「天道虫(てんとうむし)の会」

私たちは、今井信子さんのライフワークでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、「天道虫の会」を立ち上げました。

小樽ヴィオラマスタークラスの受講生国際音楽コンクール優勝の快挙を祝う!

2021-11-13 11:37:42 | 日記

小樽ヴィオラマスタークラス受講生の活躍模様を諸角憲治さんが別のサイトに投稿されていらっしゃいました。諸角さんの了解が得られましたので、掲載させて戴きます。

本年10月に開催された2つの国際音楽コンクールにて、小樽ヴィオラマスタークラスに参加した受講生が優勝するという快挙のニュースに、小樽ヴィオラマスタークラスに係った仲間として、芸術の秋の澄んだ青空のように爽やかな気分になりました。言葉に表せぬ程に大変嬉しいです。

 

1.2021年10月14日~20日、ドイツ・ミュンヘンにて開催された第1回ヒンデミット国際ヴィオラコンクールで、湯浅江美子さんが第1位に輝き聴衆賞も受賞しました。湯浅江美子さんは、2018年(第14回)及び2019年(第15回)小樽ヴィオラマスタークラスに参加しました。彼女は、こつこつと地道だが、誰にも負けないぞという意気込みを感じるほどに力強く精進を重ねる姿勢が印象的でした。

ご存知のようにパウル・ヒンデミット(1895年11月16日 - 1963年12月28日)は、ドイツを代表する偉大な作曲家でオペラ、交響曲、アンサンブル、独奏曲まで様々なジャンルの作品を残しました。指揮者としても著名ですが、何と言ってもヴィオラの名手として活躍したヒンデミットは、独奏楽器として出番の少ないヴィオラのために、ヴィオラの機能と魅力を最大限に発揮したヴィオラ独奏曲の名作をたくさん残したことで、ヴィオラ奏者にとっては極めて貴重な作曲家です。そのヒンデミットとヴィオラの魅力を日本に精力的に広めたのが今井信子さんでした。

小樽ヴィオラマスタークラスにおける今井信子さんのレッスンでは、当然ながらヒンデミットのヴィオラ・ソナタ(無伴奏及びヴィオラとピアノのための)は定番になっています。

先般、小樽ヴィオラマスタークラスで、第1回目から受講生として参加し、最後は今井信子さんのアシスタント講師を務めた大島亮さんが、オール・ヒンデミットのリサイタルを開催して聴衆の喝采を浴びたことが記憶に新しいです。

2.ハンガリーのブダペストで10月25~31日に開催されたバルトーク国際コンクール(弦楽四重奏)で日本のクァルテット・インテグラが第1位の快挙を達成しました。

バルトーク国際コンクールは、民族音楽の収集で知られるハンガリーを代表する偉大な作曲家ベラ・バルトーク(18881年3月25日~1945年9月26日)の生誕135周年を記念して2017年に設立されました。2017年ヴァイオリン、2019年ピアノ、2021年弦楽四重奏の順で2年ごとに開催され、クァルテット・インテグラは第1回バルトーク国際コンクール(弦楽四重奏)で第1位となったことになります。合間の2018年及び2020年には作曲コンクールが開催されました。

クァルテット・インテグラ(ヴァイオリン:三澤響果、菊野凛太郎、ヴィオラ:山本一輝、チェロ:築地杏里)は、テレビマンユニオン制作の2019年プロジェクトQ・第17章若いクァルテット、ベートーヴェン(初期弦楽四重奏曲)に挑戦する及び2020年プロジェクトQ・第18章若いクァルテット、ベートヴェン(中期弦楽四重奏曲)に挑戦するに参加して、原田幸一郎、原田禎夫、今井信子、ギュンター・ピヒラー、ジャン=キアン・ケラス等世界で活躍する演奏家のレッスンを受講して成長したと言っても過言ではないでしょう。

ヴィオラ奏者の山本一輝君は、2017年~2019年に小樽ヴィオラマスタークラスに参加して今井信子さんのレッスンを受講しました。レッスンのビデオを撮っている私には、彼の体全体がヴィオラに見えてしまう程集中力抜群のヴィオラ奏者だと感じておりました。

2020年2月11日小樽にて今井信子&大島亮ヴィオラ演奏会が開催された際に、山本一輝君は、大島亮さんの個人レッスンを、またクァルテット・インテグラは今井信子さんのグループレッスンを受講しました。山本一輝君及びクァルテット・インテグラは2月14日午後小樽朝里クラッセホテル・ナパイアルームにて開催された「スチューデントコンサート」でレッスンの成果を披露しました。また、クァルテット・インテグラのメンバーは、小樽滞在期間中小樽朝里クラッセホテルでの演奏会や小樽市立朝里中学校への出前演奏会にも参加し、小樽市立朝里中学校体育館で開催された今井信子出前演奏会では、同校の吹奏楽部のメンバーと「365日の紙飛行機」を合同演奏して全校生から熱い拍手を受けました。

湯浅江美子さん、及びクァルテット・インテグラ(ヴァイオリン:三澤響果、菊野凛太郎、ヴィオラ:山本一輝、チェロ:築地杏里)の国際音楽コンクール優勝に心から乾杯し、今後、国内外の檜舞台でさらに飛躍されることを心から祈りたい。

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