忘備録の泉

思いついたら吉日。O/PすることでI/Pできる。

幸福論(1)

2017-11-14 12:11:06 | Library
ラッセルの幸福論。
哲学者ラッセルは経験上から、自らが幸福になれた理由をこう述べている。
ひとつめは、「自分がいちばん望んでいるものが、何であるかを発見して、徐々にこれらのものを数多く獲得したこと」
ふたつめは、「望んでいるもののいくつかを、本質的に獲得不可能なものとして上手に捨ててしまったこと」
みっつめは、「自分の欠点に無関心でいることを学び、だんだんと注意を外界の事物に集中するようになったこと」

なるほどという思いである。
まずは目指すべき目標が明確であるべきだ。
そしてその目標に大きな無理があると挫折したり、心が折れてしまったりもするから、無理なものは捨ててしまえという。
またラッセルは、自分の力で人生を切り拓いていこう、幸福を獲得していこうという、非常にポジティブな考え方をする。

ラッセルは、幸福を手に入れるために科学的に理論的に物事を考えて、まずは幸福になるためには、不幸の原因を知らねばならないとした。
不幸の原因を分析し、具体的に8つの原因を挙げている。
①バイロン風の不幸
②競争
③退屈と興奮
④疲れ
⑤ねたみ
⑥罪の意識
⑦被害妄想
⑧世評に対するおびえ

(つづく)