中田清介のブログ:ほんまち界隈

下町の風情を残す本町商店街の四季折々や日々の活動報告を綴っていきます(2022年6月よりgooブログに引っ越し)

R4年9月議会一般質問通告

2022-09-10 06:21:40 | 議会活動
4年9月議会一般質問の通告を済ませました。今回は12人の登壇となりました。新市長誕生と去る⑥日の去る6日の「所信表明」を聞いた上での通告です。その上で疑問点を質してみたいと思います。
私の通告内容の表題は次のとおりです。
1.観光で稼げない「日本経済」の現状分析が続く中で、市長が
  描く高山の観光振興のあり方と新しい財源確保について
2.コンパクトシティを目指さない中での人口減少問題並びに地
  域振興について
3.市長が描く多様性と議会が描く多様性について
4.国が示す政策誘導は近年ますます強くなっている。飛騨高山
  らしさにこだわる独自の市政運営について
今回の一般質問の詳細は此方からご覧ください。https://www.city.takayama.lg.jp/.../202209ippanshitsumon.pdf
1.観光で稼げない「日本経済」の現状分析が続く中で、市長が描く高山の観光振興のあ
り方と新しい財源確保について
①これまでの観光のあり方を分析すれば、観光客の来訪と地域経済のリンクについて
は、厳しい現実がついて回っている。宿泊・飲食業の給与額は増えず、非正規雇用
を増やし、地域への波及効果も限定的だった。2015年からの5年間で平均給与
が減少した産業は2つと言われ、宿泊・飲食業界はその内でも最低と言われている。
その原因とされているのがホスピタリティ産業としての未成熟さと、ホスピタリテ
ィ産業の経営技術の劣後であると言われてもいる。観光振興の課題は「どれだけ需
要を確保するか」ではなく「需要をどれだけ付加価値創造に転換できるか」の時代
に入っていると言われる中にあって、どのような方針でこの現状を打開していくの

②選挙期間中の公約や発言では「観光振興のための新しい財源の導入」に触れられて
おり、宿泊関係者からの反応はコロナ禍のこの時期に市長候補が一方的に打ち上げ
た事への反発も出ていた。6日の所信表明を聞いていても、市長は「自分はこうし
たい」という事については、「図って参ります」、「・・して参ります」、「取り組みま
す」などの言葉を多用されたが、市民合意を得て政策を決定していくための前提で
ある、市民の皆様のご意見を聞くという発言はなかったと思う。少し力みすぎてい
るのではないか。産業政策の柱でもある観光については、関連業界ばかりではなく
市民の合意形成を図ることが肝要である。これまで不足している入湯税の税源配分
や使途に対する徹底した議論を省くことなく、未来志向のまちづくりをオール高山
で目指すとしてそのリーダーシップを発揮するのが肝要ではないのか
③今必要な観光政策という面から言えば、行政の指導性と民間の実行力の棲み分けを
明確にし、市民、事業者、行政が各々の役割をしっかりと自覚することである。こ
れまでの観光行政の中であいまいであった点を市民にもわかりやすく再提示して出
直すことではないか。これまでの反省点に立ってその課題を洗い出すことから始め
るべきだ。富良野市のように市民の受け持つ暮らしやすいまちづくりを通じたおも
てなしの部門、DMOやDMCを活用する民間の協力体制や資金循環、それらにつ
いての細かな目標設定と、コロナ禍の中で浮かび上がった観光行政の足りなかった
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部分を補う市役所の指導性。それらを再構築するのが最重点課題なのではないか。
預かり税の重複にもなりかねない税源の確保については、その前にやるべことが残
されていると考えるが
2.コンパクトシティを目指さない中での人口減少問題並びに地域振興について
①6月議会では改めて「クリエイティブ シュリンケージ(創造的縮小)で捉えた高
山市の持続可能性について」取り上げたところである。その趣旨は、急激な人口減
少社会にあっても、社会生活の維持に欠かせぬ相対的な活力を、地域の持つ豊かさ
の再評価で維持していこうとするまちづくりの理念である。國島前市長もよく「過
疎地域の人を一人として見放さない」と言い続けたが、公共交通利用の問題や、買
い物の不便さなどについてはお手上げの状況でもあった。市長の言われる「コンパ
クトシティはあえて目指さない」とはどういう構想でのまちづくりを目指すものな
のか
②人口減少問題は全国どこにでもある問題であるが、創造的縮小の持つ意味は、まず
きちんと人口減少社会を受け入れることであり、その上で地域の持つ豊かさを再評
価し、健康志向と恵まれた環境の活用によって、急激な人口減少下にあっても、社
会生活の維持に欠かせぬ相対的な力を維持していこうという構想であり、コンパク
トシティの理論も絡める事によってまさに「小さくてもきらりと光るまち」を指向
することとされている。大切なことは今ある姿を受け入れてそれを打開していくた
めの具体策の提示ではないか。その構想は固まっているのか
③ここで言う地域振興は支所地域のそれであり、口で言えるほど生やさしい問題では
ない。第1には地域の支え手となる生産年齢人口の層が薄いのである。その中で過
疎地域に住み続けられるように、そのための担当部暑については年度内に新設する
と言われるが、具体論で説明されなければ市民にはピンとこない。今までのような
屋上屋を重ねるような組織論なのか。ポスト配分は権限と責任の配分でもあると言
われるが、その権限と予算配分はどうしようとするのか。きちんとした設計図が必
要である。実態としての支所の充実のためにどのようにテコ入れしていくのか
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3.市長が描く多様性と議会が描く多様性について
①市長は多様性についても言及されている。多数の価値観で少数の選択肢をうばわな
い。こうした考えを施策に盛り込んでいきますと。翻って私たち議会は、多様性を
多角的に捉え、女性の政治参加に門戸を開くこと、地域によって課題は異なり多様
であること、多様な年齢層の参画によって民主主義に厚みをつけること、といった
考えを先の定数議論の中で発表してきている。合併で広くなった面積の中でどうし
たら幅広い市民要望をくみ取れるのかの議論であり、住民自治の実現に欠かせぬ問
題提起と捉えている。市長の思い描く多様性と議会が思い描く多様性には接点はあ
るか
4.国が示す政策誘導は近年ますます強くなっている。飛騨高山らしさにこだわる独自の
市政運営について
①国などが示す方向性や一時の流行や現象に「すべて答えなければならないと考えて
しまうきらいがある」として、市長は飛騨高山を磨く事を強く意識して市政運営を
行うと述べられた。しかし、このところの国の方針は、KPI導入などを通じての
政策誘導に傾きがちである。その事は自治体の総合計画の上に総合戦略の策定を推
奨して予算面からの誘導策を打ち出してきたことや、SDGs関連の推進計画や、
スーパーシティ構想などの採用まで、枚挙にいとまがない。今やすべての国の機関
の施策の中での補助金にまで、その傾向が強いと言える。今までの國島市政の中で
はそれらに飛びつくことでの予算確保に汲々としてきたのであるが、市長は国との
関係についてどのような判断基準をもって対応していくのか
 
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