中田清介のブログ:ほんまち界隈

下町の風情を残す本町商店街の四季折々や日々の活動報告を綴っていきます(2022年6月よりgooブログに引っ越し)

市長のお詫び

2016-02-26 00:13:00 | 議会活動
 既に報道された件の「保育関連事務処理の怠り事案」に対するお詫びなる文書が、企画管理部長より25日議長あてに手渡された。
 市民の皆様からの市政に対する信用を失墜させたことに対しお詫び申し上げるとの内容です。こうした事例は私の経験では初めての事であり、異例の事であるとともにそれだけの責任を伴う事案であると市長が認められたことなのであろうと推測します。部長の説明では市長・副市長共に不在の中で代理でとして伺ったということであった。定例会前であり行政も議会もその準備に忙しい時期である。それでもこうした事案であるならば直接会ってお話しいただくのが筋ではないだろうか。24日は議会は午前中議会運営委員会を開催し、日程等の確認をしたところです。行政側は午後から記者会見して新年度予算を発表されたのであり、連絡いただければ副議長ともども直接議会の代表として市長なり副市長に会見させていただく時間は採れた。25日であってもその辺の都合をつけることは可能。議長室と市長室はワンフロア―の距離である。町内電話一本で住むことである。
 いくら日程が詰まっていると言っても、私なら文書で残すより直接話すことを選ぶと思う。文書で渡された以上議長としては議員にそのまま報告しなければならない。
 29日より始まる3月議会では冒頭に市長より報告があると考えるが、様々な面で議会とのコミュニケーション不足も指摘されそうである。



責任の所在

2016-02-20 10:09:00 | 市政関連

2月18日高山市は、保育園関連業務についてその事務処理を怠ったとして関係者3名の懲戒処分を発表しました。
今回の処分対象となった事案は5件。
1.「龍華保育園」園舎改築に伴う国の交付金申請に関する交付要件を伝えなかったために今年度の対象とならなかった件。
2.私立保育園に対する各種補助金交付事務の遅延。(上半期分約7000万円を2月17日になって支払い)
3.同じく私立保育園施設改修に伴う市の補助金交付事務のミス。(補助指令交付処理が遅れたため当該団体は補助指令前に工事を着手してしまった。補助金の交付決定前にはいっさいの契約はできないこととなっている)
4.一時保育料軽減事務に絡む事務処理の過誤(一時保育料を平成27年度より1000円から800円に引き下げる決定をしていたが、事務処理を怠ったため公立保育園は800円で徴収したが、私立は従前のまま徴収していた。又第3子以降は無料とするところ従前のまま徴収していた)今後過徴収分総額109.3万円を返還することとし、各法人が返金した分については事務処理経費を含め補助金として支払う。
5.すぎがおか託児所への給付費を支給するための事務処理の遅れから給付が未払いとなっていた。今後2月中に支払うこととした。

この5件である担当のリーダーが絡んでいた事案と言われています。いずれも保育園運営については必要な交付金や補助金に絡む問題です。民間はそうした経費にからむ交付金・補助金が入らねば、正常な運営が困難になるものばかりであり資金繰りは苦しくなるばかりです。行政の信頼失墜はここに極まれりといった内容です。
個人の資質の問題と言ってしまえばそれまでですが、担当課の連携が取れていなかったと指摘されても仕方ない問題です。現在高山市は従前の係長を廃止しリーダーとし、グループ制を採用しています。グループ制は、繁忙期等で手が足りない時はグループの中で人員等を融通しあい、事務処理をスムーズに処理してくというものです。うまく機能していないのかなと思ってしまいます。建前はどうあれ配慮しあうという人間関係が失われているのではないか?
もう一つ、4.の一時保育の問題では考えさせられる点があります、保育料の軽減を決定していたが、それを伝えたのは公立保育園関係者のみで私立保育園関係者には伝達していなかった。加えて軽減した保育料について市の要綱を改定していなかったと説明された点です。
要綱とは事務をする上で必要なマニュアルであると言われています。ある事務事業を執行する上での根拠規定であり、不公平なく事務処理をスムーズに行うためにあらかじめ定めておくものです。
今回この問題の処理に当たってどうしたかというと、2月8日に要綱の見直しを行い、27年4月1日にさかのぼって改定したというものです。

要綱の定めにない事務処理をしておいて、私立保育園側には4月1日にさかのぼって返金をせよと言う事は本当にできる事なのか?
また、根拠規定がない軽減処置を実行してしまった公立保育園の運営はそれで妥当なのか?
後出しじゃんけんを正当化するという事じゃないのかと考えてしまいます。
ある事業で前年度より軽減処置を行うという事は、予算編成上でも大きな変更事案であり、そうした情報は庁内で共有されてきちんと処理される体制がないのかとも考えてしまいます。

前年度予算審査時にこの問題を行政として提起したのかと議員から問われても、それはしなかったという答弁。何かが欠けているんだと思います。総合計画との絡みでも合点がいかないのは、基本構想に即した個別計画を執行する段階において、基本構想を議決した議会への報告はきちんとなされるべきであり、議会はその執行や対応を見守り監視する役目を持つと言われています。昨今そうした対応を軽視する風潮が行政側にあると感じています。福祉関係では前年度決算審査時にも、高齢者への入浴補助券交付時期の変更に関して、議会への報告を怠ったという問題があったばかりです。

この問題で問われるところは行政の信頼です。4.の問題では意思決定はしていたがその決定や伝達にミスがあったと認めたわけですが、このところ市政の停滞やミスが続いています。トップから職員まで緊張感が足りないのじゃないかと言いたい。
議会は議決責任を負いますが、提案権と執行権をもつ行政が問われるのは説明責任です。アカウンタビリテイといわれる説明責任ですが、執行の結果によっては厳しくその責任を問われるというものです。緊張感が足りないと感じています。1月4日の事務はじめ式に当たって私は幹部職員の皆さんにそのことを申し上げたつもりです。




意見交換会報道

2016-02-18 01:31:00 | 議会活動

 先日の高山市議会主催の「高校生との意見交換会」については、翌15日が新聞休刊日であったため16日までに報道されています。各紙面ともおおむね好意異的に捉えて報道していただいています。
 また、当日お寄せいただいたアンケートについても報告を受けています。傍聴の市民の皆様、発表した高校生の皆さんとも率直なご意見をお寄せいただきました。今後分析をして発表させていただく予定です。地元紙を購読されている在京の同級生からも「若い方も市政に興味を持って下さるといいですね」とご連絡をいただきました。



高校生との意見交換会

2016-02-15 13:52:00 | 議会活動



14日は平成27年度高山市議会市民意見交換会第2弾、「高校生との意見交換会」でした。議場と委員会室を使うことで、高校生の皆さんにも議会の仕組みの一端をを体験していただくこととしました。
県立高山工業高校、県立飛騨高山高校山田校舎、県立斐太高校、県立飛騨高山高校岡本校舎、私立高山西高校の順番にまず議場で意見発表をしていただきました。

第2部は発表したそれぞれの提案について委員会室、応接室を使って議員との意見交換をしていただきました。各議員も高校生の皆さんもそれぞれのテーマに沿ったより深い議論を展開していただきました。最後にもう一度議場に戻り、今度はそれぞれ個別の班で意見交換を取り仕切っていただいた班長の議員より、意見交換の内容について報告をしていただきました。
 それぞれの発表については詳しい分析データの積み重ねから生まれたものであり、説得力ある発表ばかりだったと思います。今後のアフターフォローが議会の仕事となります。最後の議長総括の中でも申し上げましたが、今回の会愛を思い付きの一過性のものとすることなく、継続していきたいと思います。今回ご指摘いただいた市政の課題については、私たちもこれまでにも対応してきたことでもあります。しかし若い世代の皆さんから改めてご指摘いただくことの重みは格段に違ってきます。心して対応していくつもりです。
 高校生の皆さんに、政治への参加と協働という事の一端を経験していただくことができたなら幸いです!
 今回の意見交換会の様子は、今後ケーブルテレビやネット配信で市民の皆様にご覧いただくつもりでいます。議場と委員会室などをフルに使った会議でしたので、少し編集しなければなりません。実況中継は少し技術的にも困難でしたためもう少しお待ちいただくことになりました。
お許しください。それにしても私たち議会にとっても有意義な意見交換会でした。ご協力いただいた4高校5チームの生徒の皆さんありがとうございました.
又開催の趣旨をご理解頂きご協力いただきました各先生方に改めて感謝申し上げます。




東京出張

2016-02-11 21:27:00 | 議会活動

10日は全国高速自動車道市議会協議会第42回定期総会に出席の為上京して来ました。同協議会には全国315議会が参加していますが、岐阜県では10市議会が登録しています。新年度役員選考の結果大垣市議会がH28年度副会長市議会にえらばれ、石田議長が就任されました。又28年度より会員が増え確か319となる報告がされたと記憶しています。





11日は昨年末浅草にオープンした商業施設「まるごとにっぽん」を視察してきました。旅するように楽しめる商業施設を標榜する「まるごとにっぽん」は、「村おこし町おこしのメッカ」「風土巡礼」をコンセプトとし、日本細部の地域資源を体感できる商業施設です。出店する地方自治体や事業者の大半が東京初進出、、初出店。大量生産がむつかしい地域特有の商品を集めています。地方自治体のアンテナショップがもてはやされる昨今ですが、まるごとにっぽんの戦略は、地方事業の東京進出を後押しする。後継者不足や事業拡大の後押しをする。という事でまさに村おこし町おこしのメッカとなる事のようです。画像は全体イメージと2階のくらしの道具街の様子です。
1階は日本食がテーマの食品売り場です。多くのお客さんで押すな押すなの状況でした。2階は地方発の生活用品の売り場でした。個性的な生活の知恵がテーマのフロア-でした。3階は日本の絆をテーマとし、地域の情報体験や文化体験ができるスペースとなっています。クッキイングスタジオでは、地域独自の食材や調味料を使用しての郷土料理つくりが体験できる場となっています。4階は旅先で楽しむような地方料理を提供する店が並ぶフードゾーンとなっていました。1階の食の売り場には上宝山椒やポンせんべいなど高山の食品もありました。また荏胡麻茶を飲ませるコーナーもあり地域産品の発信拠点に成長していく可能性を秘めているのではないかと見て来ました。