さる17日の「市民と議会の条例づくり市民会議in岐阜」の講評の中で、法政大学の廣瀬先生が次のような指摘をされました。「議会事務局の人数と議員の人数を逆にしてみたらどうでしょう」と。
高山市の立場に立って考えると議員は24名、事務局は8名の体制です。高山市はご承知のように人口93、000. 面積2,197.8平方キロの自治体です。
この問題は来年の統一地方選挙をにらんで、各地の議会で定数や報酬の問題がくすぶっているのを受けての話だったと思います。
これを高山市に当てはめると議員8人に事務局員24人ということになります。議員一人に3人の事務局サポートという体制になります。これには理由があるとの指摘でした。議員はアマチュアがなるもの。アマチュアにはプロのサポートが付くこと、これが世界の政治の常識である。しかし日本の地方自治体の議員はこれと真逆の方向で議員定数の削減を迫られる。第4分科会の中でお話しした「議員の仕込み」と連動する話だと指摘されたように思います。
市民の皆さんにも、議員の政治活動についてご一考いただくことではないかと感じます。
そういえば高山市の定員削減化計画と連動して、ここ数年来議会事務局の職員削減を市長部局は議会に迫ります。しかし総合的に見れば議員定数を2/3にまで減員したこともあり、そのための議会の活動を充実すると市民の皆様に約束して議会改革を進めてきたのであり、議会事務局の充実は切り離せない問題でもあります。十分なサポートがあって初めて議会は監視機能と政策提言が充実するのではないかと思っています。