12月12日に行われた室蘭工大国際セミナーに参加してきました。今回は「新聞の国際報道~海外駐在記者12年~」と題して講師に毎日新聞の福原直樹さんを迎えて、海外からの報道について自身の経験も交えた講演でした。日本での取材は記者が直接自分で取材して記事を書く「直接取材」がほとんどであるが、海外報道は大手通信社や地元紙を基に記事を書く「間接取材」が多いとのことでした。海外の駐在員はほとんどが一人で、全部をカバーできないことと、時差の関係で日本の朝・夕刊の締め切りに合わせるのに、睡眠時間が取れず生活が不規則になる実態などを話されていました。また、長く海外に駐在していると、ややもすると現地での感覚に陥り、日本で必要な記事と現地でのニュースの判断ができなくなることもあるが、最近はインターネットの発達により、瞬時に世界中の情報を取れるので海外にいても日本の今の状況が掴めるので、いつでも海外の中の日本人としての感覚で日本にとって必要な情報を取捨選択して書くことができるとも話されていました。講演後の学生からの質問で、戦争(紛争地)での現場取材やジャーナリストとしての原点など貴重な話も伺えて、有意義な講演でした。

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