携帯を換えた。そのためだけに3回ほどショップに通う破目になった。
何故か?
自分の無知のためである。
だって、携帯ってのは恐ろしくややこしい。しかも、自己責任を前提に否応無く選択を迫られる。誤ると、無駄なお金を費やしたり、有利な条件を見逃して損したり、と、これはイラツク。しかも、店頭では、温もりのある説明は期待できない雰囲気なのだ。的確なのだろうが、ユーザ側ではないガイド。
「こうすればさらにお得ですよ」
なんて言葉が聞かれない。
「それでいいんですね、よろしいですね」
責任を押し付けられる形で切り込まれる感じ。パソコンの相手してた方がはるかに気楽だ。無知が被害者意識を尖らす。不案内な分野に途方に暮れて吠えそうだ。
さらに使用開始を待たされ、直ぐには手元に届かないことが判明し、とうとう言葉が荒ぶった。このぼくが…。電話番号を知らせ、
「また、出直す」
と店を出た。めったに見せない感情を晒した自分が嫌になった。憮然とした自分も嫌だが、買い物してこんなに楽しくないのも初めての体験だ。
もしかして、禁煙のせい? お店の人に悪いと今さら反省する自分も嫌いだ。
今夜のBGMは、"Oh Lonesome Me"しかないな。