遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

もう誰でもいいです

2011-08-26 23:36:09 | たわごと
いろいろとニュースがあるようで、実は何もない日でした。強いていうと、東京での大雨か? 北陸でも大雨降ったんだけどなぁ・・・。

以下、グチみたいな文章です。読むな。

「やるべきことはやった」両院議員総会で首相(読売新聞) - goo ニュース
挙がってる候補の中で誰を支持するってことは無いんですが、僕なりにいろいろ考えてみた。今年はひどいクライシスが起こったから・・・いや、今も進行ちうなんだ・・・。

国のリーダーに必要な資質ってあるんだろうけど、はたしてそれを持つ人が選ばれるようなシステムにこの国はなってるんだろうか。ま、どの国も状況は同じなんだろうけどね・・・アメリカなんか、あのジョージ・ブッシュに8年も大統領やらせたんだぜ。
つまり、1000年に一度の大地震と大津波、首都圏の被災、原発事故、戦後最高水準の円高に株安+原油高、絶望的な国債残高に誰がどんだけ払ったか分かんなくなった破綻必至の年金制度、毎年3万人の自殺者、未来のない農業、口蹄疫、鳥インフル、そして、ヒト新型インフル(強毒性の鳥由来インフルじゃなくて良かった)・・・・全部いっぺんに来て対応できる人が選ばれるシステムにこの国はなってますか? そうじゃないと分かってて、出来ないと僕らは非難するだけ。周囲はちゃんと協力したのかというと、それは怪しい。だめな責任とらせて辞めさせても、それはなんにも解決してないよね。だから何度でも同じ失敗を繰り返す。次の人がもっといいのかというと、そういう風に人材が選ばれるシステムにはなってないってーの。民主主義って、国民の誰でも国政を預かれるんだから、むしろふさわしい人がトップになれる可能性はとても低くなるんじゃないのかなぁ。菅さんは「民主主義は期間限定の独裁だ」って言ったんだって? 間違ってるよ。一人でやってはいけないんだ。一人で出来るわけがないからこのシステムがあるんだ。きっと。
したがって責任を一人に帰結させることも間違ってる気がする。法の執行が出来ないなら行政府全体に責任があるし、必要な法が出来ないのなら立法府の責任だ。責任は与党にも野党にもだ。必要な法案が通らないとき、通せなかった方にも通させなかった方にも責任があると思う。一方だけに責任があるわけがない。どちらも有権者の付託を受けたはずなのだから。どちらが多数になるかは結果であって、一票は一議員に与えられたはず。負けた側の票の分まで責任を背負って立法府で働いてることを忘れんといてほしい。平時ならともかく、通すべき法案かどうかぐらいの判断は普通に出来るはずだ。子供手当がどうとかこうとか、どっちの側も小さいことでギャーギャーゆうなよ。それを人質に取って特例公債法案を通すとか、バカじゃないのか? そんな駆け引きで勝って誰が喜ぶんだ?

いろんなところで現場はよくやってんだけど、いや、ホントに懸命にやってんだけど、その方向は正しくて将来報われるのかというと分からない。ただ報われてほしい成功してほしいと願うだけ。「がんばってください」とか、言葉ではもっともなこと言うんだけど、じゃあ、風評被害の加害者は僕ら自身じゃないのかと問い直すと口をつぐんでうつむくしかないよな。歴史のどの時点を振り返っても、世界のどこを探しても人類が直面したことのない問題に私たちは出逢ってるのに、答えがあると思ったり、誰かのせいにしたり、なにやってんだか・・・怒っても恨んでも憎んでも、なんにもいいことないことわかってるんだから、黙々と目の前のやるべきことをこなしていくしかないんだよなぁ。せめて来週決まる新しい総理大臣さんにはやるべき仕事を間違えずにやりきってほしいな。どんな妥協をしてもいいよ。とにかく前に進もう。勝てなくて非主流派とか野党とかになった連中はすねて邪魔ばっかりすんなよ。東北の冬は寒くて厳しい。今からやるべきことが山ほどあるんだから。

誰が勝つのか分からんけど、たぶん数ヶ月すれば我慢が出来ない人々が文句いいだすと思う。火中の栗を拾いに行った勇気だけは認める。たいしたもんだ。
コメント
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