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【映画】アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅【23作目】

2016年08月03日 | 映画感想
「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」

ティム・バートン×ジョニー・デップの大ヒット作品「アリス・イン・ワンダーランド」のPart.2
…なんだけど、今回バートンは制作の方に回って監督は新人さん?に譲ったらしい。まあ1作目でユーザーにバートンフィルムの印象は
充分伝わってるから新人に任せてもそこそこの絵は撮ってくれるだろうと読んだって事ですかね?

前作も劇場で観てるんだけど(確かわざわざIMAXで観た記憶…)正直内容ほとんど覚えてないんだな。
「うん、まあ、安定のバートンフィルムっすな。絵ヅラは奇抜だけど大しておもんないw」位の印象しかなかったので(コラコラ)
本作はスルーするつもりでいたんだけど…たまたま映画観に行こうと思って上映時間調べたら本作が一番都合のいいタイムスケジュールだったので
折角ちょうどいい上映時間だったら敢えてスルーする必要もないか、と思って鑑賞する事に。
キャストはほぼ前作から続投。今作のキモを握るキャラ「タイム」役をサシャ・バロン・コーエンが好演しています。

あらすじ…「ワンダー号」で3年にも渡る船旅からロンドンに戻ったアリスは青い蝶「アブソレム」に導かれて再びワンダーランドにやって来た。
マッドハッターが、死に別れたハズの家族がまだどこかで生きているに違いない、家族に再び会いたいと気に病み過ぎて瀕死の状態だと言うのだ。
白の女王から「過去に戻ってマッドハッターの家族を蘇えらせればハッターの病も治せるだろう」と言われたアリスは、時間の番人「タイム」から
時間を自由に操れる「クロノスフィア」を盗み出して過去に遡って行くのだが…

基本的に本作って「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」のキャラクターを借りて来ただけで、話自体は全くのオリジナルなのよね。
しかもアリスの年齢設定とか全然おとぎ話からかけ離れてるし。そこ突っ込んじゃダメなのは分かってるけどさ、前作から6年も経ってて
アリス演じた「ミア・ワシコウスカ」ちゃんもそれなりに老けたので、「アリス」らしいフワフワ不思議少女感がほぼなくなって
「社会の第一線で働くキャリア女性」「産業革命期ロンドンにおける女性の社会進出云々…」的なフェミニズム感をブイブイに押し込んで来てて
映画冒頭から「不思議の国のアリス」を観ている感覚ほぼゼロと言うかね(苦笑)
なんでも本作の脚本を書いたのが「マレフィセント」「ムーラン」等を手掛けた方だそーで、「強い女性」を描くのをお得意としているそうで。

全体的によくまとまった話で、ディズニーらしい啓蒙思想もガッツリ盛り込んで(過去は変えられないが反省して未来をより良い物に変える事は出来る、的な)
なかなかお行儀の良い作品に仕上がっているな、という印象ですが「バートンらしさ」はかなり薄れているな、と。
まあバートンがメガホン取ってないんだからバートンらしさもクソも、って話なんですが、あくまでも宣伝ではバートンの名前全面に押し出してる訳ですし
金払って観に行くコチラだって「バートンフィルム」だと思って楽しみに行く訳ですからねぇ…まあ、バートンカラー全面に押し出すと今度は
「無駄なグロ展開」とかぶっ込まれて一般ウケしなくなる危険もはらんでいる訳ですが(苦笑)そこも含めての「バートンフィルム」な訳ですし。

それにしても…相変わらずジョニー・デップの奇天烈なメイクがー、、、もうここまで作り込んじゃったらジョニー・デップ感全くありませんし
いっそマッドハッターのキャラはフルCGで全然OKな気がするんですが(苦笑)、ジョニー・デップファンは本作をどう評価してるんですかね?^^;
それから、アブソレムの声を担当されたアラン・リックマンさん(ハリポタシリーズのスネイプ先生役でお馴染み)、今年の1月に69歳の若さで
お亡くなりになってしまいましたね…本作の声の出演が遺作となってしまいました。
本作の最後にアラン・リックマンさんへの献辞が添えられていました。本当に素晴らしい役者さんでした。心からご冥福をお祈りします。
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