中田清介のブログ:ほんまち界隈

下町の風情を残す本町商店街の四季折々や日々の活動報告を綴っていきます(2022年6月よりgooブログに引っ越し)

里山の豊かさを感じるとき

2009-09-27 09:56:00 | まちづくり

 9月ももう終盤です。なかなか雨が降らないのですが、それでも茸がぼちぼち出始めているようです。このところ溜まった仕事を片付けねばならないため、家にこもりきりの状況ですが、昨日は少し茸の顔を見せていただきました。豊かな実りは将に地域の豊かさを実感する季節でもあります。
「地域の持つ豊かさの再評価で持続可能なまちづくりが必要」と、一般質問でも六月、九月と訴えてきました。
 四季折々の山村の暮らしや里山の豊かさは、私たちが守り伝えていきたい大切な地域の宝です。そうした地域の中にあって、小京都といわれる高山の伝統文化や人の暮らしは育まれてきました。後背地としての飛騨の山村の上に、高山というまちの暮らしが成り立ってきたともいえるのではないでしょうか。
 地域の持つ豊かさの再評価というのは、当たり前のこととして享受している暮らしの中の豊かさを、もう一度私たち自身が見つめなおすことから始まるのではないか。そうしたところからもう一度コミュニテイの意義を問いただし、支えあう暮らしの場を立て直す、その為の知恵を体系立てて政策に反映していく。そうしたことが重要といえるのではないでしょうか。個々の政策の課題は山積しています。まず進むべき道筋を示すことが肝要で、高山市の第7次総合計画後期計画の課題といえます。
 その際、政策の優先順位を示すことが政治の課題であると思っています。
 厳しい自然環境の中にあっても、共同体としての暮らしに必要な山の管理、水路の管理、田畑の耕作などを通じて維持されてきた山村集落の暮らしが崩壊しつつあります。
 市街地中心部でも、ライフスタイルの変化から、人口の空洞化が進み、暮らしの基盤が崩壊しつつあります。どちらも暮らしにくさの解消が、社会生活の維持に必要な地域となっています。
 移住交流など過疎化に対する施策の充実がいわれ、さまざまな試みが全国各地で取り組まれています。人口減少化社会にあって、私たちの地域にあった活性化の道を探っていかなければなりません。