「天道虫(てんとうむし)の会」

私たちは、今井信子さんのライフワークでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、「天道虫の会」を立ち上げました。

第5回東京国際ヴィオラコンクール雑感

2022-06-17 14:36:31 | 日記

 第5回東京国際ヴィオラコンクール実行委員会の監事で、小樽ヴィオラマスタークラスでビデオ撮影やタイムキーパーで活躍してる諸角憲治さんが、他のサイトに投稿された記事をご本人の了解が得られましたの、転載します。

 

【第5回東京国際ヴィオラコンクール雑感】(諸角憲治)

  第5回東京国際ヴィオラコンクール(Viola Space 2022Vol.30)は、昨年開催予定がコロナ・パンデミックの影響で一年延期されて、何とか今年開催にこぎつけた。

  主催者によると、今回24の国・地域から109名という最多の応募があり、42名が予備審査を通過したが、本国のコロナ対策の事情等があり、最終的には30名が出場することになったとのことだ。

  コロナ禍が収束しない状況で、準備段階から開催期間中の運営にかかわったスタッフのコロナ対応、海外からの出場者、審査委員等の入国にかかわる手続き等想像を絶する苦労の連続だったに違いない。第5回東京国際ヴィオラコンクールが無事終了できたことに対して、運営にかかわった全てのスタッフのご苦労に心から感謝したいと思います。

  私は5月26日、27日の第1次審査、29日、30日の第2次審査、6月1日のセミファイナル、6月3日のファイナル、28日及び31日のワークショップ、5月31日及び6月2日のガラ・コンサート、そして6月4日の授賞式及び受賞記念コンサートと全てのの催事に参加し、今回も皆勤賞だった。第1回目のコンクールの時は現役のサラリーマンだったので全ての催事に参加とはいかなかったが、第2回目以降皆勤賞が続いている。つまりそれほどまでに今井信子さんを尊敬しヴィオラに魅了されているのは事実だが、私は東京国際ヴィオラコンクール実行委員会の監事の大役を仰せつかっているので、東京国際ヴィオラコンクールの業務及び財務を監査するとう役目を全うするために全ての催事に参加して業務を観察しているわけだ。

  5月26日の第1次審査初日から受賞式・受賞記念コンサートまでの10日間すべてに参加するということは、サラリーマンで言うと10日間無休で出勤していたわけだから、現在の年齢では疲労がかなり溜まったはずである。しかしながら、今回は小樽ヴィオラマスタークラスの受講生だった出場者、韓国のHayang Parkと湯浅江美子が第一次、第2次、セミファイナル、及びファイナルの審査で、自分の持ち味を十分発揮して堂々とした演奏を披露して感動、感動の連続で疲れなど全く忘れてしまった。そして、ファイナル審査の結果Hayangが第1位、湯浅江美子が第2位の栄誉、そのファイナルの結果に、小樽ヴィオラマスタークラスの頃の彼らとの思いでが蘇り、小樽ヴィオラマスタークラス実行委員会事務局代表の高野るみさんと共に泣いた。

 

  

  今回出場者30名の内6名が小樽ヴィオラマスタークラス受講生経験者だ。残念ながら鈴木慧吾君、井上祐吾君は第2次審査に進めず、En-Chi Cheng君、田原綾子さんはセミファイナルに行けなかった。おそらく自分の全てを出し切れなかったと思う。まだまだこれからいくらでも挑戦する機会はある。今回の経験を踏み台に頑張って欲しいい。

  第2回東京国際ヴィオラコンクールで第3位に輝いた牧野葵美さん(日本人で初めての入賞者)は第1回のコンクールにおいて第1次審査で敗退したが、3年後の入賞を目指して計画を立て実行したそうだ。小樽ヴィオラマスタークラスの仲間がジュネーブの彼女を訪問した時に、その現場を見たと言っていた。 第3回東京国際ヴィオラコンクールの優勝者アンドレア・ブルガーさんは第2回のコンクールで第2次審査で敗退し、一時コンクールはあきらめたが思い直して挑戦する方向に舵をきったと今井信子さんから伺ったことがある。

 

  今回第1位に輝いたHayang Parkさんは、確か第4回のコンクールで第1次審査で敗退した。第2位の湯浅江美子さんは第4回のコンクールで予備審査も通過しなかったと彼女から聞いた記憶がある。それから4年(1年延期されたので)、彼らは欧州に留学して地道に精進を重ねた。その努力が報われたのだと思う。

  だから、今回自分の抱いた目標に届かなかったヴィオリスも、是非とも目標をもって自己研鑽に励んで欲しいと思う。少なくとも今回のコンクールの経験は無駄にはならないと思う。

 

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