表題に掲げた「リーサス」と「ロハス」の二つのことばが印象に残った先日の東京出張でした。
先日全国温泉所在自治体議会協議会並びに、全国議長会の為東京へ出張しましたが、その際に宿泊したホテルが「ロハススタイル」を標榜するホテルでした。(スーパーホテル東京八重洲口
http://www.superhotel.co.jp/s_hotels/yaesu/)
ロハスとは「lifestyles of health and sustainability」(健康 と持続可能性の、またこれを重視する生活様式)その頭文字をとってLohasといいます。私は平成21年6月議会の一般質問でロハスタウンという言葉を使って高山市第7次総合計画後期計画の組み立てについて質問しています。図らずもそのスタイルを重視するホテルに宿泊することになり、当時の事を思い出し感慨深いものがありました。ホテルの解説には次のように載っていました。
Lohas・・・
・壁紙には木材の代替資源であるケナフクロス
・天井には調温、調湿の効果のある天然素材の「珪藻土」を使用
・当ホテル屋上に太陽光発電設備(最大で10kwの発電が可能)
・地中熱利用換気設備
・雨水再利用システム(外部の植栽等の散水に利用)
・全室に健康イオン水を供給
そのように解説してありました。
一般質問では次のような言葉から入っています。
「まちづくりの理念という意味では、きちんと人口減少社会を受け入れること、このことが大切であり、欧米で言われるところのロハスタウンの考え、いわゆる健康と環境維持の可能性を大切にする生活様式を地域に打ち立てることでもあると思っております。」
今でも大切な視点なのかなと自分では思っています・・・!
次に東京出張で印象に残っているのが、全国市議会議長会の来賓としてあいさつに立った石破地方創生担当大臣の言葉です。
「地方創生に当たり、国は人も金も情報も出す。今まで5万人以下の自治体には国から人は出さなかったが今回はそうした自治体にも人を出します。もちろん交付金という形で金も出します。そして今までとは違う形で情報を出します。それが地域経済分析システムです。オープンデータの活用という形で情報を開示して自治体を支援します。それがリーサスと呼ばれるものです。」と述べ、来年3月までに地方版総合戦略の策定をするよう改めて力説されました。このリーサスは
Regional Economy (and) Society Analyzing Systemの頭文字をとった言葉です。
そうした意味ではリーサスは今までにないシステムでデータ開示を行っています。皆さんも一度ご覧いただければと思います。こちらからご覧いただけます。
http://www.meti.go.jp/press/2015/04/20150421001/20150421001.html
裏を返して言えばそれだけ国は地方の尻をたたいているともいえます。何としても地方の崩壊を食い止めたい、大都市と地方との格差を解消したい、東京への人口の一極集中を解消して地方への人の流れを作りたいという事なのでしょう。国のいつにない意気込みを感じているこの頃です。
しかし問題がないわけではありません。決められた期限が今年度末、来年3月です。高山市は昨年度今後の10年間を見据えた第八次総合計画をまとめたばかりです。この中で行政は八次総を補完する行政計画としてまとめるのだと答弁しています。
これまでの行政主導の行政計画ではなく、議会が議決した自治体計画として策定したのが高山市第八次総合計画です。議会は基本計画を議決事項に変更して取り組んだのがこの八次総です。
果たしてそのへんのところをきちんと整理して補完関係を示し得るのかどうか、懸念しています。
又、八次総とは違って今度は様々な意味で国は地方版総合戦略の中身に口を出してきています。そうした意味では高山市の企画サイドが主導して地方版総合戦略の策定に当たらねばならないと考えます。下からの計画の寄せ集めではつじつまが合わなくなる恐れがあります。
議会は半周遅れのスクラッチレースをしているような側面を追っています。しかしながらここへきて議会としての問題意識をもって、地方版総合戦略への調査活動に取り組まねばならないと思っています。
梅雨の最中ではありますが、我が家の庭の笹小百合が一輪咲いてくれました。又友人からホウバ寿司が届きました。おいしくいただきました。ありがとうございました。