寒くなってきたのですが、よく見ると育英センターの
1階はドアのない入り口が多いのです。
かつていた人達が、何らかの理由で外してしまったのだと
思われます。見晴らしがいいのはいいことですが、
冬はとにかく寒い。暖房をどれだけつけていても、ちっとも
温かくならないのです。
そこで、今回育英センターにお目見えしたのは『暖簾』。
「のれん」と読みますね。
設置してみて初めて分かりました。「のれん」のことを
「暖かい簾(すだれ)」と書き表す理由が。
確かに暖簾をつけると、暖かいのですねー。みごと!
「うゎっ!すごい、あったかいんだね!」思わず
歓声があがります。
あちらの入り口とこちらの入り口の2カ所にそれぞれ
違う色の不織布で暖簾をつけてくれました。
ちなみに、夕方になるとお迎えの皆様が来られた様子が
分かるように、玄関側のオレンジの暖簾は開いて固定
してあります。
暖簾の意義を初めて理解した34歳。
さて、ではこの「暖簾」があるとどうして部屋が暖かく
なるのでしょうか。床まである扉のように密閉されて
いるわけでもないのに。
---
そのためには空気の「対流」を理解する必要があります。
ちなみに、対流を学ぶのは小学校4年生あたりでしょうか。
「もののあたたまりかた」などでやるかもしれません。
育英センターにいる3年生までのみんなは、たぶんまだ
習っていませんね。
---
では、説明します。
水も空気も、温められて暖かくなると移動して上に移動する
という性質があります。ということは、同時に冷たい水や
空気が下に移動するということも意味します。
これを対流といいます。
沸かし立てのお風呂に入ったら、上は熱いのに下の方が
冷たい水だったなどは、この「対流」によるものですね。
気球の風船の下で火をたくと大空に気球が上昇するのも
同じ理由です。
さて、オルガンの部屋の室内には、ストーブがあります。
じゃんじゃん灯油を燃やして部屋の空気が温まっていくと、
暖かい空気は上に移動します。一方で冷たい空気は下に
移動します。
これまでは、天井から徐々にたまってきた暖かい空気が
あっても、出入り口に扉がなかったため開いた戸口から
外に逃げていきました。
廊下と仕切る壁が天井から90cmくらいの高さまでしか
なかったために、それより下まで暖かい空気がたまることは
なかなかありませんでした。
それが「暖簾」によって、床から40~50cm程度の高さまで
空気の出入り口が閉じられたことにより、暖かい空気は
床上40~50cmくらいまで逃げないようになったのです。
しかも、暖かい空気が上からたまるということは、
冷たい空気は下にたまって暖かい空気に押されて外に
出ていくということです。
そうして、暖かい部屋ができあがったのですね。
だから、クラシカルなお洒落くらいに見えなかった暖簾ですが、
実はこれほどにもシンプルでありながら暖房効率を強力に
アップさせる力を持った「優れモノ」だったのです。
皆さん、ぜひ一度お試し下さい。
…と言いながらも、まずは扉があればその方がいいかもですけどね。
---
ストーブの周りには「ハイラナイ」の文字。
もちろん「入らない」の意味ですね。
ハワイかどこかの地名ではないですね。
暖かくなった部屋で、先生達と遊びます。
寒い時は、触れ合う遊びが楽しいんだよね。
---
対流について、詳しくはこのページが面白いかも。
熱いお湯は上が好き
紅茶のティーバッグの手品は見たことがあります。
回るだけが熱対流じゃない
上記の実験の解説はこちら。
前線の意味の説明は驚き!!そうだったのか…。
楽しくやろう、対流の実験
この、最後のゴミ袋の実験はやってみたいけど、
火事になりそうですね。お気をつけ下さい。
---
Step by step, IKUEI!!!
by 川上
1階はドアのない入り口が多いのです。
かつていた人達が、何らかの理由で外してしまったのだと
思われます。見晴らしがいいのはいいことですが、
冬はとにかく寒い。暖房をどれだけつけていても、ちっとも
温かくならないのです。
そこで、今回育英センターにお目見えしたのは『暖簾』。
「のれん」と読みますね。
設置してみて初めて分かりました。「のれん」のことを
「暖かい簾(すだれ)」と書き表す理由が。
確かに暖簾をつけると、暖かいのですねー。みごと!
「うゎっ!すごい、あったかいんだね!」思わず
歓声があがります。
あちらの入り口とこちらの入り口の2カ所にそれぞれ
違う色の不織布で暖簾をつけてくれました。
ちなみに、夕方になるとお迎えの皆様が来られた様子が
分かるように、玄関側のオレンジの暖簾は開いて固定
してあります。
暖簾の意義を初めて理解した34歳。
さて、ではこの「暖簾」があるとどうして部屋が暖かく
なるのでしょうか。床まである扉のように密閉されて
いるわけでもないのに。
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そのためには空気の「対流」を理解する必要があります。
ちなみに、対流を学ぶのは小学校4年生あたりでしょうか。
「もののあたたまりかた」などでやるかもしれません。
育英センターにいる3年生までのみんなは、たぶんまだ
習っていませんね。
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では、説明します。
水も空気も、温められて暖かくなると移動して上に移動する
という性質があります。ということは、同時に冷たい水や
空気が下に移動するということも意味します。
これを対流といいます。
沸かし立てのお風呂に入ったら、上は熱いのに下の方が
冷たい水だったなどは、この「対流」によるものですね。
気球の風船の下で火をたくと大空に気球が上昇するのも
同じ理由です。
さて、オルガンの部屋の室内には、ストーブがあります。
じゃんじゃん灯油を燃やして部屋の空気が温まっていくと、
暖かい空気は上に移動します。一方で冷たい空気は下に
移動します。
これまでは、天井から徐々にたまってきた暖かい空気が
あっても、出入り口に扉がなかったため開いた戸口から
外に逃げていきました。
廊下と仕切る壁が天井から90cmくらいの高さまでしか
なかったために、それより下まで暖かい空気がたまることは
なかなかありませんでした。
それが「暖簾」によって、床から40~50cm程度の高さまで
空気の出入り口が閉じられたことにより、暖かい空気は
床上40~50cmくらいまで逃げないようになったのです。
しかも、暖かい空気が上からたまるということは、
冷たい空気は下にたまって暖かい空気に押されて外に
出ていくということです。
そうして、暖かい部屋ができあがったのですね。
だから、クラシカルなお洒落くらいに見えなかった暖簾ですが、
実はこれほどにもシンプルでありながら暖房効率を強力に
アップさせる力を持った「優れモノ」だったのです。
皆さん、ぜひ一度お試し下さい。
…と言いながらも、まずは扉があればその方がいいかもですけどね。
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ストーブの周りには「ハイラナイ」の文字。
もちろん「入らない」の意味ですね。
ハワイかどこかの地名ではないですね。
暖かくなった部屋で、先生達と遊びます。
寒い時は、触れ合う遊びが楽しいんだよね。
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対流について、詳しくはこのページが面白いかも。
熱いお湯は上が好き
紅茶のティーバッグの手品は見たことがあります。
回るだけが熱対流じゃない
上記の実験の解説はこちら。
前線の意味の説明は驚き!!そうだったのか…。
楽しくやろう、対流の実験
この、最後のゴミ袋の実験はやってみたいけど、
火事になりそうですね。お気をつけ下さい。
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Step by step, IKUEI!!!
by 川上