忘備録の泉

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講演ネタ(スペイン)

2016-10-24 08:21:26 | 読書
16世紀、世界中に植民地を持ち、ヨーロッパでも絶大な勢力を誇っていたスペインは、「無敵艦隊」と呼ばれる大艦隊を擁していた。
リスボンからイギリス上陸をめざした「無敵艦隊」は、130の艦船と3万の兵、砲2000門という堂々たる編成だった。
それに対し、イギリス艦隊はわずか80隻。
戦力的にはスペインが圧倒的に優位に立っていた。
ところが大方の予想に反して、無敵であるはずのスペイン艦隊は、イギリス海軍に敗れてしまう。
勝敗を分けたのは機動力の差だった。

スペイン艦隊は1000トン級の大型船で、射程の短い重砲を装備していた。
スペイン軍は、敵船に接舷して陸兵を斬り込ませる白兵戦を主戦法としていた。
大量の陸兵を乗船させていたので、その分機動力はおろそかになっていた。

対するイギリス艦隊は、小型だが機動性にすぐれた船をそろえ、射程距離の長い軽砲を主力にした。
艦隊を指揮したのは、海賊上がりの船長らである。
結果、戦いはスペインの大敗に終わった。
スペインに帰り着いた船は、わずか54隻にすぎなかった。
この敗戦で、スペインの国力・権威は一気に揺らぎ、衰退の道を歩み始める。
一方、戦いに勝利したイギリスは、制海権を握り、海洋帝国への礎を築くことになった。

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