中田清介のブログ:ほんまち界隈

下町の風情を残す本町商店街の四季折々や日々の活動報告を綴っていきます(2022年6月よりgooブログに引っ越し)

長浜のまちづくり

2010-02-27 22:46:00 | まちづくり

先日、丹波篠山市へ合併特例期間が過ぎた後のまちづくりについて、視察調査してきました。このことはすでにお伝えしました。翌日久しぶりに長浜市を視察させていただきました。最初は長浜楽市で有名になり、その商業施設へは2度視察したことを覚えています。その後長浜市は黒壁のまちづくりでで有名になりました。私は平成11年から3回ほど視察していますが、今回改めて訪問して、着実にそのコンセプトを持ったまちづくりの広がりを感じて帰ってきました。
 以前に比べ質の高い店作りが根付き、脇道にそれても多くの魅力的な店舗が張り付いてきていました。もともと物なり豊かな地であるとともに、浜縮緬の産地としても栄えた土地で、大通寺の門前町としても有名です。曳き山で有名な長浜のお祭りも全国に知られています。そうした伝統文化の上に花開いたのが黒壁のまちづくりです。
 当日は多くの観光客の皆さんが訪れていました。飲食関係のお店もコンセプトのある店作りが目立ち、和菓子やけんちんうどんなども土地の名物として多くの人がその味を楽しんでいました。

 改めてコンセプトのあるまちづくりが広がりをもってまちなかに定着し、奥行きの深さを持ってきている。そのため何度も訪れることができるまちの魅力を高めていると感じました。また電線類地中化や路盤の整備、できるだけ車の進入を抑制し、歩行空間を大切にした歩いて楽しめるまちづくりを徹底しているため、気持ちの良い時間を過ごせる観光地として、一皮もふた皮もむけたと言ってはおしかりを受けるでしょうか。
 長浜市は現在年間280万人が訪れる観光地ですが、その90%が日帰り客です。宿泊型の観光地として、海外からの誘客にも力を入れている高山市とは少し方向性は異なりますが、今回教えられるところが多い視察となりました。