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天網恢恢疎にして漏らさず

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【映画】「響 -HIBIKI-」試写会@37本目

2018年09月11日 | 映画感想
「響 -HIBIKI-」

ひっさしぶりに自力で当てた試写会で鑑賞☆
なんでも今回の試写会、会場は名古屋でしたが…倍率20倍超の超プレミア試写会だったそーです!うはー♪だからって舞台挨拶はなかったけどなー(薄涙)

ま、そんなこんなで…本作はマンガ大賞2017で大賞に輝いた柳本光晴氏著のコミック「響~小説家になる方法~」を実写映画化したものだそーです。
そして主人公でありタイトルでもある「響(ひびき)」役を演じたのは、原作者の柳本光晴氏ご自身が「サイレントマジョリティーのPVを見た時から
もし響を実写化するなら主演は平手さんしかいないと思った」と名指しでご指名された、今飛ぶ鳥を落とす勢いどころか飛べない鳥を飛ばす勢いのアイドルグループ
「欅坂46」のクールビューティ☆平手友梨奈ちゃんが映画初出演にして初主演を演じたというのも話題なんだそーでして。
因みにワタクシ、原作コミック未読(内容も全く知らん)…そして欅坂46?もほぼほぼなーんも知らん。限りなくニュートラル状態で鑑賞しております。

あらすじ…
突如として文学界に現れた、鮎喰響(平手友梨奈)という15歳の少女。彼女から作品を送られた出版社の文芸編集部の編集者・花井ふみ(北川景子)は、
彼女の名を知らしめようと奔走する。やがて響の作品や言動が、有名作家を父に持ち自身も小説家を目指す高校生の祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)、
栄光にすがる作家、スクープ獲得に固執する記者に、自身を見つめ直すきっかけを与えていくようになる。(またしてもシネマトゥディさんを丸パクしました!)

中学から高校に上がる春休み中に、とある出版社の新人発掘系文学賞の公募に主人公の響が何故か公募条件無視して(公募条件はネットからのみの受付だった)
手書き原稿を出版社に送り付けたトコロから話が始まるんですが…本作多分「現代」が舞台だと思うんですが、主人公が高校生にもなって携帯一つ持たず
原稿を全て手書き(しかもシャープペンでもなく鉛筆)で書いたりとにかくアナログなキャラで、しかもやたら粗暴で凶暴。
相手から口先で「ぶっ殺すぞ」とか「ぶん殴るぞコラァ」と威嚇されただけでほぼ条件反射的に自ら暴力で仕掛けて行く。
一応言い訳としては「相手から【殺す・殴る等】言われたから、その通りにされないように自衛手段としてコチラから仕掛けた」という建前。
…ちょ、ちょっと、コレはキャラ設定盛り過ぎぢゃないですかねぇ?(滝汗)

と、冒頭かなり面食らったんですが、この「凶暴過ぎる一徹な少女」という特異なキャラが強烈なインパクトで迫って来てグイグイ観客を飲み込んで行きます。
「15歳」という、大人から見て「危うい年齢の少女」というのも彼女のサンクチュアリ感を高めたのかもしれない。
まあ何が…って、やっぱり平手友梨奈ちゃんがこの「響」というキャラと物凄くシンクロしていたんでしょうなぁ~…ってエラソーに書いてますが
だから彼女の事全然知らないんだってばー(滝汗)、普段の彼女は明るくてよく喋る人なんでしょうかね?それともやっぱり響のように無口で朴訥な語り口なの?

もうとにかく圧倒的なパワーで「響」というキャラが周囲の大人達(同世代も)を「正義の鉄拳」でぶった斬ってなぎ倒してその遥か彼方で燦然と輝く訳です。
「大人の事情」も「金勘定」も知ったこっちゃーない。彼女の辞書に「忖度」という言葉は存在しないのです!
あ、でもね、大人の事情やオーディエンスの声に関しては歯牙にも掛けないものの、自分が大切に思っている人にはそれなりに「大人の事情」がある事は理解していて
大切な人を自分の暴挙で窮地に立たせないようにする為に最低限の配慮をするだけの分別は持っています。そこが正に「危うい年齢・15歳」のバランスかと。
…こういう突き抜けて潔い破天荒な正義感キャラって最初は面食らうけど、段々気持ちよくなって来ていつの間にか「いいぞもっとやれ」みたいな中毒性ありますねw
それで、毎回「やらかした」時に相手に向かってズシンとハートのど真ん中に突き刺さるようなド直球の一言を投げ掛けるんですわ。これがまたいい。
実は当たり前の事を言ってるだけなんだけど、当たり前の事なんて平時にペロッと言われたって誰の心にも刺さらない。響が暴れまくってやりたい放題やりまくって
周囲が口あんぐり状態の時に投げ掛けるからこそ「天の声」に聞こえてくる。アレだな恐怖政治のやり方に似てるな(コラコラ

きっと主人公を演じた平手友梨奈ちゃんに絶賛の声が集まるんだろーなーと容易に想像が付きますが、個人的には本作の北川景子ちゃんを評価したいですね。
彼女は本作でかなり難しい立ち位置の役を演じていて、それより何より…本作で彼女は1つ役者のステージを上がったのがハッキリ見えたな、と。
彼女も年齢的に凄く微妙な頃合いに来ていると思うんですよね。ずっとずっとドラマでも映画でもヒロインの立ち位置で来た美人女優さんが30代に入って
いつまでもセンターど真ん中の役ばっかり演じていてはどんどん自分のフィールドを狭めていってしまう。正に北川景子ちゃんは今「本物の大女優になる過渡期」
に入っていると思うんですよ。
そこで本作。主人公の「響」を見つけ、拾い、支え、守り、そして抱きしめる…あくまでも今まで彼女が演じて来なかった「引き」のキャラだったけど、
きっちり演じ切っていたし凄くハマってた。主役ばっかりやる美人女優さんって「多少大根でも見てくれ良ければまあOK」みたいなところがあると言うか
美人女優だけに本来の演技力をなかなか評価され難いという弊害があると思うんだけど、その壁を本作で見事に突き破って来たな、という印象を受けましたね。
この役を演じた事で今後彼女は「主人公のお母さん役」だったり「主人公の先輩役」みたいな「演技で支える名脇役」にもなれる事を証明したんじゃないかと。

さてそんなこんなで…本作は他にも個々で主役張れる大物役者の無駄遣い感がハンパないトコロも見ドコロの1つかもしれませんねw
予告編見て柳楽優弥君や小栗旬君(わーい♪)が出演してるのは分かったからすんげー楽しみにしてたんだけど…え!こんだけ?マジで!?な使い捨てっぷりw
特に小栗君なんてチョイチョイ主人公に全く絡まないシーンで登場するんだけど「コレいつ主人公とがっぷり四つになるんすか?(ワクドキ)」って期待してたら
最後の最後のあんだけかーーい!(滝汗)……あ、いや、でも「10年やって駄作しか書けなかった」と腐る小栗君に対して響が投げ掛けたセリフはジンと来たな。

上映時間はイマドキ珍しく2時間切って104分だったかな?…メリハリ効いてて見終わった後スカッとする一作。でも良い子は決してマネしないでネw
コメント (4)
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