hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

納豆が消えたぁ

2007-01-09 22:15:32 | 食・レシピ

 テレビ番組の影響力は凄い! 店頭から納豆が消えたという。どこを探しても品切れだそうだ。

 何でも納豆ダイエットとかがあるのだそうで、それを某番組が伝えてからというものどこのお店も売り切れらしい。

 昨日から今日にかけて納豆の話題が喧(かまびす)しい。何人の人がぼくに伝えてくれたろう。一人や二人ではない、かなりの数になる…。

「待てよ!」

 ってことは、あたかもぼくには納豆が必要だ、と暗にほのめかしてくれてる訳?

「ちょ~っと、ちょっとぉ! ぼくってデーブぅ?」

 断っておく。ぼくが太めに見えるなら、それはあなたの気のせいだ。それを人は錯覚と呼んでいる。

 伝えるところによると、mogeさんが、鮮やかなリベンジに成功したとのこと。おめでとう! そして、ありがとう。見事なグレはこんな風になって、今、ぼくの前にいる。サラダ仕立てのフライ。

Gure


割れても末に

2007-01-06 17:55:51 | 音楽

 正月といえば、「百人一首」。だが、ぼくには心に深い傷を負った思い出があって、未だに目を背けたくなる。それは…。

 高校1年の夏休み、古文の宿題が出た。

「百人一首を全て暗記せよ」

それも、新学期早々に試験があり、もし満点を取れなければ、罰として、誤答の数の冊数分の大学ノートに、1ページまるごと一首として計百ページ、歌を自筆で書き込まなければいけない、というとてつもないものだった。

 ご想像のとおり、ぼくは満点を取れず、ノートと格闘する秋になった。その時だ、日本人を止め、イタリア人になろうと決意したのは。

 それは長い道のりだったが、このトラウマ、アレルギーから脱却できたのは、他でもない、枝雀さんの落語、「崇徳院」のおかげである。

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発売日:2000-04-26

 熊五郎が本家に呼びつけられたのは、若旦那が突然の急病で、しかも、原因不明で、症状は重いという、その訳を探れというのが大旦那の依頼である。若旦那から訳を尋ねると、どうにも恋わずらいのようなのだ。

 なんでも、高津神社参詣後の茶店で、十七、八の綺麗なお嬢さんと遭遇し、瞬間にお互いが惹かれあうものの、名も名乗らず、行き過ぎようとしたのだが、お嬢さん緋塩瀬(ひしおぜ)の茶袱紗(ちゃぶくさ)を忘れている。慌てて若旦那が追いかけ手渡すと、お嬢さんがお礼を言うのはもちろん、茶店で料紙(りょうし、紙に筆・硯を添えて出すこと)を借り、

“瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の”

という歌を書いて、若旦那に手渡した。

 こうして始まる抱腹絶倒の顛末。大阪言葉の豊かさ、柔らかさ、面白さと、当時の人の高い教養度がうかがえ、実に楽しい噺なのだ。

 端緒となる短歌、この崇徳院さんの下の句が「割れても末に 逢わんとぞ思ふ」。つまり、今日は本意ないお別れを致しますが、末にはまた、めでとうお会いできますようにとの意味かいなあと思うと、それから頭が上がらん病気になったという若旦那の初心さ。何度聴いても、若旦那と熊はんの掛け合いは可笑しい。さらに、熊はんの涙ぐましい努力と大活躍で無事ハッピーエンドを迎える。

 暗記するより何より、歌の真髄が沁みこんでくる。

本意ないお別れ
末にはまためでとうお会いできますように

日本人って素晴らしい。日本語は豊かだ。

 今もこのシーンは空で言えるほどまる暗記し、焼きついている。学校は先ず「マインド」を教えるべき場所だ。

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魔法のパン

2007-01-04 23:11:06 | 食・レシピ

ぼくのこと、ブログに書かんといてな。

 社会人のほうの息子からの注文である。で、しばらく書いてない。ネタに困ったときに重宝だったのに、残念なことだ。

 その彼が、携帯のカメラで撮影を始めた。被写体はパンである。

Bread_by_rika

 実は今日、魔法のじゅうたんさんから手作りで、しかも焼き立てを頂戴したものだから、袋から出して冷ましていたところ、すかさず見つけた息子がつまみ食いをした。さらに、パン切り包丁を取って来て、切ってストーブで焼いて食べることまでした。息子の舌は肥えていて、味にうるさい。その彼、挙句が撮影だ。

「なぁ、誰にもらったの?」

事情を話すと、

「写真、撮らんの?」

「…?」

「撮りなよ!」

「撮ってどうするのよ?」

「ブログ書くのやろ? ネタにしたら?」

息子はぼくのブログの読者でもある。

「何で?」

と、訊きつつ、長年の父子関係である、ここら当たりで気がついた。で、確認をしてみた。

「美味しいのヤロ?」

 首を大きく縦に振る。

「目茶ウマすぎる!」

さらに尋ねる。

「また、焼きあがったら欲しいのやろ?」

「ウン!」

質問には質問で返す会話といい、欲しいものをゲットするときの手といい、まるでぼくの分身を見る思い。目の前にもう一人のぼくがいる。という訳で、魔法のじゅうたんさん、

「ありがとう」

も、

「ご馳走様でした」

も言ってないのに、

「お代わりです!」


美味しい正月

2007-01-02 19:53:05 | 食・レシピ

Tai

 たぶん今年は"ぶた"年と呼んでもらっても差しつかえない。タガが外れたように美味しい正月を満喫している。きっと戻れると信じて、行方も知らぬデブへの道を進んでいる。

 お隣のシェフ謹製のヴィネグレットソースをシェアしていただいて、鯛の造りに合わせてみた。鯛のカルパッチョである。シェフんちのブログにある通り、「ヴィアンフェ風ドレッシング」を頒布してもらう機会があった。その時から、寝かせて味に深みと円やかさを出す時間を充分に経ている。したがって、今が一番食べごろなのである。いわゆるベースソースとして、トマトやパセリ、EXバージンオリーブオイルを追加することで、単なるコールドサラダ用ドレッシングに終わることなく幅広い献立に応用が利く、利く。それにしても、尖がった酸っぱさが消えたこのソースの美味しさは何に例えたらよいだろう。箸をおく暇がないほどである。ぼくの口中にひろがる余韻を共有する人々がこの町に少なからず居るという想像は楽しい。匂いはぼくからだけじゃない、同じ口臭のひとが他にも居るんだよ。ほんのエクスキューズ?

Condor

 さて、昨年末に取材を職業とするA嬢から、知る人ぞ知る隠れ家のような喫茶店を勧められ、自転車漕ぎのついでに立ち寄らせてもらっている。

「コンドルは飛んで行く」

というお店なのだが、アンティークなインテリアと小物がユニークなカントリー風が心地よい。さらに、ぼくがストレートと呼ぶエスプレッソ珈琲(300円、お代わりは150円)が実にウマくて、病みつきになる。窓からは志摩のごく自然な風景が広がるが、時間によって表情を変える雑木林を眺めているだけでも癒される。ただし、一服したらおしまいというセッカチな御仁には不向きである。当ったり前の景色から心象画を描き出すぐらいのゆとりと心意気を携えて訪れたい。

Cookie

 kiyoさんの東京土産、西光亭(せいこうてい)のくるみのクッキーである。白いお粉に包まれ白粉のようだが、手作り、しかも人口保存料・着色料・香料の類は一切使用していないナチュラルなお菓子だ。クッキー好きのぼくにはたまらない。後を引く美味しさで、もっと欲しいとオネダリだ。

 もっと慎み深い男だったはずなのだが…。ブーにひたすら傾いている。


ミステリアス

2007-01-01 23:58:28 | 音楽

 年賀状。午後もずい分遅く忘れたかけた頃に届いた。

 さっそく拝見。綺麗やし、個性的やし、どれも力作ぞろいでこしらえた人のひととなりが10×15センチの紙面に透けている。みんな達者だなぁ。思わず口もとが緩む。ご機嫌だ。

 ぼく自身、今年ほど年賀状作りに苦しんだことはない。だから、みなさんのを拝見して、感心するばかり。一時(いっとき)、白紙で小さく名前だけをどっかにポツンと載せて「おしまい」にしようと考えたほどである。アイデアが高邁過ぎ、脹らみ過ぎ、収拾がつかなくなった。蛙の次に猪が嫌い、ビジュアル的に。

 で、逆算してタイムリミットぎりぎりでやっつけたのがお手元のものである。間に合ったかな。

 で、気づいた。ハテ? 差出人がどなたか分からないのが一通。

  • インクジェット紙
  • 宛名面筆で手描き、裏面も手書き風のデザイン
  • 御屠蘇が杯に注がれて酒器に金色で猪
  • 字はぼくより上手

とくれば選択肢は逆に増えるか…。

 筆跡に覚えがあり、喉元まで出掛かっているのだが、正月早々、煙草吸いたくなっている。

My Baby Just Cares for Me My Baby Just Cares for Me
価格:(税込)
発売日:2003-06-24

 ニーナ・シモンの"My Baby Just Cares for Me"を聴きながら年が明けた。ピアノの弾き語りが達者なジャズ・シンガーだ。それとも、歌唱力の秀でたジャズ・ピアニストというべきか。17歳でピアノを学び、ニューヨークのジュリアード音楽院でピアノ及び作曲法を学んだというから、納得する。黒人解放運動に力を入れるなど、プロテスト色が強いアーティストで、学生時代は憧れの人だった。この曲、弾むようなピアノが心地よい。猫踏んじゃった感の印象が強いが、そこにとどまらない深みがあり、虜になる。

 あっ、そうだ。申し遅れた。

あけましておめでとうございます
今年もよろしくおつき合いください