに
がどれほどの意味があるか答えが自ずと出てくるのでは
ないかと思うのです。

といっても、まぁ「人並み」というのはどうしたって
気になるところでしょうけれどもね。



また、子ども達も、労せずしてこれほど大金を得る機会が
この「子ども時代」を除いては人生でまず他には無いこと、
また子どもがこれほどの金額を得ることが他の国では稀なこと
なども知り、大人がどうしてお年玉をくれるのかな?という
ことにも冷静に疑問を持って、それらのお金の使い道や貯蓄に
ついても真剣に考えてほしいと思うのです。

それと、受け取り方については、子ども達、ぜひもう一度
2004.12.30の文章を読んで、もらってほしいと思うのです。

そして、楽しいお正月をお過ごし下さい!

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というわけで、こんな長い文章になってしまいました。

今年も面白いことを考えて、文に書いたり、子ども達の
すてきな表情やクールな写真をお届けしていきたいと
思っております。

2006年もどうぞよろしくお願いいたします。

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Step by step, IKUEI!!!
 by 川上