星田オステオパシー

左の腰がすごく痛いという方(20年くらい前に左膝の複雑骨折)

一体このブログはなんなんだw ということになりそうなので久々に本業の方の記事を。

年々ひどくなる腰痛というお話。聞いてみると20年以上前に左の膝の骨をバイク事故で複雑骨折しているという。膝のお皿が砕けて脛骨が太もものところまでズレたというからかなりの事故ですよこれは・・手術も三回ほどやってようやく動けるようになってるけど年々腰の痛みがひどくなるという。

ご本人の話では膝を庇ってるからでは?ということだったが、確かに右足に比べて左足の太ももの筋肉の緊張がすごい。そして膝から上の筋膜が極端に外側下方へと捻れている。筋膜の中を神経だけではなくて脈管系が全て走ってるので筋膜がよじれてるというのは、リンパの流れも血流も神経も全部が影響を受けるのです。で、そのねじれを解消すべく筋膜の調整を始めるとモロに腰に響くという・・これは決まりですかね。いわゆる筋筋膜痛という事で原因は事故後の筋膜のねじれによる神経痛であると断定して良いでしょう。筋膜の捻れはレントゲンやCTスキャン・MRIでも映らないので手で触ってみるしか確かめる方法がありませんので、概念がない場合は疑ってみることさえないと思われます。事故もそうですけどメスを入れるということは多層構造になってる(木の年輪みたいな感じ)に筋膜を貫通して癒着させてしまうことになるので、いずれ筋膜痛、骨の変形などを引き起こしてしまうんですね・・

 後は膝から下の部分で硬い部分を緩めてねじれの負担を分散するようにして(事故や手術で完全に破壊・癒着してしまってるのを局所的な筋膜調整で取るのは限界があるので連携する部分をちゃんと働くようにさせる)、負担を減らして、後は自分でやってもらうケアの方法をお伝えして終了。
 
 うーん、まあ多分効くんじゃないですかね(^o^)

 ネットで解剖図を検索して神経の走行に沿って自分で組織を緩めるようにすると自己メンテナンスがはかどりますよ。今回は腓骨神経がやられてしまってるということでしたが、深い枝は親指のところで出てきて終わるので、その辺が固くて引っ張られててもスネの外側が気持ち悪かったりするので・・(僕の体験談)
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