百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

哀悼:金子兜太さん~オラも 荒凡夫(あらぼんぷ) ガンバルゾー !!!

2018-04-08 21:38:04 | 日記
 本日(H30.4.8)の産経新聞に、宮坂静生さんの 金子兜太(とうた)さん追悼記事が
出てました。


4月4日には、金子兜太さんの最後の9句が掲載されてました。

  
上の「荒凡夫 一茶」という本は、この ↓ 中島誠之助さんの紹介記事(H25.4.27 産経)を読み、
購入しています。


NHK-Eテレでは 2月25日 H26(2014)2月22日放送された「94歳の荒凡夫 ~ 俳人・金子兜太の
気骨」の再放送がありました。




下は オイラが昔 買っていた、H6年「チクマ秀版社」さん発行「二度 生きる」および 
S62(1987)年「集英社」発行「放浪行乞 山頭火120句」という 金子兜太さん著作本です。
 

老生 この2月20日 98歳で亡くなられた 金子兜太さんは、昔から注目している方でした。現代の俳人さんの中では、自由さが際立っておられたからです。でも 今現在もそうですが、山頭火さんほど 惹きつけられはしないのです。

理由は、現代という時代は 山頭火さんや放哉さんのような、見ようによっては社会性にまったく欠如した 自堕落で 乞食のような破滅した生活の中、文字通り 命を賭け 俳句しかない人生なんて送るのは、到底 許されないし できない ゴジセイになってしまってて、その分 俳句そのものから放たれる 凄まじさ 深淵さ 切実さ、パワーや エネルギーや 衝撃波 といったものが、どうしても 小粒になってしまうからであります。

それに地理的・風土的要因もあるかなぁと思ってます。山頭火さんは山口県防府市、尾崎放哉さんは鳥取市と 中国地方出身、金子兜太さんは埼玉県秩父市。やっぱり 中国と 坂東とは 持って生まれた 気質・感性 が違うように思えます。一言で言えば、西は ヤワ~ 東は ゴツー といったとこでしょうか。

そうした中にありまして 金子兜太さんは、目いっぱい 許される限りの自由さを発揮された方ではないかと、オイラは思っています。この「アラボンプ」、なんて 素敵なコトバなことか。小林一茶さんが最初に用いられたという言葉「荒凡夫」。何物にも囚(とら)われず 欲望のまま生きる 平凡な男、愚のまま 自由に 本能のまま生きる、まさに 今の オイラの生き方そのもの。兜太さん亡くなられても、オラー、ケーからも アラボンプ ガンバルゾォーォ!!!。

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする