積極果敢といおうか、デジカメをもう一台購入しようかと検討されておられるようだし、先だっては、より高品質、高機能なプリンタを導入されたばかりだ。もちろん、それもこれもすべてお孫さんの成長をしっかりデジタルで記録させるためだ。
古風で、純日本的女性の代表ともいえる彼女だが、多芸多才は皆の知るところ。ばかりか、定年後も新しい資格を取得するため留学されたり、ライフワークともいうべき健康体操の推進に勤められたりと、まさにアクティブを絵に描いたような方で、ぼくは「やんちゃ姫様」とお呼びする。大変失礼な言ではあるが、ニコニコと受け止めてくださって、誠に豊かな包容力の持ち主でもいらっしゃる。
今日の質問は「音が出なくなった」から始まったのだが、これは難なく解決し、ボリュームの位置、マイク端子の位置を確認すると、
「えっ、パソコンで音声が録れるのですか?」
「あのー、音楽CDを前に録ったじゃありませんかぁ…」
これは迂闊であった。ぼくが不親切だった。お孫さんのお声をカセットデッキに納めてみえるという。申し訳ないことだ。だって、歯が生える前の声はまた格別で、まるで天使の声なのだから。
世はデジタル時代、K氏などは自分の過去のクラシック・ギター演奏会のライブ・テープをデジタル化すべくONKYOのオーディオ・プロセッサーを導入して、せっせと作業に余念がない。PCマイクは一本、千円もしない。まあ、大切なお孫さんの声をそんなチープな機械で扱うには役不足だろうが、不可能ではない。まずは録音できることを確認する程度でよいだろう。
マイクをパソコン内臓の端子に差し込んで、「アクセサリ」から「サウンドレコーダー」を起動する。操作は、普通のデッキにあるものと同じようなものが画面上に表示されるので、録音ボタンをクリックするだけだ。停止ボタンをクリックして、「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」…、他のソフトと手順は何ら変わらない。
将来、民生機といえども、もっと廉価で、より高機能な再生装置が誕生するのも不思議ではない。そのために高音質な音源にしておくことが望ましい。そこで、マイクロフォンやオーディオ・プロセッサーにこだわることになる。
それを教えてさし上げれば、Yさんの眼、さらに輝くことになるだろう。彼女にとってお孫さんはなにより宝なのだから。ぼくの声が悪魔の囁きに聞こえないだろうか、ちと心配である。
フラット・マンドリンで「My Old Kentucky Home」を弾き始めた。楽譜がないので我流を通しているが、フライドチキンが食べたくなるほどの出来にはなって来ている、と言ってみるテスト。
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