百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

ストップ ザ 【 近視 & スマーアホ脳 】 ~ NHK『BS世界のドキュメンタリー』 & 『クローズアップ現代』 より

2019-02-26 13:46:53 | 日記
 本稿は わが孫たち そして 日本の 全ての子たちに捧げるものであります。
忙しい方のため、まず 結言(研究発表のラストの定番だったこの言葉、不思議なことに 大辞林にも広辞苑にも載ってません)を申しますと、①近視予防のため、日に2時間程度 太陽光を浴びて下さい。そして ②18歳までは、脳みそが空っぽになる ”スマホ脳” 病 を避けるため、スマホを持たないで下さい ということであります。

 半世紀以上も前からでしょうか、欧米人から カメラをぶら下げ メガネを掛けてると日本人 と揶揄されていたように、われわれ日本人は、近視であることに あまり違和感を感じないのですが、世界的な観点で捉えますと、現在 大流行 と言えるほどに、近視者が猛烈に増えてきていて、このまま放置すれば 失明者が激増するかもしれない と言うのであります。

 2017年、ARTE France / Scientifilms さん制作による『The Myopia Boom』というコンテンツが、H31.1.22 NHK-BS1『BS世界のドキュメンタリー』で 放送(初回放送 H30.6.5 )されました。日本語タイトルは『近視との闘い~”大流行”は止められるか』です。



これは ↓ 世界の近視者の割合を示すマップ ですが、特に東アジアが 危機的状況であり 欧州でも急増中で、今やパンディミックと言える状況にあり、世界中の眼科医が危機感を抱いていると。


ではいったい なぜ近視になるのかと言えば、眼球が楕円形に伸びたまま戻らなくなってしまったため、網膜の位置が 像を結んでいるところから遠くなり、ぼやけた像を認知することになるのだと。で 強度の近視 すなわち 網膜がひどく引き伸ばされっ放しになると、網膜が裂けてしまい失明することにもなるのだと。



番組では オーストラリア フランス シンガポール 中国 台湾 の大学教授や眼科医の研究や取組みが紹介されてまして、以下 特に気に留まったことを記します。
・遺伝による影響は 3% ほどか
・近くで見ることの影響は ほとんどない 
・屋外で過ごす時間が多いほど、リスクが減る
・オーストラリア人はアウトドア好きが多いので、驚く程 少ない
・2hr/day 屋外で過ごせば、近視は 1/2 ~ 1/3 に減少する
・太陽の光を浴びることが重要
・台湾では 2010年から 80分/day の戸外活動を制度化し、近視率を下げている



・青色や白色系の波長の短い光を浴びると化学反応を起こし、網膜からドーパミンが放出され
 眼球が伸びるのを防ぐが
・暗ければ赤色系の光となるため、ドーパミンが放出されず、眼球が伸びる
・一度 眼球が伸びたまま(近視)になれば、もう元に戻せない
・角膜をレーザーで削る手術を施せば近視の矯正ができる。ただし強度の近視は手術不可で、
 正味 8秒で終わる手術であるが、保険が効かず、数10万円掛かる


    レーザー光で角膜を削り、伸びた網膜上に焦点が合うよう 矯正する


・ベラドーナ(美しい女性という意味)という植物から抽出できるアトロピンという物質が
 眼球の伸びを抑制することが判ってきているが、まだ認可されるまでには至らず

オイラは、何故 眼球が伸びるのか? が最も肝要で、それをイチバン知りたかったですが、言及ナシに終わりました。で、止むなくオイラが考えた理屈を 以下 お示しするとしますが、如何でしょう?。正解をご存知の方 ご教示願い度く。

神様がお創り給うた人間のマナコというものは、そもそも こんなにしょっちゅうモノを間近に見ることを想定してなかったのではないかと。そのため、角膜と水晶体で担うレンズの仕様とアンマッチが生じていて、すなわち短距離の被写体の焦点合わせには、屈折率を高くに調整する必要がありますが、その対応の度が過ぎ、疲れで高い屈折率の維持が叶わなくなり、だんだん焦点を結ぶ位置が遠くなってってしまうという現象を招くので、ぼけた像を見るハメに陥ってしまうということになるのですが、

人間、見えるか見えないかは、時に生死を左右する事柄でありましょうから、遺伝子には 見ることを最優先するよう プログラミングされてるのではと思え、ぼけた画像と認識すれば、非常事態への対応として残されている いわば禁じ手とも言える手段を用い、すなわち焦点を結んでいる位置まで眼球を伸ばし、クリアな画像を得ようとするからではないだろうか というものであります。ちょっと諄(くど)くなり過ぎましたが・・・・第1項は以上であります。

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 次は、H31.2.19 NHK-G『クローズアップ現代 ”スマホ脳過労”大人も子どもも記憶力や意欲が低下?』から、イチバン重要な事柄のみ ピックアップいたします。東北大学という非常に権威のある大学の教授さんが、ここまでハッキリいわれるということの特異性、重大性および深刻度を、ストレートに感じ取る必要ありと思います。

川島教授の仰られている通り、18歳までは禁止すべきであると思います。本当は 大人も同じ と理解すべきでしょう。人間をお創り給うた神様は、今 あらゆるチマタで見受けられる スマホ狂い生活なんて、まず予測できてなかったと思います。こんな状況が続けば、人間 近いうちに 間違いなく滅びます。


これはインタネット利用時間と3年間の脳発達の関係を 224人について調査したデータですが、オイラは これほどまでに明瞭な相関を示す因子を、他に知りません。なお勉強時間は 30~120分の違いがありますが、その違いによる差異は あまり関係ないと・・。(ただ 後になって、これは知能レベルとスマホ利用時間に、明確な相関があることを示しているだけかもしれない という疑問は、湧いてきてます。すなわち、できる子ほどスマホと距離を置いてるということ)


黄色部分は、脳全体をつなぐ神経線維の集まり ≡ 白質の発達の遅れている部分で、
「初めてこんな広範な領域に悪影響が出るものに出会いました。子どもたちの記憶の能力自体にマイナスの影響が出ていると予測されます」と・・・・

「極端な話ですけども、法律によって 18歳まではスマートフォンを 1時間以上使ってはいけないと、強制的におさえてあげるほうが、未来にとっては幸せであろうと考えます」と・・・・ここまで言い切っておられること、重く受け止めるべきではないでしょうか。




スマホを使いますと、短時間に入り込む情報量が多過ぎるため、脳の処理速度の限界を超えてしまい、さながら ゴミ屋敷のようになってしまうのだそうで、さすれば脳の血流が減少してしまい 脳機能を鈍らせる とのこと。

振り返れば、人間に害を及ぼすという点に於いては、タバコとまったく同じではないかと思え 愕然とするのですが、タバコは臓器止まり 脳にまでは そうは損傷を及ぼさないので、ひょっとして より 悪質で脅威なのかも?と思えてきます。

人が人たる所以の 肝心要(かんじんかなめ)の中枢 ≡ 脳 を蝕むとなれば、麻薬といっしょ。となれば少なくとも、スマホ利用を前提とした政策など、考え直したほうがいいのではないかと思えるのですが・・・心配し過ぎ?



 

 



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