初心者鉄日記

2017年2月、鉄に目覚めました

鉄道初心者が乗り鉄・撮り鉄と色々やってます

ロカノンの世界

2005年05月22日 | Weblog
●5月22日(日曜日)
 アーシュラ・K・ル・グィン著『ロカノンの世界(ハヤカワ文庫)』読了。
 SF界の女王ル・グィンの処女長編。巻末の解説によれば1966年の作品だそうである。
 内容はある惑星に送られた調査隊長の民俗学者ロカノンの冒険記というか放浪記。血湧き肉躍る話ではないが、素朴な透明感のある内容だった。エピローグがいい感じだ。薄い本だが文体に慣れず苦戦。読むのに三日かかってしまった。
 本日の歩行距離約9㎞。

食い物について

2005年05月22日 | Weblog
●5月21日(土曜日)曇り
 今日は大して歩いていないのでネタがない。そこで食い物の話でも記しておく──
 と、ここまで書いてふと思い当たった。日記の参考にするために私はあちこちのBlogやホームページをのぞかせてもらっているのだが、食い物に関する記事のなんと多いことか。なるほど人間はよほどのことがない限り食事や間食をするので、困った時のネタとしては楽なのかもしれない。しかし、これはいかがなものだろうか。
 一日過ごして日記に書くことが食い物についてだけ、というのはなんとも悲しすぎる。これは日記を書くその人の感性が鈍っている証拠ではないだろうか。
 その日に出会った人のことや聞いたCD、読んだ本とか観たテレビ番組についてなど書くことは山ほどあるのではないか。現実についての話題がなければ、その日見た夢とか日々の妄想だってあるだろう。
 食事など誰でもしていることなのだ。
 それでももし本当に食い物についての話題しかないのであれば、無理に日記にすることはなく
──本日は何事もなし──と書くのがよっぽど潔いのではなかろうか。
 そのほうが日記を見る人間にとっても無駄な記事を読む手間が省けるというものである。

 日記に関する問題提起はこれくらいにして今日の話題は食い物についてである。
 夕方、江古田に飲みに行った。仕事は明日にすればいいや。いいのか?
 いいのだ。
 店の名前は『半兵エ』といい、内装は徹底的に昭和20年代から30年代ムードで統一されている。壁には古い日本映画のポスターやホーローびきのプレート看板があちこちに貼られている。入り口近くにはたばこ屋の店先を模した三畳間があり、中にはちゃんとちゃぶ台や白黒テレビが置いてあったりする。店内に流れる曲は当時のテレビ番組のテーマ曲だったりエノケンだったりする。うわあ、懐かしい。
 なんだかオヤジ御用達の店のようだが、若い客もいる。というかかなりいる。近くに日大があるせいなのだろうか?
 つきだしは皿の上に無造作にのせられたキャベツである。きざんだり切ったりしたものではなく、適当に手でちぎったようなキャベツである。味付けなどはしていない素のまま。しかもなかなかの盛りである。
 で、メニューを見ると居酒屋では見慣れない50円とか100円などという数字が並んでいる。安い!
 品は何かとながめてみると、チキンラーメンとかソースコロッケとかベビーチーズとか、なんかチープな昭和を感じさせるものばかり。いいじゃねえか。永谷園のお茶漬けなんてのもあったりする。渋いぜ。
 お世辞にも美味とはいえないが雰囲気だけは満点だった。値段は二人で三時間飲み食いして総計5千円。食い過ぎたか?
 本日の歩行距離約6.5㎞。