二宮翁夜話②

「天の理」と「人の道」

世界というものは、くるくる回ってやむことがない。
寒さが去れば暑さがやってきて、暑さが去れば、寒さがやってくる。
夜が明ければ昼となり、昼になれば夜がやってくる。
また、万物生ずれば滅し、滅すれば生ずる。
寝ても覚めても、じっとしていても動いていても、昨日は今日になり、今日は明日になる。
田畑も、海、山もみなその通りだ。

しかし、人の道はこれと異なる。
天理から見れば、稲や雑草に、善も悪もない。
人道はその天理に従うけれども、その中でもそれぞれ区別して、雑草を悪とし、稲や麦を善とするように、みな人間にとって便利なものを善とし、不便なものを悪とする。
この点において、人の道は天の理と異なるということを知っておいた方がいい。
なぜなら、人の道は人が立てたものだからである。

人の道は、長い歴史の中ですぐれた人々が料理して味つけしてこしらえたものなのだ。
だから、ともすれば壊れてしまう。
政治や教育を確立し、刑法や礼儀を制定し、やかましくうるさく世話をやいて、ようやく人の道は成り立つものなのである。

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女子力が

あるとかないとか

言うけれど

女の子は力ですか。