皆様こんばんは。
まずはお知らせです。
新刊「やさしく語る 布石の原則」ですが、新たに間違いが見付かりました。
〇37ページ3図と4図、35ページのテーマ図2にあった白18が無くなっています。
〇218~222ページ 第8章テーマ図7、三々ツケと呼んでいますが三々の位置ではないので不適切です。「星からのシマリへのツケ」に訂正します。
前者はよくあるタイプの誤植ですが、後者の方は完全に私の記述ミスです。
執筆中、私の中で何故かその手が三々ツケということになっていたようです。
私の脳は大丈夫でしょうか・・・。
なお、誤植の一覧は読者コーナーにまとめてありますのでご確認ください。
さて、本日は昨日の対局を振り返ります。
天元戦予選で三谷哲也七段と対局しました。
三谷七段とは7年ぶりの対局です。
以前の対局は、最近囲碁・将棋チャンネルの「記憶の1局」コーナーで流れていたそうです。
当時の私は、今より少しだけ強かったですね。
そんなこともあり、昨日の対局はいつもより気合が入っていたかもしれません。
1図(テーマ図)
私の黒番です。
左上の形を見て、ピンと来た方はなかなかマニアックですね(笑)。
Masterと古力九段の対局に登場した型が少し変化したものです。
さて、ここで白1の5線肩ツキは意外な手でした。
多くの場合、肩ツキは相手の模様を消す目的で打たれます。
そう考えると、この後白A、黒Bという進行が自然ですが、このようなほどほどの打ち方は三谷七段のイメージと違います。
2図(実戦)
実戦は、白1のツケから白3の切りを入れ、白5、7!
凄いところから仕掛けて来ました。
白△を援軍に、上辺黒の構えを破壊しようというのです。
三谷七段らしいパワフルな打ち回しです。
私には一生気付かない発想ですね。
3図(実戦)
その後、白△と飛んだ場面です。
手筋に明るい方なら、ここである一手が思い浮かぶでしょう。
白×を取ることができるのですが・・・。
4図(変化図)
それが黒1です。
これで白3子は動けませんが、白6までとなると黒△が弱く、黒は左辺で苦戦を強いられます。
また、後に白Aの渡りが非常に大きく、黒Bとなると黒地がへこんでしまいます。
という訳で、手筋とは言え黒1は採用できません。
石を取れば良いとは限らないのです。
5図(実戦)
前図ではつらいので、強く黒1と出るのがプロの感覚です。
これで白を取れれば、お互いの地が前図とは比べ物になりません。
そこで、白も4、6と動き出すことになりました。
黒4子と白6子の攻め合いの形ですが、実は黒勝てません。
しかし、それを承知の上で黒1と出たのです。
6図(実戦)
その後の局面です。
上辺は元は黒模様でしたが、黒×を取られて白地になってしまいました。
しかし、左辺一帯の姿が4図とは比べ物にならないことが感じられるでしょう。
黒石は強く、白×を大きく飲み込む勢いです。
白地も多いですが、これで1局打てると思いました。
この後、白×を動き出して戦いになりましたが、見落としがあって打ちにくい碁にしてしまいました。
それでも粘っていたのですが、またしてもミスが出て敗勢に・・・。
気合とは裏腹に、後半まずい碁になってしまって残念でした。
まずはお知らせです。
新刊「やさしく語る 布石の原則」ですが、新たに間違いが見付かりました。
〇37ページ3図と4図、35ページのテーマ図2にあった白18が無くなっています。
〇218~222ページ 第8章テーマ図7、三々ツケと呼んでいますが三々の位置ではないので不適切です。「星からのシマリへのツケ」に訂正します。
前者はよくあるタイプの誤植ですが、後者の方は完全に私の記述ミスです。
執筆中、私の中で何故かその手が三々ツケということになっていたようです。
私の脳は大丈夫でしょうか・・・。
なお、誤植の一覧は読者コーナーにまとめてありますのでご確認ください。
さて、本日は昨日の対局を振り返ります。
天元戦予選で三谷哲也七段と対局しました。
三谷七段とは7年ぶりの対局です。
以前の対局は、最近囲碁・将棋チャンネルの「記憶の1局」コーナーで流れていたそうです。
当時の私は、今より少しだけ強かったですね。
そんなこともあり、昨日の対局はいつもより気合が入っていたかもしれません。
1図(テーマ図)
私の黒番です。
左上の形を見て、ピンと来た方はなかなかマニアックですね(笑)。
Masterと古力九段の対局に登場した型が少し変化したものです。
さて、ここで白1の5線肩ツキは意外な手でした。
多くの場合、肩ツキは相手の模様を消す目的で打たれます。
そう考えると、この後白A、黒Bという進行が自然ですが、このようなほどほどの打ち方は三谷七段のイメージと違います。
2図(実戦)
実戦は、白1のツケから白3の切りを入れ、白5、7!
凄いところから仕掛けて来ました。
白△を援軍に、上辺黒の構えを破壊しようというのです。
三谷七段らしいパワフルな打ち回しです。
私には一生気付かない発想ですね。
3図(実戦)
その後、白△と飛んだ場面です。
手筋に明るい方なら、ここである一手が思い浮かぶでしょう。
白×を取ることができるのですが・・・。
4図(変化図)
それが黒1です。
これで白3子は動けませんが、白6までとなると黒△が弱く、黒は左辺で苦戦を強いられます。
また、後に白Aの渡りが非常に大きく、黒Bとなると黒地がへこんでしまいます。
という訳で、手筋とは言え黒1は採用できません。
石を取れば良いとは限らないのです。
5図(実戦)
前図ではつらいので、強く黒1と出るのがプロの感覚です。
これで白を取れれば、お互いの地が前図とは比べ物になりません。
そこで、白も4、6と動き出すことになりました。
黒4子と白6子の攻め合いの形ですが、実は黒勝てません。
しかし、それを承知の上で黒1と出たのです。
6図(実戦)
その後の局面です。
上辺は元は黒模様でしたが、黒×を取られて白地になってしまいました。
しかし、左辺一帯の姿が4図とは比べ物にならないことが感じられるでしょう。
黒石は強く、白×を大きく飲み込む勢いです。
白地も多いですが、これで1局打てると思いました。
この後、白×を動き出して戦いになりましたが、見落としがあって打ちにくい碁にしてしまいました。
それでも粘っていたのですが、またしてもミスが出て敗勢に・・・。
気合とは裏腹に、後半まずい碁になってしまって残念でした。