まあ、最初にぶっちゃけると10例くらいあしますけど結局すべて未解決のままです。まあ、もうかなり時間経ってる事件ばっかりで警察も動いてないものばっかりだしねぇ。
驚いたのは、先生が今回用いるホメオスタシス同調って手法。犯行現場に赴き、主に犯人に「なりきる」ことで事件の全容を明らかにするって話なんだけど・・・うーん、それって
程度が低ければ普通の推理
ガンガン当たるようだったら先生が否定してる霊視
みたいなもんじゃないだろうか。結構苫米地本を読み続けてる僕でさえそう思うんだから、普通の読者は余計じゃないかな。しかも毎回締めには被害者に黙祷すると言う表現が・・・まあ、書いてるのはジャーナリストなんで、そう見えただけで別に被害者に黙祷してるわけじゃないかも知れないけど。
で、結局のところ面白くないのか?と言うとこれがめちゃくちゃ面白い・・と言うと問題があるか・・興味深い。
結局、苫米地先生の裏社会にも通じてるネットワーク、膨大な知識、推理力、脳機能的見地で様々な仮説やらが構築されて行くのがすごく興奮するんです。オススメ。
普通に推理だけしてりゃ良いのに・・・
特に驚いたのは同人作家殺害事件での、オタク趣味への造詣の深さ(ショタの起源を超詳しく説明)、SMプレイ死にも詳しく、公安や世界の秘密警察に殺し屋にも・・・ホント、何者なんだ。
一番スリリングだったのが、苫米地先生が芸術家や天才と呼ばれる人の共通点が統合性失調によるものだと説明した上で、特徴としてみなドーパミンのですぎで双眸がカッ!と見開かれているところなんです・・・と言う部分・・
読みながら、「あんたじゃん!」
と思わず突っ込んだけど、書き手のジャーナリストが洒落た表現で突っ込んでるのがまた良かった。ここだけでも読む値打ちあったなぁ
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