中道思想と「四聖諦」

釈尊は「初転法輪」とよばれる最初の説教のなかで、中道思想と四聖諦について語った。
彼は、極端な快楽主義も、その反対の行き過ぎた苦行も、いずれも無益で卑しいものだとした。
そして、その両者にかたよらないところに真実の道を見つけるべきであるという。

さらに、釈尊はこういう。
「中道主義とは、相反するものの中ほどといった安易なものではない。
それは、どこにあるのかわからない。
自分で迷いながら探さねばならないものである。
そのようにしてつかんだ中道を実践するためには「八正道」とよばれる正しいふるまいを行う必要がある」

さらに釈尊は、こう説いた。
「中道を妨げるものに人間のもって生まれた迷いがある。
その迷いは、「四聖諦」という考え方をとって克服せねばならない」


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